チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

すぐ信じる私。。。

初めての合唱の演奏会が終わった。

毎日歌っていたのが、ぴたりと無くなって。ちょっと寂しい。

 

しかし、実は。。。

 

次の予定が入っている。

 

Beethovenの第九。合唱の方。

この第九、オーケストラの方は2回ほど経験している。

この曲。名前が「合唱付き」と合唱が付け足されてる(?)だけあって、オーケストラの譜面もものすごく豪華で楽しい。

この前やったBrahmsのドイツレクイエムもそうだけど。

合唱曲は大概、オーケストラは伴奏役で面白くない。

でも、この第九は、オーケストラがものすごく華やかで楽しいのだけど。。。。

演奏会を経験してみるとそうでもないことがわかる。

お客さんは、全くオーケストラを聴いていない。。。

多分、いらっしゃるお客様は合唱で出演していらっしゃる方の知り合いで。

知り合いは、4楽章の最後まで出演しないから、それまでは暇!と考えていらっしゃるのだろう。。。。

舞台から見ていると、3楽章まではそれはそれは気持ちよさそうに寝ていらっしゃる。

起きていても、「早く合唱にならないかなあ。。。」とオーケストラの演奏は上の空で聴いていないことがよーくわかる。。。

「やっぱり第九の主役は合唱なんだわ。。。」

演奏していて、つくづくわかった。

だから、いつかその主役たる合唱もやってみたいと思っていた。

 

そうしたら、募集していた。

電車に乗るけど結構近所、練習は月2回 日曜の午前中

教えてくださる先生はこの前Brahmsをやった時に講師として招かれていた先生。

ものすごく教え方が上手だった。

伴奏ピアニストもBrahmsの時に弾いてくださったピアニスト。この方もものすごく上手だ。

これはやらない手はない。。。。

 

早速応募した。

 

応募したことを友人に言うとみな 同じように

Brahmsに比べれば第九なんて本当に簡単よー。楽ちんよー」

と言う。そうか、そうか。Brahmsはものすごく苦労して練習したけど、今度の第九は楽なんだ。きっとすぐマスターするだろう!

なんて思ってた。

 

9月になると練習が始まる。

前回のBrahmsは練習が始まる数ヶ月前からコツコツと練習を始めていた。

ちゃんとやらなくちゃ!と焦りながら、毎日頑張ってた。

でも、今回は楽ちんって言うしね。と全く、楽譜を開くこともしていなかった。

 

演奏会が終わったし、さて、流石に楽譜は読んでおくかと、楽譜を開き、CDに合わせて歌おうとしたが。。。。。

全く全然歌えない。。。。

 

え????

 

難しいじゃない????

 

よくよく考えたら当たり前。

世界に名だたる第九だ。

素人のおばちゃんがふんふんふん!と思って歌えるものじゃない。

そんなの考えればわかる話。

「簡単よ」と言った方々は

ブラームスのドイツレクイエム よりは簡単!と言ったのであって、テキトーにやってできると言ったのではない。。。。

 

「そうだよね。当たり前だよね」

 

明日からキチンと練習することにしよう。。。。

 

私は結構思い込みが激しい。。。。

とおい昔、内臓の手術をしたことがあった。

初めての手術でドキドキする私に主治医は

「大丈夫だよ。ちょっと前まで手術後に麻酔が切れるとものすごく痛くて大変だったんだけどね。最近は腰から入れる麻酔をつけることによって術後が本当に楽になったんだよ。だから全然大丈夫」

と言われた。主治医は、不安で仕方がないという私を安心させようとしたのだろう。

主治医の「大丈夫!全然大丈夫!」の言葉をそのまま受けた私は本当に安心して、気が楽になった。手術を体験していた友達は「術後痛いのよねえ」と手術体験を話してくれるのだけど。

私は全く聞く耳を持たず。「今の麻酔はすごくて痛くないんだって」と答えていた。

 

手術が終わって、私はものすごく安心していた。

主治医は取ったものを見せてくれて、「もう大丈夫!出血も少ないしあとは元気になるだけ!」と言ってくれたので、早く退院したいなあ、遊びたいなあとワクワクしていた。

ところが、手術が終わって30分もしないうちから、お腹の辺りがだんだん痛くなってきた。

普段の腹痛とは全然違う。お腹の表面の痛みだ、全く経験したことがない痛みで、訳がわからない。しかもどんどん激痛になる。

「話が違うじゃん!」と思ったがそんなことは言ってられないほど痛く。看護婦さんをよんだ。看護婦さんは「あー。麻酔が切れて来たのね。坐薬入れましょう」と全く動揺することなく、ものすごく軽く対応してくる。

坐薬を入れてちょっとだけ楽になった(でもかなり痛い)

落ち着いたところで、看護婦さんに文句を言った。

「全然痛くないって聞いたのに、ものすごく痛いじゃないですか!!!」

言われた、看護婦さんはものすごくびっくりしていた。

そして、落ち着いた声で

「お腹切ったんですよ。痛くないわけないじゃないですか。。。。」

真面目な顔で、呆れた顔で言ってたけど、きっと内心は「この患者、何言ってんだか」と思ったと思う。

 主治医は「全然痛くない」と言ったけど、全然の前に「昔に比べれば」という言葉が入っていたのだろう。まさか、お腹を切って、痛みが出ないと思う患者がいるなんて想像もしてなかったのだと思うけど。。。。。 いるんですよね。。。。(笑)

 

この話、30年くらい前の話だけど。あの時も「私ってばか」と思ったけど。

30年経っても同じ思い込み(しかも自分に都合の良い)をしてる。

いい加減に治さなくちゃと思うんだけど、まあこの年になってもそうなのだから。

無理なのだろう。きっとこれからもやらかすに違いない。

さあ、歌の練習しよっと