母の介護が始まって。。
予想もつかないことが次々と起こる。
例えば。
今、区役所にいる。
介護保険の負担割合証の再発行に来てる。
一年に一度更新されるもので、その度に役所が送ってくれるものなんだけど。母はそれを捨てたらしい。
一度ではない。
数ヶ月前には、来たばかりの保険証を捨てた。
「2回目ですかぁ。」
と、ケアマネさんは、気の毒そうに私を見るが、もう、私はたじろがない。(笑)
この手の再発行は区役所に行けば(代理人でも)すぐに発行してくれるので、手がかからない。まあ、この暑いのに区役所に行って、待って(30分くらい)って大変と言えばそうなんだけど、他のものに比べれば楽ちん。
モノは考えようだ。
この5月の初め、母が金銭感覚が出来なくなっていることに気がついてから、母の通帳やカードはもちろん、リビングの机の上に山積みされていた書類を全て回収して、せっせと処理してきた。
なんせ、公共料金の引き落とし口座が、2週間以上0円!でほったらかしだったから。
督促状は来ているわ、出さなくちゃいけない書類は途中でやめてそのままになってるわ。
まずは、スムーズに引き落としが行えるように、引き落とし口座にお金を入れた。
相当溜まっていたのだろう。
あっという間に残金が減った。。
次に、これからどうやって、生活費をだしていくか。
年金で足りない時は、どこから引き出せばよいのだろう??
母のお金はどこにあるのか?いくらあるのか?全く知らないので、それを調べることから始まった。
お金のありかがわかり、やれやれと思ったのだけど。引き出そうと思ったら、キャッシュカードの暗証番号がカードによって違うという。。。難易度の高さ。
それでも、色んなメモを見ながら、出金できるようになった。。
ここで終わりでも良かったのだけど。
もう、この際だ!と銀行の口座をまとめようと思い、スタートした。。
しかし、容易ではない。。
住所変更してない口座とか、ハンコがないとか。。カードが無いとか。カードが磁気不良で使えないとか。
色んなトラブルがでる。。
何よりわかったのが、
いろんなところに預金がちょこちょことある。。ということ。
このままでは、相続の時、大変だ。(私が大変💦)
頭が何度もクラクラしたけど。
今やっておけば、後々私が楽になるんだから。と、母の財産整理を開始した。
銀行は3つ(郵便局も含む)だけにしようと、残りの銀行は解約することにした。
解約というと、大概の銀行は電話すれば書類を、送ってくれて、そこに記載して送り返せば、目的の銀行に振り込んでくれる。(手数料は必要)
しかし、それがダメという銀行もあって。
本人(母)が行かれないから、代理人(私)が行くとなると、物凄く抵抗する銀行もある。
「娘という証拠を見せて欲しい。旧姓が書いてある書類を持ってきてください」
と言われて。。
年金手帳とか、戸籍謄本とかが欲しいそうだ。
娘なら、それですむかもしれないけど、兄弟だったら、孫だったらどうやって証明するんだ!
委任状だせば良いでしょ!
と、凄むと(笑)
「お母様にお電話で委任しますと言っていただけば大丈夫にします」
と、簡単に前言は覆った。。。
それで良いのかとホッとしたら、銀行は「代理人(つまり私)が銀行に来られたときにこちらからお母様に電話して、承認させていただきたい」
と言う。。
母は足が悪いので、電話が鳴ってもなかなか出られない、それでも電話に出ようと焦って転ぶこともあって、電話には出ないようにと言ってある。
銀行の解約電話のために、命を削ることはない。
その旨を伝えると。
「じゃあ、予約した日の午前中に電話するということで。。」
と、言う。
前日は、ダメだとか。
何故、当日なのか???
そこまで来ると質問する気もなくなり(笑)
生きてる間に整理した方が楽だからと思っていたが。
亡くなった後の方が簡単なんじゃないかと思えてきた。。
やめようかと思ったけど、いやいや、もうここまで来たんだから、やり終えようた気持ちを切り替える。
え?!ということが連日続きながらも、進んで行き、やっと最終ゴールが見えてきた。
4か月。。。
本当にスッキリした。
誰も褒めてくれないが、自分で自分を褒めて、お祝いに1人でお茶をした。
これだけのことをしたんだから。
相続の時は、かなり楽になるだろうなと、思ってる。(どんでん返しが、ありそうだけど)
この大騒動。物凄く大変だったけど。
良いこともあった。
母の財産がわかったことだ。
今後の母のお金の掛け方も考えることができた。
施設にお世話になるにしても、病院にお世話になるにしても。費用がかかる。
出来るだけ快適に過ごして欲しい反面、使いすぎは困るし。。
どの程度のものなら大丈夫なのか、、全くわからなかった。
それがやっと、わかった。
良かった良かった。
世の中悪いことばかりじゃない。
良いこともくっついてくるんだ。。
前向き、前向き。。
帰って、母の家に寄ってみると、家の中がありえないほど寒い。
いくら暑いからと言ってもこれはやり過ぎ!
「寒いよー」と母に言うと、
母は「そうなのよ」と同調してくる。
「どうやったら温度上げられるのかわかんなくなっちゃって」
この暑さ。
お年寄りの1人暮らしやご夫妻が家の中で熱中症になって亡くなる方も多い。
最初、私は「節約のため」クーラーをつけなかったんだと、思っていたが。
最近そうでほないことを教えてもらった。
「エアコンの使い方がわからなくなった」から、部屋を涼しく出来ない人も多いらしい。
今まで使えていたのに、老化とともに使えなくなって、暑くても部屋を冷やさなくて。。
熱中症になられる方も多いらしい。
母は、今のところ、冷やすことは出来るようだ。。
コントロールは出来ないようだが。。
でも、今のところ、熱中症にはなりそうもない。(今のところね)
事件は色々起きているけど。
ひとつ、ひとつ解決して、解決するたびに、自分にご褒美をあげることにしている。
ガリガリ君を買うとか、しろくまを買うとか小さなご褒美なんだけど。
このご褒美のおかげで暗くならずに済んでいる。自分を「ご機嫌」にしながら、進んで行こう。
きっと、良いこともくっついて来るだろうから。