色んな国際大会でロシア選手とベラルーシの選手が除外されているのは、よく知っていて。
ウィンブルドンでも、ロシアとベラルーシは出場拒否と聞いても「まぁそうだわなぁ」くらいにしか思っていなかったのですけど。。
チェイコフスキーコンクールを国際コンクールから除名
という記事を読んだ時は、びっくりしました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/59ebcc390d6ed96f591ebdc00e059f09c2d47d92
よく考えれば当たり前なのだけど。
チェイコフスキーコンクールは、世界三大コンクールのひとつで、4年に一回(5年に一回の時もあった)モスクワで行われています。
1958年に第一回が開催されました。冷戦真っ只中で、ソ連が文化的日本優れていることをアピールする為に始めたコンクールだそうです。
でも、第一回の優勝者(ピアノ)は
ヴァン・クライバーンアメリカ人です。
日本のピアニスト辻井さんと
よっぽど上手だったんでしょうね。
審査員が、その時のソ連の最高指導者 フルシチョフに「アメリカ人だけどよいか?」ときいたら「上手ならよい」と認めたとか。。
2回目のピアノの優勝は2人。
1人はイギリス人
もう1人はソ連の
でも、次の年にロンドンに亡命してしまった。。(怒ったソ連は優勝記録から抹消されたらしい)
始まった当初はピアノとバイオリンだけ。
それから、チェロが加わり
声楽部門、木管楽器、金管楽器部門まで加わって、1990年からバイオリン製作部門まで加わって。
スポンサーに弱いとか色々ゴタゴタがあるものの、世界の第1級のソリストを出している本当に凄いコンクールなのです。
日本人も沢山選ばれています。
有名どころでは
諏訪内晶子さん。
藤田真央さん(ピアノ)
中村紘子さんが審査員をつとめたり
1989年に本もでて、話題になりました。
華やかな、コンクールだったのです。
いくら三大コンクールであろうと、ロシアが主催してるし、よくよく考えると仕方ないかなと思うのですが。
それでも、私にとってはかなりの衝撃でした。
コロナで当たり前の日常がなくなって、それが終わりそうになってるころ、また日常が無くなってる。ほんと嫌な時代です。
ロシアのオーケストラはもちろん、音楽家も次々と出演がキャンセルされています。
ただ、ちょっと誤解されていることも。
コンサートで、チャイコフスキーの大序曲「1812」という曲をやめて、シベリウスの「フィンランディア」に替えることがありました。
ロシア侵攻の影響に配慮してということです。
これで、「チャイコフスキーに罪はないのに。ロシアの作曲家だから排除はおかしい」という反対意見が結構出てて。
でも、私は、差し替えたのは正解だと思います。
大序曲「1812」って、ロシア軍の戦勝を祝う曲なんですよね。ナポレオンがロシアに侵攻して、負けそうになったけど追い払ったという戦争です。
チャイコフスキーは、その時お金に困ってて、国威発揚の為に勢いで書いたとか。でも、もの凄く嫌だったようです。手紙も残っています。
確かに、最初のアンサンブルは素敵なんですけど途中から、軍艦マーチみたいにジャンジャン鳴り出して、最後は大砲まで鳴り出すという、勢いだけの曲。
でも、派手な曲なんで当時から大人気だったらしい。。
毎日、ウクライナの悲惨なニュースが流れているなかで、この曲はないなあと思います。
ロシアの作曲家でなくても、嫌だなあと思います。
だから、この曲が差し替えられたのは、もっともなことだと。
いずれにせよ。
どうにか収まってもらいたいものです。
本当に
昨日の夕食
スネ肉と野菜のシチュー
パスタのサラダ
オニオンリングとポテトフライ(夫が散歩で買ってきた)