チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

軽く、小さく、世の中進化してる。

趣味のチェロ。

初めてチェロを触ってから、もう40年!

素晴らしい楽器と思うのだけど、なんせ大きい! 重い!

特にここ5年ほど重さが堪えるようになりました。

若い頃は、全く気にならなかったのに。

重さだけだと10キロに満たないし、背中に背負うんだし、大したことないんじゃない?と自分でも思いますが、問題は「大きさ」で。。

昭和世代の方ならわかると思いますが、このまま下から噴射して、鉄腕アトムのように空を飛べるんじゃないかと言われるほど。

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下村楽器ホームページより

私ではありません

 

 

飛べるなら飛びたい。

 

よく考えると、私がチェロを選んだ動機はものすごく軽くて。。。

 

はるか、昭和の昔、昔、

大学に入学して、オーケストラ部の門をたたいた時、私のやりたい楽器は「クラリネット」でした。

まあ、これも強い思いの「クラリネットやりたい!」って感じではなく、「なんとなく、好き」と言う程度だったんですけどね。(学校で習った縦笛が吹けるから、クラリネットも吹けるんじゃないかというものすごく訳のわからない理由)

でも、「木管楽器は経験者」と言われて、瞬間に諦めて。。

金管楽器は、なんかうるさい感じがして、じゃあ弦楽器?

どれにしようかな?

と思っていたら、チェロの先輩が飴持ってやってきて、「チェロやらない?おばあさんになってもできるわよ」と、言われて、なぜか「チェロやります」と答えてしまい、そして今も弾く。。。

余談ですが、その先輩、大学卒業と同時にチェロを後輩に売ってしまいました。お婆さんになっても、、、どころかおばさんになる前に辞めてる。。。

もちろん、先輩には感謝していますが。。

でも、時々思うのです。

ビオラだったら、運ぶのどんなに楽だったろう。。」

こんなに重くて嵩張る楽器、何歳まで運べるのか、一日でも長く続けるためには、作戦が必要です。

 

どうにかして、楽にチェロを運びたい。

わたしだけではありません。

これはチェロを弾く人みんなの願いです。

車で移動できるところは、それなりに楽にはこべますが。。

車で移動できないところに行く時は本当に疲れるんです。

なんせ、運ぶのは楽器だけではなくて。。

練習にはいろいろな付属物が必要なのです。

楽譜はもちろん、筆記用具、チェロのエンドピンを支えるもの、弓の引っ掛かりをよくする松脂、水筒、飴とか。。。(笑)

でも、一番の問題は譜面台

マチュアの場合、各自一つずつ持ってくるのは必須です。

昔はステンレス製で、ものすごく重かったのですが、今はアルミ製で600グラムほど。

 

ヤマハ YAMAHA 軽量 譜面台 MS-260AL アルミ製 折りたたみ式 持ち運びに便利 ソフトケース付

それじゃあ、大したことないでしょう。と言われそうですが、なんかこれが使いにくいのです。

折りたたんで収納するのですが、入れ物に入れるためにはバラバラに分解しなくてはいけない。これがかなりしちめんどくさいのです。

ゆったりとした時ならまだしも(笑)大概、練習が始まる前と後は慌ただしくて。

バラバラになってるものをこっちだっけ?あっちだっけ?と思いながら(いつまで経っても覚えないのが問題なんですけどね)組み立てるのはイラつきます。

じゃあ分解するのを最小限にして、入れ物に入れないでそのままカバンに詰め込むという手もやったんですけど、この譜面台ゴツゴツしていて、しかも結構長さがあるのでカバンの中で邪魔なんです。大きなカバンじゃないと入らなくて、大きなカバンはまた荷物になって。

 

若いうちなら、どうってことはないのでしょうが、

歳のせいか、ここ数年妙にイラついていました。譜面台邪魔!って。

 

そう思っていたら。見つけた。

 

 

 

 

コンパクトな譜面台!

 

ただ、それを見て、簡単にポチ!としてはいけません。

今まで、同じことを考えた友人は結構いました。

目的は「軽さ」で、

軽いから!と購入して、怒ってる人結構いるんです。

軽さを追求して、安定性が悪くなるらしい。

演奏中に倒れちゃって、演奏中断。

それも何度も倒れるので、「もう使わない!」と怒っていた友達を何人も見たので。

簡単にポチッとしてはいけないのです。

 

だから、しっかり確認しなくては。

ネットはこういうところが怖いんですよね。

 

この譜面台。数年前に発売されたようです。

売りは「小さく折りたためる」そして、組み立てが簡単。(分解しなくていいらしい)

あと、譜面を置く場所が広いとか、これはありがたいです。

今までの譜面台は2ページ乗せるように作られていて、3ページ乗せるとはみ出てしまい

見にくくなるんです。

でも、ほんのちょっとでも広くなると、ものすごく便利になる。

 

で、安定性は?

購入者のコメントを見ると

「屋外では倒れやすい」とか「重い楽譜を乗せるとダメ」と書いてあります。

でも、「軽い楽譜なら問題なし」とも書いてあるので。

私が使う場面(アンサンブルとかオーケストラとか)なら大丈夫かも。

 

ネットのレビューなので全部信じてはいけないのでしょうが、もうこれ以上考えられない!とポチっとしました。

 

そして程なく商品到着。。。

 

重さ 前の譜面台よりも100グラムだけ軽くなっただけ。それほど変わりません。

   ちょっと残念

 

丈夫さ 結構しっかりしてる。

 

使いやすさ 

  組み立て、片付けがものすごく簡単です。

というか、なんで今までの譜面台はこういう努力をしなかったのか?と思うほど、使いやすくなった。

 

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左は新しい、一体型

右は今まで使っていた 解体型

 

そして大きさ

   見たところ、前の譜面台とそれほど変わらないんです。ちょっと短いだけ。

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左が今までの

右が新しいもの

   えー失敗?と一瞬思ったのですが。

   このほんのちょっとの差で、使い勝手が全然違う。

   普段使っているカバンの底に真っ直ぐ入るんです。

   今までのはちょっと大きいだけで、斜めに入れるか 大きなバックに入れなくてはいけ  なかったのが、普段使いのバックの底に真っ直ぐ入る。これだけで本当に便利

 

結果的にものすごく楽になりました。

まだ合奏練習に持って行っていないのですが、いろんなストレスから解放されそう。

 

今まで使っていた譜面台。15年ほど前に購入したものです。

その前に持っていたのは1キロ以上あるステンレスの重ーい譜面台で、600グラムのアルミの譜面台を手に入れた時は本当に楽になったと喜んだもんです。

でも、その譜面台、今も「軽いです!」と言って、何のバージョンアップもせずに売っている。

 

 

クラシックの世界、音楽の世界の方々はあまり世の中の発展に興味がないのか、古いものを大事に使っているかたが多いようで。

それに便利さを追求するのはあまり歓迎されません。

だから、便利なものができても浸透するまでにかなりの時間がかかるんです。

 

まあ、私の楽器も100年以上前のもので、大事に大事に使っていますけど。。。

でも、使い手はどんどん歳をとりますからねえ。

1日でも長く楽器を弾きたい私としては、便利なものを追求していきたいです。

 

早く使いたいなあ。。。