チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

人間は全部見せて歩いている

コロナをきっかけに人付き合いを極力減らしている。

仕事もしてないがそれなりに社会活動(?)もしているので、自分の時間が増えて良かったと思っているけど。

それでもたまに人付き合いで、物凄く疲れる。

なんでこんなに?と思うほど、どっと。

別に暴力を振るわれた訳ではなく、暴言を放たれた訳でもない。

普通に喋って、対応して別れただけなのに、妙に調子が悪くなる。

酷いときは喋っている間に、「あー。帰りたい」と思うことも。

なんだ?なんだ?

相手は初めて会った訳ではない。

久しぶりではあるけれど、その前は長く付き合ってきて気が合うから今また再会している人なのに。

なんで?

元々体調悪かったのかな?

疲れてたのかな?

 

いつも不思議に思っていたけど。

最近わかってきた。

「直視して来ない人と喋ると疲れる」

 

私は、こういうタイプがダメらしい。

表面だけで取り繕って喋っている人。

言葉は綺麗で、問題なく聞こえるんだけど、こちらとしては、暖簾に腕押し、ぬかにくぎ って感じで段々と疲れてくる。

 

自民党の裏金議員の答弁みたいなもんです。

何言っているんだか、本心見せないなら喋んなよ。

と、思って、なるべく離れるようにするんですけどね。

それでも積極的な人っているんです。なんで私なんかにそんな積極的にと思うんですが。

でも、相手を傷つけたくないから、適当に付き合ってみたりするんですが。

そんなことすると、周り回ってバチがあたります。

ろくなことになりません。

大体、「直視してないから付き合いやめたい」って言ってる本人が、直視しなくなるなんて、アホな話で。

周り回って、3倍くらいになって戻ってきます。

だから、ある時から、直視して、断るようにしました。

もちろん、離れててめったに会わない人のところまで追いかけて行ってまで断ることはしませんが。

ちょっと勘弁してよ!と思うほど積極的な人に対しては、キチンと離れてほしい旨を伝えるようにしました。

仕事してないから利害関係がないと言うこともありますが、人間生きていれば、色んな利害関係があります。色々考えると、そんなケンカ売るようなことしなくても。。と思うのですが、経験上、キチンと対処した方が後々楽だということがわかって。

前を向いて、キチンと伝えるようにしています。

 

そういうことをしていると、会って間もない人でも、「この人、気持ちの良い人か?違うか?」と感覚で見るようになりました。

下手に仲良くなって、やっぱりダメだ苦手!と思うのは疲れるので早めに判断しておこうと。

 

そうしていると。。

結構、感覚が研ぎ澄まされて来て、その感覚も面白いし。

「この人大丈夫!」

と思う人が今までと違ってきていて。

今までは、言葉で人を判断してきたようなところがあったんですけど。

だから、表面上の綺麗な言葉に惑わされてることも多くて。

でも、感覚で人を見るようになると、言葉は少なくても、あーこの人大丈夫。って人も出てきて。

私の感覚が正しいかは、また別問題ですが。

 

ついでに、こちらの態度も。

適当に愛想ふりまいてる時って、他人も適当にしか相手してくれない。

当たり前の話なんでしょうが、還暦近い今ごろになってわかりました。

どんな相手であっても、どんな内容であってもキチンと対応しないと対応してもらえない。

大体、疲れてる時は、雑な応対になりますから。

いつもキチンと。それが出来ないなら、喋るな!って思いで生活しよう。

と、思って、間もないのですが、これ思いの外良いです。

いかに今まで誠実に対応していなかったかって、わかるほど。

誠実に対応すれば相手も気持ちよく対応してくれる。

 

そんなこんなしている時に出会った本。

まさに、私にとって「今でしょ!

という本でした。

 

吉本ばななさん。

若い頃から大人気の作家さんです。

あまりに人気なのでその反発で、作品名(キッチンとか)は知っていたものの、読むことはありませんでした。

どうせ流行の軽い本でしょ!

と思っていたので。

ところが、ひょんなことで読んでみたら、あら面白い。。

そして、評論も面白い。

何冊か読んで、この本に出会いました。

おー。そうそう。

年代が同じせいもあるけれど、大作家と同じ考えというのはおこがましいが、頷くところが沢山。

 

とくに、

人間は全部見せて歩いている

という項目は、もう頷き続けて。。

たとえその人をよく知らなくても「いい人だな」とか「なんかいやだな」って思ったりするじゃないですか。気配みたいなものを察知する力が、どんな人にも、もともとあるんだと思う。人間の本質を一瞬でズバリと見抜く目。経験を積むことで、それが研ぎ澄まされていく。

さすがに、本質を一瞬で見抜く目は、持てないと思いますが。でも、「いいな」「いやだな」の感覚。

必要だなと思いました。

 

誰でも仲良く。

とか、集まりとかも、今ひとつ気が進まないけどまあ、付き合うか。

って、良さそうに思えるけど。

それって後々までひきずる。

痛感しています。

 

感覚。大事にして、正直に行動しようと思います。