転院した病院は、毎日面会が出来る。
とは言え、1日3時間まで。3人まで。1組だけ。
と制限はあるけど。
その前の病院(救急病院)は、面会禁止だったので、物凄く自由になったような気がする。
老人病院なので、患者さんは皆老人。
平均年齢89歳で、8割の方が亡くなって出て行かれるという病院なので。
患者さんは皆物凄い老人だ。
ついでに、お見舞いに来る人も、老人(笑)
100歳近い親の子どもなら70歳は超えているだろうし、もっと若い孫世代は、自分の生活が忙しくてめったに来ないだろうから。
病院のなかはどこもかしこも老人だらけ(笑)
医師も老人、看護師さんや介護のスタッフだけが若い(笑)
それをわかっているからか、病院も明るくしようと頑張っている。
「廊下の電気をLEDにしたら、物凄く明るくなって凄く良いんです」
事務の方が物凄く強調してくれた。
こちらからすると廊下の明かりなんて落ち着いた雰囲気で暗くても良いんじゃない?
とも思ったが。
何回か通ってみて、気分を上げるためにも明るい方がよいなと思うようになった。
患者さんは、朝起きると病院が用意した洋服を着て、毎日着替える。
もちろん上等ではないけど、色々な色を着られて楽しいらしい。
この前は、母がピンクのセーターを着ていて、びっくりした。
今まで母がピンクの服を着たことが無かったので、娘としては新鮮でちょっと嬉しかった。
美容院も月に何日か出張してくるらしくて、大人気だそうだ。カラーリングできたり、ネイルが出来たりと楽しめるらしい。
我が母は怪我をする前は、一応毎月美容院に連れて行っていたが、カットだけだった。
パーマもかけたかったのだけど、洗髪の回数が増えると危険性も増すからということで断られていた。
パーマをかける世代の人がカットだけになると何だか野暮ったくて、気になっていたのだけどどうしようも無かった。
でも病院の美容院なら、寝たままで運んでくださるので何でもできるらしい。
病院の美容院がそんなに素晴らしいとは思っても見なかった。
月末まで美容師さんは来ないのだけど、今から母はウキウキとパーマをかけるのを待ち侘びている。
先週は音楽会があった。
無料で40分程度の軽いものだけど、患者さんも車椅子に乗って見に来ていた。(車椅子も色々あって、自分で座れない人も乗れる車椅子に乗って聴きにいらしていた)
隣には家族がついている人もいる。
演奏会自体はとても楽しいのだけど。
付き添いの方々(家族ね)
表情も暗いが、姿形もなんか暗い。
なりふり構わないという感じ。
顔もすっぴんに近いし、洋服も何故か皆暗めの家着のようないでたち。
老人病院に華やかな格好で来て!というのも無理な話だろうけど。
せっかく病院は明るくしようと努めているのに、付き添いの家族がなりふり構わない格好をしているのもなんか勿体無いなぁ。と思う。
だからと言って意見もできないけど。
せめて私は、お見舞いに行く時は「それなり」の格好で行こうと思っている。
自分もモチベーション上がるし、悪いことはないしね。
世の中どこも明るい方がよいので。