チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

藤田真央くんとピアノを弾こう

思えば、私にとってピアノの練習は暗黒の時間でした。

本当に嫌いだったのです。

嫌いなので練習せず、前の日に焦って必死に練習して当日暗澹たる気持ちで先生の家に向かう。

昔のピアノの先生はとても怖くて

「毎日練習しないと弾けませんよ!」とたくさん叱られて、

でも嫌だから練習しないでまた叱られる。

そんな日々をよくもまあ、高校生まで続けたもんだと思います。

何回も何十回も「やめたい!」と母に懇願したものの、怒鳴りつけられて続けさせられて。

でも、唯一の救いは「ソナタアルバムが終わったらグランドピアノを買ってあげる」という母の言葉で。

物欲の強い私は、とにかくグランドピアノ欲しさに辛い辛いピアノ生活を続けたのですが。

ソナタアルバムが終わった日。母に「約束通りグランドピアノ買って」と言ったところ。

「家が広くなったら買ってあげる。今は無理!」と言われて。

やっと、騙されて続けさせられていたことに気がついたのです。

そこで、すっぱりやめました。母はどなりちらしましたが、もう聞く耳持たず。

 

嫌々ながら続けていた私ですが、不思議だったのが「ピアノを弾くのが好きな人がいる」ということ。

こんな面倒なものなんで弾いてて楽しいんだ?と不思議に思っていました。

でも友人の中には「ピアノを弾いてる時間が一番幸せなの」という人がいるのです。

 

それから40年ほど経った今。チェロを弾くのが楽しい日々を送っていますが。

ピアノはいまだに抵抗があったのです。

 

最近の若い音楽家の活躍はすごいものがあります。

特にピアノ。。

個性豊かなピアニストが世界で活躍してる。

コンサートチケットなんて、全然取れません!

大人気。

その人気者の1人が

藤田真央くん

数年前、真央くんが出したCDがまた話題になりました。

 

 



モーツァルトソナタ全曲。

上手、というより「素敵!」なのです。

 

モーツアルトソナタってこんなに素敵だったんだ!」

と。今まで思っていた、弾いていたモーツァルトはなんだったんだろう?と思うほど、気持ちのよい、素敵なピアノなんです。

でも、それと同時に思ったことがあります。

「子供の頃この演奏を聴いていたら、もう少しはピアノが好きになったかもしれない」

 

昔の私は、Beethovenもモーツアルトハイドンも一緒くた。

さっぱり違いはわかりませんでした。

先生もお手本を弾いてくださるのですが、「よく指が回るなあ」くらいにしか見ていなくて。

プロならもっと上手かと、その曲のレコードを探してきて聴いても、「???」

失礼な言い方ですが「私、上手でしょ。こんなに早く弾けるのよ!」とレコードの向こうから聞こえているような気がして(笑)全く興味がわかず。

音符とリズムだけを考えて(だいたいレッスンの前の日しか練習しないから、深く練習できない)なんとか弾きこなすという日々を過ごしてきたんですけど。

 

この真央くんのモーツアルト。 素敵すぎる。。。。

あーモーツアルトはこうやって、弾くものなんだ。こうやって弾いたら、素敵な音楽になるんだ!と本当にしみじみと身体中に染み渡り。。。。

 

このアルバムでは全曲のソナタが収録されています。

もちろん難しい曲が多いのですが、その中の数曲はあの「暗黒時代」に音符とリズムだけを合わせて弾いていた曲も含まれていて。

真央くんが弾くと、「えーーーー」と思うほどあの曲が素敵な曲に変身している。

「あー。こうやって弾けばいいんだ」と40年経って理解する私。

遅すぎたわなあ。。。と思っていたんだけど。

いやいや。 遅すぎってことはないわよ。

とふと思いつき。。。。

せっかく素敵な演奏を聴いて、それが毎日でも聴ける状態にあるんだから。

お手本が手元にあるなら、昔弾いた曲を引き直せばいい。

新しい曲を弾くというなら、かなり大変そうですが。

40年以上前といえども、レッスンの前の日に必死になってさらった曲は結構覚えてます。

しかも、3曲くらい。ちょうどいい。

期限はないので、楽しみながら弾けば、暗黒の歴史が少しは薄くなるかも。。。。

 

早速、家にある楽譜を探してみました。

学生時代に使った本は実家に置いたままだし、多分処分されているでしょう。

家にあるのは、「ソナチネアルバム1」だけ。

コロナの頃に、あまりに暇で、ちょっと弾いてみるかと購入したものです。

その中を見てみると、ありました!

モーツアルトソナタ!!!

 

もちろん真央くんのアルバムにも入っている曲です。

 

さあ、真央くんと一緒に弾こう!と弾いてみたものの。

当たり前ですが、つっかえ、つっかえ。。。。

ご一緒は当分無理です。

でも、結構覚えているもので、つっかえつっかえながらも3楽章(最終章)まで続けられ。

最後のページだ!と思ったら。

左手がつった!!

ピアノを弾いていて、腕がつったのは生まれて初めてです。

弾いていたら治るかと思い、続けたものの、全然治らない。

えー。腕痛めたのかなあ。これでチェロ弾けなくなったらどうしよう!

と思い、恐る恐るチェロを弾いてみたら。

全然問題なし。

どうも、ピアノだけで使う筋肉があるらしい。

久しぶりに弾いて、筋肉がびっくりしたのでしょうねえ。

 

筋肉は少しずつ戻していくことにして。

ちょっと楽しみが増えました。

この本に載っているモーツアルトソナタは1曲だけ。

モーツアルトソナタは3曲くらい弾けるものがあるはずなので、早速楽譜をメルカリで調達しました。

真央くんの演奏を聴きながら、モーツアルト

まさかまたピアノを弾き始める(と言っても電子ピアノですが)とは思っていなかったのですが、来年に向けて楽しみが増えました。