チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

ハンコ の台 がお気に入り

ここ一年ほど、ハンコ を使う機会が多い。

母の介護が始まったせいで、書類にペッタンペッタンハンコ を押す。

しかも、あっちもこっちも、ペッタンペッタン。

母の名前、住所、電話番号、そして押印を何回も何回も

とにかく書類が多いのだ。そして、それに伴い、ハンコも必要。何箇所も。

 

河野大臣の「ハンコ 廃止!」の号令は何処に行ったんだ〜!

と思いながら。ペッタンペッタン。

 

ついでに、母の金銭管理をし始めて、口座を整理しようとしている。

銀行に通い始めると、また大量の書類を渡されて、名前、住所、ペッタンペッタンが始まって。

 

しかし、私は、物凄くハンコ を押すのが下手だ。何度も練習して、ハイ本番!と押しても、どこかが切れていたり、不鮮明だったり。

結局、一度で成功することはなく、周りにペッタンペッタンと成功するまでハンコ を押して。

出来上がった書類は、ハンコ があちこちに押されている何とも言えない、汚い書類となり。。

 

何でこんなに下手なんだろう?

と密かに悩んでいた。

 

ある日銀行に行ったら、銀行のお姉さんが「ハンコ お借りしてよいですか?」と、私の代わりにハンコ を押すと申し出た。

銀行の人が押す方が手っ取り早いのはわかるけど、ハンコ は大事なものだから。普段の私は、そういう時はきっぱり断る。

「自分で押します」

ハンコ ひとつで運命が変わることもあるのよ。

そうそう簡単には任せられません!

と、毅然とした態度で(笑)自分で押していた。

 

でもその時は、何故か

「はい、お願いします。」

と、えらい素直にお願いしてしまった。

その時の銀行は、母の管理方法がめちゃくちゃで、とにかく、ひとつの普通預金にまとめようと、そのお姉さんは時間をかけて努力してくれていた。

本当にお手数をかけて、やっとやっとそれが終わる最終日だったので。

もう、こちらとしては、お姉さんにすっかり信頼を寄せていたから。

ハンコ を押すのも、お願いしても大丈夫だろうという気持ちになったのかもしれない。

 

そんな人生(笑)を過ごしてきたので、

私としては、銀行員の人がハンコ を押す姿は多分、生まれて初めてみたことになる。

興味津々で、お姉さんの手元を見つめた。

 

お姉さんは、ハンコ の台を紙の下に置いて、ハンコ に朱肉をつけてぐいっと押した。

そこまでは私もいつもやってること。

違うのはそこから。

押したハンコ をググっと押し付けた。そして物凄く力を入れたまま、ハンコ を一回転させた。

その力の入れ方が物凄く強くて、ハンコ台が凹むんじゃないかと思うくらい、物凄く力をいれてゆっくりとしたスピードで回した。

ゆっくり一回転した後、紙からゆっくりハンコ を外すと。

綺麗な印!が出来ていた。。

 

無茶苦茶感動。

押印とはこうやるのか!!

 

私は、上からぺたっと押すだけだった。

しかし、本物は(笑)押したまま、一回転させるんだ!知らなかった!

これからはこうやって押印をしよう!

 

ワクワクしながら、銀行を後にして。。

 

家に帰って、まず。

カタチから入ろうと、ハンコ台をAmazonで注文した。

大きさは、携帯サイズ。364円。。

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すぐに到着して、中身を見ると、裏は、筆記用の下敷きになっている。
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母関係の書類はまだまだ沢山あるので、早速使用してみる。

今までハンコ台なんて、必要性を感じなくて、ちょっと柔らかいものを探してきて下敷きにして押していたけど(そして失敗していたけど)

専用のものがあると何だか落ち着く。

ちょっと上等な人になった感じ(笑)

そして、裏返して下敷きを使って字を書くと、落ち着いて書くことができて、これも良い感じ。

場所も取らないし、安いし、一度買えば長いこともつ。。これって素晴らしい!

 

ちなみに、押印だけど、かなり上手になってはいるけど、やっぱりまだ失敗する。

銀行のお姉さんのように、ハンコ 台が凹むほど押さないと100%成功にはならないようだ。

 

でも、

ハンコ台を買って、ハンコ を押すのが楽しくなってきた。

介護の書類も、去年は、「まだ押すの?」と思いながら押していたけど。今年は、押したくてたまらない。

しかし、

どうも「印 廃止」が今年になって伝わってきたようで。。。

今年は、殆ど押すことがなくなってしまった。

その代わり銀行業務(母の)があるので、使っていたけど、それもそろそろ終わりつつある。

 

せっかく、押したくなったのに。

物凄く残念だ。

銀行業務も慣れてきたことだし、この際だから夫の銀行の口座も整理整しようかな?

ちょっと夫に相談してみよう(笑)