チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

少し賢くなった話

年末にプラスチックゴミを捨て損ねて。

ベランダにある大きなゴミ箱は、パンパン。

とは言え、ゴミは増える一方なので。

なんとかゴミ箱に収まらないかと、何度も押し込んでみたけれど、限度がある。

ごみ収集の初日まであと4日。。。

こりゃ無理だと思い直して。

パンパンになっているゴミ一袋を栓をしてベランダの隅の方に置いた。

我が家は緑が多いせいか、何なのかわからないがカラスが多い。

マンションのごみ収集所は、時期によってはカラスがゴミ収集所の塀に何羽も停まって睨んでる。。

そのカラス。

物凄く大きくて、威厳があって、物凄く怖い。

「怖くてゴミ出せない。。」と、根を上げる人もいるほど。

だからと言って出さない訳にはいかないので、意を決して捨てに行く。

「おはよう。いい天気だねぇ。」

と、カラスに媚を売って、とにかく敵ではない、ご機嫌を損ねないようにそおっとそおっと収集所の扉を開けて、中に入り、ネット(カラスよけの為)を上げて、ゴミ袋を入れる。本心はネットの手前に放り出したい気分だが、そんなことをすると睨んでいるカラスがやった!とばかりゴミをつつきに来るので、ネットの奥に、放り込む。怖い。。。

 管理人さんの話では、最近のカラスは、共同作業が出来るとか。。

一羽はネットを上げてもう一羽がネットの中に入って行ってゴミを引っ張り出す。

「もうそこまでやられると、わかったよ。あんた偉いよと感心しちゃうんだよね」

と、管理人さんは妙に感心していた。

ネットの奥にゴミを入れておけば、共同作業のカラスもさすがに入っていかれないので、諦めるらしい。

そんなこんなで、屋根付きの収集所にしよう!という声が何度も出るのだけど。。

何故か毎回却下される。。

多分、カラスに襲われたとか、大きな事故が起こるまでは動かないのだろう。極めて日本的。。。

 

 話は、我が家のベランダに戻って。。

このゴミ袋はあと4日はベランダに居座ることになる。カラスに見つからないだろうか?

ドキドキするが。

よく考えてみたら、カラスが睨むのは繁殖期だけ。

年末年始は姿も見ない。

ベランダにビニールのゴミ袋をそのまま置いたら、ダメ!と思い込んでいたが、結構大丈夫じゃないの?と思い直した。

 

逆に、

 

今までパンパンだったゴミ箱がスッキリして、思いの外気分がスッキリした。

家の中のプラスチックゴミ箱も空になったし、ただそれだけなんだけれど、物凄く気分が良くなった。

 

何でも余裕が大切。。

パンパンになっていると、新しいものもいれられなくて、イライラするばかり。

パンパンになっている時は、「他に手はない!」と思いがちだけど、世の中結構色んな解決策があるもんだ。

プラスチックゴミのおかげで、年明けちょっと賢くなった。

ような気がする。

山越えて、また山登る

所属しているアマオケの演奏会が終わった。

コロナ前に別のアマオケを退団してから、久しぶりの演奏会。

全く違う団体なので勝手が違うこともあるのだけど。

なかなかハード。

演奏会の前日。

17:30に演奏会場に集合。

舞台設定。

段を設定したり、椅子を並べたり。

18:30練習開始

いつもの練習は4時間(昼間)だが、今日は夜だし、前日だし、3時間で終了。

と言っても、21時半に終了して。

家に帰宅したときは、22:30を越えていた。

最近は飲み会もないし、こんなに遅い時間に帰宅するのは珍しい。

夕食は練習の合間におにぎりを食べた。(ゆったり夕食を食べたい私としてはかなり不満。。仕方ないけど(笑))

次の日。8時に家をでて、9時に会場に到着。

11時間半まえには、ここにいた。(笑)

会場に楽器を置いて帰るという案もでたけど。

やっぱり心配だから、背負って帰り、また持ってきた。

家では楽器ケースは開けていない。

昨日会場で閉めたそのままの状態で持ってきて、また同じ会場で開けたのだけど。

弦が全部緩んでいた。

この季節。1番怖いのは弦のゆるみ。

チェロ は緩むと戻すのにものすごく手間がかかる。

しかも、本番直前に緩んだりすると、焦るし、だからと言って焦って弦を切ったらもとも子もない。

練習開始まで15分!

なんとかなるかな?と思いながら、そーっとそーっと直す。最後の弦を調整したと思ったら、さっき調整した弦がまた緩んだり。と、ぎゃーと言いたいのを抑えて、落ち着け、落ち着け。と自分に言い聞かせながら回していき。

練習開始5分前に無事終了。

お願い。今日は緩まないでね。と楽器に懇願し。

練習に臨む。

本番まえの最後の練習。

この時の心得。

力を抜いて弾く。

指揮者が聞いたら怒るだろうけど。

ここで渾身の力を出してしまうと、本番に力が出ない。

指揮者によっては、オーケストラの仕上がりが余りにも酷くて、怒り狂って何度も何度もやり直す人もいるが。もう遅いのだ。(指揮者もわかってるのだろけどもう止まらないのだろう)指揮者が怒った場合は、一応反省したような、そして頑張るわ!という表情は見せるが、そこまで。(笑)本番に力は残す。これ、シニアの鉄則。

今回は、指揮者も機嫌がよくて、さらっと。でも予定時間ぴったりに終わらせてくれた。ありがたや。

 

昼食も「少なめ」が鉄則。

団でまとめて申し込む「お弁当」は、多すぎる。

美味しいのでついつい食べて、本番眠くなる。

とは言え、お腹がすくのはダメなので、それなりに。

最近は、おにぎり2個。ヨーグルト。

が、お気に入り。

 

本番開始直前、チェロ のおじさまが「ひぇー」と、叫び声を上げた。

なんと、弦が緩んだらしい。

いまですか!?

いつも落ち着いて、嫌味を言ってくるおじさまだが、流石に物凄く焦って、直してる。

本番じゃなくて良かったねぇ。

 

おじさまもなんとか間に合って、舞台に出る。

音合わせをして、指揮者登場。

ところが。指揮者がコケタ。

何でここで?というところで。

しかも、しばらく動けない。

どしたの?と思ったら、足が突然攣ったらしい。

舞台の上で。。しかも、これから本番ですよー。

心配する団員、お客様。

しかし、何とか立ち上がり、屈伸を始めた(笑)

「椅子用意しましょうか?」

との問いかけにも、笑顔で「大丈夫」と返答し、演奏会は始まった。

 

無事。演奏会終了。

 

片付けを済ませて、会場を出たときは、17時。

打ち上げもあるようだが、私は欠席。

家に帰る。

疲れた。

 

夕食は簡単に手巻き寿司。

食べている間も、眠くて眠くて。

 

次の日。

朝から身体中が痛い。

特に右半身がカチカチ。

いつもの整体に行き、揉んでもらう。

家に帰っても疲れてる。

ごろんと横になりながら、見るものは次の演奏会の楽譜。

 

あーまた大変そうだなあ。と思いながら、疲れたなあと思いながら、楽譜を読むわたし。

他人が見たら、おかしいんじゃないかと思うだろうが。。

これが楽しいの(笑)

還暦になっても。。

先月無事、還暦を迎えた。

誕生日、普段と変わらず。

それどころか、親戚が小さないざこざを起こしてくれて、その収拾で疲れ果て。もう、お祝いどころではなくなった。

それは置いておいて。

還暦と言う言葉。

重みがあると思ってきた。

若気の至り、とか若僧が!とか、若輩者が、という言葉はもう使えない。

でも、その代わりと言ってはなんだが。

それなりに世間からも扱われるのかな?と思っていたが。。

何も変わらない。

当たり前と言えば当たり前だが。

 

昔はおじさん達は、よく威張っていた。

中には、こちらが挨拶しても、全く無視!

何を威張っているんだ!と思うが、こちらは若輩者だから、返ってこないことを知りながら、せっせと挨拶し、無視され。を繰り返してきた。

若輩者だから。仕方ないんだと思っていたが。

 

自慢にならないが。

還暦近いおばさんにも、無視する人は無視する。

無視する人は若い子だから無視しているんじゃなくて、挨拶するに足らない人と判断して無視していたんだ。

今頃になってわかった。

 

変わったことと言えば。

無視する輩には、こちらも無視することにした。

仕事もしてない主婦で、無視する人ってそんなにいないでしょ。っと思うかもしれないけど。

それが結構(数人だけど)いる。

水泳教室のコーチ(なぜか1人だけど無愛想)、オーケストラで指導している先生のうちの1人(多分同世代)アンサンブルでご一緒しているチェロのオッサン

一応、2回ほど丁寧にご挨拶して。

気が付かないのではなく、無視していることを確認。

反応ないなと思ったら、こちらも反応を無くす。

 

不思議なことに、挨拶しないと、あちらは不満そうな表情を返してくる。

挨拶されるのが当たり前だと思っているのだろうか?

でも、こちらは還暦である。(笑)

挨拶なしに通り過ぎる。

文句言われたら、ちゃんと言い返しますが。

文句も言われないので、そのまま。

 

面倒な人とはどんどん距離を置く。

歳を重ねるとこういうことができるようになる。

歳をとるのも悪くないなと思う還暦の女である。

 

ついでに。

 

 


3年ほど前に107才で亡くなった、美術家のエッセイ

上は亡くなった後にまとめられたもの、下は104才の時に書かれたものです。

 

さすが、自立して生きて来られた女性が、100才を超えて書かれる言葉は重いです。

今、思っていることを書き連ねたもののようですが、あーそうなんだ。と思う言葉が満載です。

そのひとつ。

 

歳を取ると体の対応が減る。精神的な対応は深くなる。

 

身体はどんどん衰えていくけれど、精神は衰えない。むしろ進化していく。

もちろん人によって、進み方は違うのだろうけれど、これは勇気をもらう言葉です。

 

精神的に進んで行かれるように、頑張ろう。

 

 

「いらっ!」とすることを減らしていく

めんどくさがり屋なワタシなので。

適当に生活している。

でも、キチンとした生活をしている人を見ると、本当に憧れる。

昔、薬局に勤めていたとき、薬局はそれこそ色んなジャンルの患者さんが来られるので、色んな生活が見られた。

そんなとき、1番目が行くのが、お財布と、お財布を入れるバック。

身なりは普通以上なんだけど、ボロボロのお財布とか。逆にお財布だけ、VUITTONとか。

お財布の中身をわざとこちらに見せてくれるのだけど、お札が何十枚も(多分一万円札)あって、嬉しそうにお金を払うおじさんとか。

ポケットからお金だして、またポケットに入れる人も結構いた。(大概お金に困っている人)

 

その中で、いつもキチンとお札入れから、ピシッとしたお札をだしてくださるお姉さんがいた。

小銭入れもパンパンになっていることなどなく、程よく小銭が入っている様子。

そして、支払い後、お財布を戻す時もカバンの何処の位置に戻すかまで決まっているらしく。。

薬局の受付でその動作をしていると、確かに時間はかかるのだけど、(店員側としては手短かに終わって欲しい)そんなことは忘れてしまうほど、見つめてしまって、何より綺麗な空気が流れてとてもありがたかった。

そんな経験もあり、お財布は、高くなくても相手に嫌な気持ちにさせないものを使うようにしている。

 

 

ブランドを使っていたこともあったけど、結局印伝のお財布が使いやすくて使っている。

柄も赤トンボ柄。

きっかけは、結婚してすぐに姑が、くれたのが印伝の札入れ(赤トンボ柄)だったこと。

当初、「札入れ」の使い方がわからず、しまったままだったけれど、そのうち「これもしかして便利?」

と、使うようになった。

お財布以外にもカードケースとか小銭入れとか。

ボロボロになったら、また印伝の赤とんぼ柄を買い替えて。(赤トンボ柄でも色んな財布があるので選ぶのも楽しい)ちょっとボロボロだなと思うと、日常生活もちょっと「イラ💢」とするが、イラ💢とし始めた段階で、さっ!と新しいものに変えると気分が落ち込まずにすんて、かなり気分がよい。

 

前は、イラ💢としても、結構我慢していたが、最近は小さいことならさっさと買い替えるようになっている。

 

小銭も、少なく。

最近はほとんどがカードや電子決算なので、現金は使わないが、やはり現金だけのお店もあって。

やはり現金は必要だ。

そんなとき、小銭入れがパンパンだと、お金を出しづらくて、イラ💢とするので、そしてカッコ悪いだろうから。小銭が多くならないように気をつける。

それでも多くなったときは、コンビニに行って、自動支払い機を使って、小銭を使い切る。

結構これで、我が家の現金はスッキリしてきた。

 

つい最近は、折りたたみ傘。

長い傘は持ち運びが面倒なのと、忘れないか心配になってイラ💢っとするので、折りたたみ傘に統一することにした。

統一と言っても、2本しか持っていなくて、気に入っている方ばかり使っていたら一本は壊れてしまい。

結婚前に買った折りたたみ傘(つまり30年くらい持っている)を使っていたら、開閉に時間がかかって。。でも使えるから、勿体無いなあと思い使っていたが。急いで出かけたいけど傘がキチンと開いてくれなくて、傘をさしながら、濡れながら歩く状態になってしまった。

丁度後ろに知り合いが歩いていて、笑いながら

「なんか傘に遊ばれてるわねぇ」

と、言われ。。決意した。

「傘買おう!」

早速Amazonで、自動開閉の効く傘を注文した。

次の日届いた。

それからまだ雨が降っていないので外では試していないのだけど、家の中でさしてみると、あら簡単。

「世の中は便利なもので溢れている」

人それぞれ、不便と思うものは違うと思う。

イラ💢とすることも。

それを少しずつ便利にしていけば、結構生活が豊かになるのではないかと、思うようになった。

便利に!というとものすごくお金のかかることのような気がするけど、ちょっと変えるだけて、それを積み重ねていくと便利になるんじゃないか?

と再認識した。

 

これは、ものではなく、ヒトにも言えることで。

少し前から、人付き合いも簡素化している。

明らかに敵意を示してくる人は、勿論。

反論することもなく、敵前逃亡。

何か一言言ってやりたいとも思うけど、さっさと逃げて、離れた方が後々楽で気持ちがよいことがわかった。

敵意はないかもしれないけど、面倒くさい人もなるべく離れるようにしている。

話通じないだろうし、お互い疲れるだけだから。

 

勿論、話通じない人のなかには、弱者の方々もいる。こちらは、別。お手伝いできるならいくらでもする。

 

とにかく、イラ💢を少なくしていく。

そのうち私の周りに、良い空気が流れるんじゃないかな?と期待しているが、どうでしょうねぇ。

まあ、やってみます。

振り込み忘れる!

チェロの先生はハッキリ言って金銭感覚があまりない。

でも、贅沢するわけではないし、買い物も好きではないようなので、問題は無いのだけど。

お金の計算がすこぶる苦手そう。

臨時にお金を集めるときも、お支払いするとそのままお財布に入れていらっしゃる。

誰が払ったのかチェックもしてない様子。

払い忘れた方がいらっしゃったとしても、多分気が付かない。と、思う。

すこぶるお金持ちでいらっしゃるなら、それでも良いかもしれないけど。

どうみてもお金持ちではない。

お子さんもまだまだ学費がかかりそうだし、いつも「大丈夫か?」

とちょっと心配している(気持ちだけで何も言わないし、しないけど。。)

 

そんな先生だからレッスン代の徴収もおおらかだ。

「振り込みでも手渡しでも」

と、おっしゃるので、私は初めから(9年くらい前)振り込みにしている。

月末になると振り込んでいるが、どうも先生は入金を確認していない様子。。。

振り込み忘れがあってもこれじゃあ気が付かないわよね。と思ったが、

 

ついにやってしまった。。。

 

息子が大学生になるまで(今年の3月)は、月末の振り込みが3箇所あった。

3箇所もあると忘れない。

たとえ忘れても、チェロ の先生以外は、「入金されてません!」と催促する方々だ。忘れても大丈夫!

と、思いながら、まだ督促されたことはないけど。

とにかく、3月までは大丈夫だった。

 

しかし、この4月から。

振り込みがチェロの先生だけになった。

当然督促は来ないから。

気をつけなくちゃ!

と、思っていたのだけど。。

 

やってしまった。。。

 

忘れてる💦💦

 

急いで、不足分を振り込んで、先生にお詫びのメールをした。

 

予想通りだけど。。

「あーこちらも確認していないもので、わざわざすいません」

とのお返事。。

 

いや、先生。これは大変なことよー。

 

今後気をつけます!なんて。若者のように言っても、また絶対払い込み忘れるに違いない。

とてもとても自信がある!

 

こういうホコロビから、人生は壊れていくもんなんだよね。

どうにかしなくては。。

 

 

他の生徒さんは知らないし、私が心配しても仕方ないので。

とにかく、毎月自動的に振り込みされる方法を探したところ。

あった。

PayPayと銀行

ただし、PayPayは無料で出来るが、銀行は手数料116円を取られるらしい。

 

当然、PayPayにしたい。

 

早速、レッスンの日、お詫びとともに、PayPayでお支払いしたい旨を伝えたが。。

 

「PayPayやってないんです。よくわからなくて。。」

 

とのこと。

 

何でも、先生の世界(音楽家)は、現金で支払われることが多いらしく。

貰っては銀行に預けにいくのが面倒で、ほぼ現金での生活をしているとのこと。。

 

それでも、

PayPayって設定するまでは面倒ですけど、使ってみると便利なんですよ。

と、こちらの世界に誘ってみたが。。

 

「我が家、水道代もコンビニで払ってますから」

と、言われ。。

あーこれは、違う世界だわ。(別に悪い意味ではない。)

と、諦めた。

 

結局、どうしたか。

もう先生の世界に波風を立てる訳にはいかない。

でも、私はまたきっと振り込み忘れて、イライラするだろう。

銀行で定額振り込みを申し込むことにした。

毎回200円弱の手数料がかかり、かなり抵抗があるが、イライラすることに比べたら、200円は仕方ない金額に思えてきた。

 

申し込みは窓口のみ。

ネットで出来ない?

ぶつぶつ思いながら、銀行に行った。

窓口か?と思ったら、コンピューターの前にと案内されて。

「指示通りにおすすみください」

と、言われて案内の方は向こうに行ってしまった。

 

仕方なく1人で。

操作は簡単。

なぜ、ネットで出来ないのか?

定期振り込みなんて今どきやる人はいないのだろうなぁ。

振り込みする期間は自分で選べて、最長で5年間出来るらしい。

期限が近づくとハガキでお知らせしてくれるらしい。。

アナログの世界とデジタルの世界。

この入り混じる世界。

面倒ではあるけど、私はそれほど嫌いではない。

アナログで頑張る先生も応援するが、

私は便利な楽な生活を目指して、アナログデジタル生活を開拓しようと思う。

チェロと介護

夫の実家にいます。

新幹線に乗って、毎月3日ほど滞在。

実母が入院した4月から、開始したので今回で7回目。

92才の気の強い義理母。

4月に久しぶりに会った時は、ヨロヨロと歩きながらも、物凄くパワフルでした。

認知症状態で、パワフルというのは、結構凄く(笑)

「あの人が私の洋服欲しいって言うから、用意するの!」と、洋服ダンスを漁るのですが。

引き出しをガァーと出して、外して、中を見て。

無いとわかると、出した引き出しはそのまま。

次の引き出しを出して。。また、探し。。

こっちは、出した洋服をまた引き出しに戻して(投げ入れてた。。)引き出しをもとに戻し。。

とやり。。。

そして、悪口のオンパレード。

もう亡くなって随分たってるのに。。

本当かそうでないのかさっぱりわからないのですが、聞いているうちに「んな訳ないでしょ!」という話のオンパレードであることに気がつき。

話半分に聞くことにしました。(笑)

でも、親戚の話とかよく覚えていて、私は細かい親戚の構成は全くわかっていないので、ここぞとばかり、質問。悪口封印するためにも、質問して。

それは結構、面白かったんですよね。

 

でも、次の月にまた親戚の質問したら。

何も答えられなくなっていました。

親しい親戚の話をしても、全く答えられず。

あれだけ記憶力の良いひとがこんなに忘れちゃうんだとびっくりしました。

 

それから半年。

毎月行くたびに、どんどん出来ないことが増えて行っています。

先月までは、自分でトイレに行けていました。

でも、キチンと行かれる訳ではなく。

間に合わなくてトイレ周りが大変なことになったり。何故か絨毯とかベットの上で「大」をしちゃったり。

しかも消化の良い方で、1日に何回もお通じがあるので、目が離せない。

失敗したらその先の処理は、こちらで。

大変なことになるので。。

ドキドキしながら介護して。

 

今月は、自分で立ち上がれなくなっていました。

車椅子。

ベッドで座って!と言っても、出来ない時と出来る時があり。

おいしょ。と持ち上げて、車椅子に乗せて。

トイレに連れていき。。

また、立たせて、便器に座らせる。

3時間おき。。

途中、訪問看護の方や、ヘルパーさんがいらしてくださって、介助してくださいますが。。

これ毎日?ちょっと大変じゃない?

と、義理姉(長男の妻)のことを心配しますが。。

義理姉は、家で看とるつもりのようですし。

何より世話になってる義理母は、「長男嫁が世話するのは当たり前」と、公然と大声で(こういう時は認知症は飛ぶらしい。。)言っております。

今回も、義理姉に2泊3日で東京まで旅行に行ってもらい、たまには息抜きしてね。と、引き受けたものの。義理母は、「いったい私を置いて旅行なんて何を考えてるの?耐えるってこと知らないのよね。ウチの嫁は!」と、会う人ごとに何回も愚痴っています。(私も嫁ですが、愚痴られました。(笑))

昭和の時代の古臭いドラマのセリフが目の前で、語られるのは、唖然を通りこして、不思議な気持ちになりますが。。

 

3人いる子どもたちは、皆、無言。。

 

なんかおかしくない?

 

と、ワタシは思っていますが。

月3日でえらそーに言えないので、とにかく黙々と世話をして帰ります。

 

とは言え。3日ですけど。

そんな愚痴を聞いているのは辛いです。

 

だから、チェロを持って行って、練習することにしています。

最初は、発表会が近いので、練習しないと大変!と思って、仕方なく持っていったら。

義理母に結構喜ばれて。

変な音出されると嫌かな?と思ったのですが、

どうぞどうぞと言われるので、それでは。と遠慮なく弾くことに。

義理母が側にいて、話をしているときもチェロを片手に話し相手になり。

愚痴が過ぎるようになると、途端にチェロ の練習に突入。

練習に疲れると(すぐ疲れます)また、義理母の話に付き合い。。

と、義理母の話し相手は出来るし、チェロの練習は出来るしで、一石二鳥。

結局、毎月チェロをもって出かけるようになりました。

 

しかし、それも先月まで。

今月も持って来ていますが。

義理母は、トイレと食事の時以外は起きません。

そして、その時にちよっと愚痴るだけで(愚痴る以外の話はない。)、すぐ寝てしまいます。

 

まあ、いいんですけどね。

練習はするので。

練習は進みますが。

なんか、ちょっとぽこっと穴があいたようです。

 

こうやって人は老いていくんだ。

ということをまざまざと見せつけられて。

 

チェロ弾いています。

人間は全部見せて歩いている

コロナをきっかけに人付き合いを極力減らしている。

仕事もしてないがそれなりに社会活動(?)もしているので、自分の時間が増えて良かったと思っているけど。

それでもたまに人付き合いで、物凄く疲れる。

なんでこんなに?と思うほど、どっと。

別に暴力を振るわれた訳ではなく、暴言を放たれた訳でもない。

普通に喋って、対応して別れただけなのに、妙に調子が悪くなる。

酷いときは喋っている間に、「あー。帰りたい」と思うことも。

なんだ?なんだ?

相手は初めて会った訳ではない。

久しぶりではあるけれど、その前は長く付き合ってきて気が合うから今また再会している人なのに。

なんで?

元々体調悪かったのかな?

疲れてたのかな?

 

いつも不思議に思っていたけど。

最近わかってきた。

「直視して来ない人と喋ると疲れる」

 

私は、こういうタイプがダメらしい。

表面だけで取り繕って喋っている人。

言葉は綺麗で、問題なく聞こえるんだけど、こちらとしては、暖簾に腕押し、ぬかにくぎ って感じで段々と疲れてくる。

 

自民党の裏金議員の答弁みたいなもんです。

何言っているんだか、本心見せないなら喋んなよ。

と、思って、なるべく離れるようにするんですけどね。

それでも積極的な人っているんです。なんで私なんかにそんな積極的にと思うんですが。

でも、相手を傷つけたくないから、適当に付き合ってみたりするんですが。

そんなことすると、周り回ってバチがあたります。

ろくなことになりません。

大体、「直視してないから付き合いやめたい」って言ってる本人が、直視しなくなるなんて、アホな話で。

周り回って、3倍くらいになって戻ってきます。

だから、ある時から、直視して、断るようにしました。

もちろん、離れててめったに会わない人のところまで追いかけて行ってまで断ることはしませんが。

ちょっと勘弁してよ!と思うほど積極的な人に対しては、キチンと離れてほしい旨を伝えるようにしました。

仕事してないから利害関係がないと言うこともありますが、人間生きていれば、色んな利害関係があります。色々考えると、そんなケンカ売るようなことしなくても。。と思うのですが、経験上、キチンと対処した方が後々楽だということがわかって。

前を向いて、キチンと伝えるようにしています。

 

そういうことをしていると、会って間もない人でも、「この人、気持ちの良い人か?違うか?」と感覚で見るようになりました。

下手に仲良くなって、やっぱりダメだ苦手!と思うのは疲れるので早めに判断しておこうと。

 

そうしていると。。

結構、感覚が研ぎ澄まされて来て、その感覚も面白いし。

「この人大丈夫!」

と思う人が今までと違ってきていて。

今までは、言葉で人を判断してきたようなところがあったんですけど。

だから、表面上の綺麗な言葉に惑わされてることも多くて。

でも、感覚で人を見るようになると、言葉は少なくても、あーこの人大丈夫。って人も出てきて。

私の感覚が正しいかは、また別問題ですが。

 

ついでに、こちらの態度も。

適当に愛想ふりまいてる時って、他人も適当にしか相手してくれない。

当たり前の話なんでしょうが、還暦近い今ごろになってわかりました。

どんな相手であっても、どんな内容であってもキチンと対応しないと対応してもらえない。

大体、疲れてる時は、雑な応対になりますから。

いつもキチンと。それが出来ないなら、喋るな!って思いで生活しよう。

と、思って、間もないのですが、これ思いの外良いです。

いかに今まで誠実に対応していなかったかって、わかるほど。

誠実に対応すれば相手も気持ちよく対応してくれる。

 

そんなこんなしている時に出会った本。

まさに、私にとって「今でしょ!

という本でした。

 

吉本ばななさん。

若い頃から大人気の作家さんです。

あまりに人気なのでその反発で、作品名(キッチンとか)は知っていたものの、読むことはありませんでした。

どうせ流行の軽い本でしょ!

と思っていたので。

ところが、ひょんなことで読んでみたら、あら面白い。。

そして、評論も面白い。

何冊か読んで、この本に出会いました。

おー。そうそう。

年代が同じせいもあるけれど、大作家と同じ考えというのはおこがましいが、頷くところが沢山。

 

とくに、

人間は全部見せて歩いている

という項目は、もう頷き続けて。。

たとえその人をよく知らなくても「いい人だな」とか「なんかいやだな」って思ったりするじゃないですか。気配みたいなものを察知する力が、どんな人にも、もともとあるんだと思う。人間の本質を一瞬でズバリと見抜く目。経験を積むことで、それが研ぎ澄まされていく。

さすがに、本質を一瞬で見抜く目は、持てないと思いますが。でも、「いいな」「いやだな」の感覚。

必要だなと思いました。

 

誰でも仲良く。

とか、集まりとかも、今ひとつ気が進まないけどまあ、付き合うか。

って、良さそうに思えるけど。

それって後々までひきずる。

痛感しています。

 

感覚。大事にして、正直に行動しようと思います。