チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

本番中に閃いた!

先週はチェロの発表会だった。

5月5日という、まさにゴールデンウィーク真っ盛りの中で。

でも平均年齢の高い(多分50歳以上 最高齢85歳)チェロ教室は連休でも関係ないらしく(笑)30人近い出演者。(その他、都合で休みの人もいる)

私も息子が浪人生だし、介護中の母もいるし、全く問題ない。

 

そして、今年の発表会は短い曲(3分半)を選んだので、気持ち的に楽。

昨年、一昨年は難しくて長い曲だったので(昨年11分、一昨年30分)それに比べると本当に楽だった。

とは言っても、簡単だから、短い だからこその目標もある。

「綺麗に弾けるように」

いつもギコギコと曲の流れを無視したように(私は流れを考えて弾いているつもりだが、全く流れてない)弾いているので、今年は流れるような音楽を!

 

と思ったのだけど。。。。

 

短いから、簡単だから。。。 サボる。

 

一応毎日チェロは弾いているのだけど、去年、一昨年に比べると真剣度が違って。。。。

なんとなく弾いて、はい!おしまい!と言う感じで、本番1週間前のピアノ合わせの日になってしまった。

 

スマホで録音したものを聴いても色々直すところがある。

夢に描いていた、出来上がりとは程遠く。

たった3分半の曲でこんなに?と思うくらい直すところがあって、

流石に本番までの1週間は真剣に練習した。

 

本番当日。周りの方々は本当に緊張して、曲をさらっている。

この緊張感 いいよなあ。と思いながら、あんまり緊張していない私は手持ち無沙汰。

でも、色々声をかけてくれる人もいて(発表会の時しか会わないので1年ぶり)久しぶりの会話に花が咲いた。

 

リハーサルも、まあ、予定通り。このまま弾けば、それなりかなあ。

もう少し綺麗に弾きたかったけど、今更焦っても仕方がない。できることを精一杯やるだけだからと自分に言い聞かせて 本番。

 

出だしも順調で、問題なく続く、できないところはやっぱりできないし、なかなか難しいよなあと思いながら、弾いている最中に。

「伴奏のピアノに乗っかって弾いたらもっと楽に弾けるんじゃない?」

と、思いついた。

時は本番。しかも3分半の曲の後半。残りは1分くらいしかない。

なんでそんなことを思いつくのか。

去年までだったら、それこそ弾くのに必死で、とにかくこの瞬間を無事に終えることばかり考えていたけど、今日は違って。

ちなみに。。

ピアノに乗るって。物理的に乗るのではなく(笑)音楽の上でピアノの旋律を元にしてチェロを弾くと言うことで(説明悪くてごめんなさい)ピアノと合わせるというのとはちょっと違う。合わせると言うのはお互い聞き合って、自分を主張しあう感じだけど。

乗っかるって言うのは、ピアノのテンポに完全に頼って、自分はテンポを取らないで、テンポを取らない分、余裕が生まれるので、その余裕で自分のチェロを表現できる。

ワンランク上の演奏ができる方法。

今まで、先生も何回か指導してくださったのだけど、全く、全然雰囲気すら分からず。

????の状態だったのだけど。

 

話は本番中に戻る。

本番のあと1分で終わるという最中に、

「もしかして?」と閃いた。

今なら「ピアノに乗って弾けるかも」

できるかもしれないと。。

「今かあ。。。。」と思ったのだけど、せっかく閃いたし、ピアノも鳴ってるし(笑)

ちょっとやってみようと思って、

残り1分でトライしてみた。

まあ無理ですね。(笑)

今までわからなかったことが突然出来るようにはなりません。(笑)

ざーんねーん!でも来年は頑張ろう!

と、思いながら、本番を終えた。

本番の録音を聴いてみても、全く変化はなかった(笑)

でも、なんとなくでも閃いたこと。

ものすごく嬉しい。

できればもう少し早く閃いて欲しかったけど。まあ、仕方ないわね。

 

この喜びを誰かに伝えたい!と思うのだけど。

チェロの仲間に上手く伝える自信もなく、もちろん家族なんて、わかりっこない。

でも、誰かに伝えたいなぁ。と思い、

昨日のレッスンで、先生に伝えてみた。

先生、キョトンとしていたけど、

そのうち「それすごいですよね!」と一緒に喜んでくださった。さすが先生、私の喜びをわかってくださったらしい。。

でも「本番中っていうのが、すごいですねえ。普通本番中はそんな余裕はありませんよ」

と、ちょっと呆れてもいた(笑)

 

ピアノ合わせというのは、なかなかできない。

家族にピアノを弾ける人がいれば合わせられるのかもしれないけど、それでも真剣度がないだろうから、全然練習にならないだろう。

ちゃんと練習した状態で、緊張した状態でやらないと全然練習にならないのだ。

だから、今度ピアノ合わせをするのは1年後。

それまで1人であーでもないこーでもないと考えて。練習するしかない。

でも、来年は「ピアノの上に乗れるように」頑張ろう!と思う。