もうすぐ88歳の母
よろよろと歩いているし、ふらついて転んだりするけど今のところそれなりに元気に過ごしています。
お風呂は介護の方に週に2回入れてもらっているし、食事も朝夕は我が家で食べているけどあとは自分のことは自分でやっている。
足が悪いのでトイレに行きたい時にたまに間に合わないこともあるらしい。(私には言わないけど、パジャマのズボンがよく干してあるので多分そうだと思っている。聞かないからわからないけど、多分)
でもその後の掃除も自分でやっている様子だし(私が行っても綺麗に掃除してあるので全然わからない)問題になるまではほっておこうと思っていたんだけど。
昨日、お見舞いのつもりらしく、母の妹から荷物が来た。
母が「開けといて」と言うので、開けたら、お菓子と共にオムツが入っていた。
母の妹は、6歳下で母とは全然性格も行動力も違う。
なんでも仕切って、まとめて、他人の世話をしてあげなくちゃとよく言えばホスピタリティに溢れていて、悪く言うとうざったい。(笑)
昔は頼り甲斐のある叔母で、なんでもやってくれるから親切でありがたい!と思っていたけど、こちらが大人になり、その親切が重荷になってきていて。
そんなところの、このオムツ。
確かに必要なものかもしれないけど、もしかしたら明日にでも必要になるのかもしれないけど。
贈り物は嫌だ。
子供のオムツとは違うし(子供のオムツを贈る人もいないだろうけど)
何より贈り物は受け取る人が嬉しいと思うものじゃないとだめだと思ってるけど。
少なくとも私は嫌な気分になった。
人によって考え方が違うのだろうけど、オムツは(しかもまだ使っていない人に)購入するときは周りの家族が(つまり私が)心を決めて買いに行くものだと思う。
申し訳ないなと思ったし、勿体無いなと思ったけれど、母には見せなかった。そして、そのまま廃棄した。
せっかく送ってもらったのに!と、批判されることだろうけれど、それ以上に私のモヤモヤは大きい。捨ててからも、嫌な気持ちが残ってる。
お見舞いって、難しいものかもしれない。
贈られた方が私のように偏屈な人だと、悪いように取られる可能性がある。
私が病気になった時(乳がん)母が大騒ぎをしたようで、親戚やら母の友達からお見舞いの品が色々届いた。
病気になったからと言っても寝込むわけではなく、普通に生活しているにも関わらず、パジャマが山ほど届いて困った。上等なパジャマなのだろうけど、趣味も違うし、結局使わないでバザーに出した。
千羽鶴も二つきた。「楽しんで折りました」と、大変じゃなかったのよーと言う意味(なんだと思う)でお手紙が添えてあったけど。普通に日常生活している家に千羽鶴は全く合わない。
神社に持って行った。
上等なお札もきて。相当上等だったのか、黒い自立するお札だった。真ん中に私の名前が書いてある。ベッドの横の本棚に置いて置いたら、なんか私の位牌のような気がして。。。みるたびに気分が暗くなり、これも神社へ。
何より、頂いたらお返しをしなくてはいけなくて、いくら普通の生活をしていると言っても、手術後で体調がなかなか戻らない中、ほとんど知らない人たちに手紙を書き、ものを送るのはなかなか大変だった。
手術入院している時に、病院食に飽きた!とメールで呟いたら。
会社帰りに、コーヒー淹れてあげようと思って!とコーヒーを入れる道具を持ってきてくれた友達がいた。ところが道具はあるのだけど、コーヒーの豆を持ってくるのを忘れて。。。。
大笑いになったのだけど。いまだに感謝している。
調子がいい時に合わせて、グループランチを企画してくれたり。
こういうお見舞いが一番ありがたかった。
お見舞いは本当に親しい人にほんのちょっと贈るものだなとつくづく思った。
オムツのお礼はどうしようかと思ったけど。
あんまり気分が悪いので、無返答ということにした。