チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

プロが企画のアマチュアオーケストラ

ここ1週間ほど合唱の練習をサボっていました。(チェロは毎日練習してます)

別に忙しいわけではなかったのだけど。何となく心が落ち着かなくて、なぜか家の掃除に精を出したりして(断捨離はまだまだ継続してる。そんなに広くないマンションで何でこんなに不要なものが出てくるのか、不思議なんだけど。。。)歌の練習する時間がなくなって。。。

 

そうしたら、演奏会の事務局からメールが来た。

大概、オーケストラの事務をやる方はマメな方ばかりで、どこのオーケストラも細かく連絡してくれる。練習計画は最初に送られて来ていて、そこには時間と場所もきちんと書かれているので、連絡がなくても全く問題がないのだけど。

でも、寄り添うように、温かい言葉で確認メールを送ってくださる。

こちらとしては本当にありがたい。

 

今回のメールは練習の確認だけではなく。

曲の内容を深く理解できるようにと、

PDFでは、歌詞の説明の文章、

YouTubeでは歌詞の発音(歌詞がドイツ語なので)を一つ一つ発音して、ドイツ語初心者でも発音できるような動画(全部で1時間半の大作)

が、ポン!と送られてきた。

このぽん!と送られてきたことに感動しました。

練習の道標を送ってくださるなんて、なんて凄い!

 

今回歌う「Brahmsのドイツレクイエム」は有名な曲なので(私は聞いたこともなかったけど)ネットではこの曲の訳(ドイツ語→日本語)が沢山出ている。

歌詞は、聖書から抜き出されているものらしいのですが、ブラームスが自ら選んだらしい。)

訳を読んでも何を言いたいのかさっぱりわからないんです。

元々キリスト教がわからない私が、すぐに理解できる訳もないんだけど。

それにしても、ネットに出ている訳は分かりにくいものが多くて。。

それでも、これならわかりやすいかな?と思って見つけたものがあってそれを熟読したのですが、単語の意味はわかるのだけど、やっぱり言葉の素晴らしさはわからなくて。。

世界中の人たちが読んでいる本なんだから、もっと心に響いてもいいでしょう!と思うのだけど。私にはさっぱり良さがわからない。

でも、まあ歌ってるうちにわかるかな?と思ってせっせと訳を楽譜に写していたのだけど

(学生時代に教科書ガイドからまる写ししてたのと同じ感じ)

 

それが今回、送られてきたものを読んだら、「素敵じゃない!この歌詞!」と思える訳になっていたんです。なぜ受け取り方がこんなに変わるのかわからないのだけど。

とにかくこれなら歌っていて幸せを感じられる!ありがとう!

 

今回参加している団体は、プロが主催してアマチュアの人たちに音楽を楽しんでもらおうという、結構珍しい団体で。1年に1回演奏会を開いて、演奏会のたびに出演者を募集しています。

オーケストラも各パートのトップはプロで、指導もしてくれる。

合唱の方もきっちり指導してくださるらしい。(1回の練習時間がものすごく長いし、回数も多い)

マチュアだけで運営して来たものしか経験していない私としては、「へー。すごい」と思うことが多いんです。

私が今まで所属して来たオーケストラは、運営も団員(つまりアマチュア)が行い、プロの指揮者やトレーナーを雇ってきていただく形式ばかりだった。もちろんプロの方の技術的な指導には従うけれど

(能力的に無理ということもたくさんあるけど、気持ちとしては従ってる)

「自分たちはこうやりたい」という意見を前面に出すので、プロからすると無謀だったり、めちゃくちゃだったりすることが結構あると思う。

でも、プロの方々も「まあ、アマチュアだし、楽しむことが大事だから」と、寛大というか諦めムードで付き合ってもらっている。

大体、趣味で長年オーケストラをやってると有り得ない「ワガママ」な人が沢山いるのですごいことになる。その人たちに立ち向かって「音楽はこういうものなんです!」と叫んでも、後が怖いですからねえ(笑)

 

今回の団体はそれを排除した、「アマチュアでもきちんとやりながら音楽を楽しみましょう。」という感覚を持った団体で

合唱団は「未経験でもどうぞ」と門戸が広いけど(だから私も入れた)、オーケストラは「審査」があるらしい。

 

上手じゃないと入れないという訳ではなく、超初心者でないことを確認するためなので、怖がらないでください!

と言ってるけれど、弾いてるところを映像で送れって言われたら、ビビりますよねえ。

 

だから普通のアマオケに比べて、指導が厳しいらしい。なんせ主催者だから、「こうやってもらわないと困る!」と言えるので。

でも、練習は効率的らしい。

今回の歌詞の件についても、「こういう練習してくださいね」とレールを敷いてくれるしそれが演奏に直結する方法なのでやる方としてはものすごく楽だ。

 

ただ。全部受け身でやらなくてはいけなくて。

自主運営することが大切!という方々にとっては、物足りないのかもしれない。

あーでもないこーでもないと意見を言いたい、汲み取ってもらいたい!と思う方々にとっては

この団体は全て言う通りに動いてください!と言う団体だから、ストレスが溜まるかもしれない。

私としては、あーでもないこーでもない と意見を言い合う団体に辟易していたから。

この、右と言われたら右を向いて、左を向けと言われたら左をむく このやり方が気持ちがいいんですけど。

 

でもどう考えても指導するプロの方々の報酬は多くないんですよね。

合唱団がいるので(160人くらい)そこから報酬を得ているんですけど。

それでもどうかなあ。と言う感じ。

 

楽家に対してもう少し報酬をあげる土壌がないといけないと思うんですけどねえ。

 

でも、私はこの歌詞のおかげでまたやる気が出て来ました。

また練習再開します!