最近、このことに関する映画をよく見ています。
正直、ニュースを見ているだけですと、
「なんで?こんなに紛争が激化するのか」
さっぱりわからないことだらけです。
ロシアとウクライナに関しても。
何故、ロシアがウクライナに対して執拗に責め立てるのか。
さっぱりわからない。
この手の映画を見て、まずびっくりするのが。
パレスチナからイスラエル領内に入る時の検問所のイスラエル兵士の傲慢さです。
もちろん、映画の中でパレスチナの人は、正当な理由を持って検問を通過しようとします。
しかし、イスラエル兵士は、物凄い警戒の中(兵士に近づくことさえ禁じる)パレスチナ人を威嚇します。
見ている私も、なんでこんなに傲慢なんだ!とびっくりして、腹を立てますが。
イスラエルはイスラエルで、パレスチナからのテロを恐れて、必要以上に怖がってしまうのでしょう。
でも、殆どのパレスチナ人はテロではないのですから、
パレスチナ人から見れば、傲慢、くそユダヤ人!(映画のセリフより)となるのは当然です。
この映画では、その対立を少しでも緩めようと、パレスチナ人とイスラエル人の若者音楽家を集めて、クラシックの演奏会を開こうというのがこの映画の内容です。
よくある、仲良くやろうよ!話せばわかる!
という話かな?と思いながら観たのですが。
平和ボケした私には、かなり衝撃的な内容でした。
もとより、パレスチナとイスラエル人を集めての演奏会に自ら出演したい!と申し出た若者たちです。
憎しみ合っているけれど、音楽やりたいから、有名な指揮者のもとで演奏できるから、とにかく憎しみは置いといて頑張ろう!と思っている若者です。
憎しみすぎて、一緒にやれない!というなら、もともと応募してこないでしょう。
しかし、映画では目も合わせるのも嫌、民族が違うということだけで相手を罵倒し、罵り合います。
映画なので、そこはオーバーに表現しているのかも知れませんが、それを差っ引いても、とにかくその憎しみが凄いのです。
そして、その罵り合いの内容を聞いてい?と、
もう解決の糸口が無いのです。
「こんなに憎しみ合ってるんだ」
と、思ったのが、いやわかったのが正直な私の感想です。
ここまでの憎しみは、私も経験したことがないだけに、想像力が欠けていました。
「話し合えばわかるのに」と、のほほんとニュースを見て思っていた私は本当に平和ボケしている人間ということがわかりました。
映画では、結局、憎しみ合いはそのまま持っていて、歩み寄ろうという、指揮者の色々な試みによって、「音楽」だけを共通の架け橋にして、歩みよろうとしますが。。なかなか。💦💦
もうひとつ。
ロシアとウクライナ。
ロシアとウクライナの関係。
いかに、ロシア人がウクライナ人を見下げていたか。そして、ウクライナが酷い目にあってきたか。
豊かな農民であったウクライナ人が大量に飢餓で亡くなった。その原因がスターリン率いるロシア(モスクワ)。
何が原因でロシア人がウクライナ人に対して、差別するようになったのかわかっていない私ですが。
これは、どっちもどっちという話ではありません。
完全にロシアが酷い。
とにかく、ウクライナを支配しないと気が済まないらしい。
ありえん、と思うのですが。
でも、ロシア人は正当性を主張しているのです。
もちろん、それがおかしいと思うロシア人もいるのでしょうが、支配すべきと思うロシア人も多いのでしょう。
なぜ、支配しなくてはいけないのか。。
訳がわからない。
あり得ないでしょ!と思うことを、正当だ!と主張する方。かなりいます。
この映画も、ホロコーストを否定する学者(?)がユダヤ人歴史学者に、学説(ガス室大量殺人は無かった)が否定されたと、提訴し、裁判になる実話の話です。
ホロコーストのガス室の大量殺人が無かったというどう考えても、負けるでしょという内容なのですが。
それに対して、訴えられた歴史学者の弁護チームがどのようにして戦うのか。興味があって観てみました。
私の生活のレベルでも、あり得ないでしょ!という主張をする人はいます。
話し合えば理解し合えるのかもしれないのだけど、
でも私は、真っ向から対処することは殆どなく。そんな人とは話し合うだけ無駄!と話し合うこと、なんなら縁も切ってしまおう!と思う人間です。
だから、こんな、いわばわけのわからない輩に真っ向から戦うやり方ってどんなものなのか?興味があって観てみたのですが。
大変です。一つ一つ、積み重ねて、向こうの論理を壊していかなければいけない。
クラクラします。こりゃ私には無理だわ。
やっぱり、シャットアウトするしかない。
と、思ったのですが。。。
民族同士の話は、殺し合いに発展しています。
どうにかしようと試みた方々は多くいたでしょう。
結局、シャットアウトだけでは済まなくなって、
戦争になった。
人間同士の付き合い。
本当に難しい。
ただ、相手の尊厳を踏みにじる行為は、後々まで根を引いてしまうので。
小さいことでも気をつけなくては。と、心している今日この頃です。