チェロのレッスンの時の話。
先生がウキウキしながら話を始めた
「生徒さんが見せてくれた録画があって、この人の弓の動かし方がすごいんです」
生徒さんが見せてくれたすごい弓の人の録画。すごい人はプロではない。
生徒さんが入っている学生オケの後輩だそうで、つまり大学生(医学部)
じゃあ、小さい頃から先生についてガッチリ訓練しているのかな?と思ったら。
中学1年から部活で始めたついでに先生についたらしい。
弦楽器ってものになるためには小さい頃から始めないとダメと言われています。
バイオリンやピアノ(ピアノも弦楽器)はものすごい競争率なので、それこそ幼稚園の頃からすごいレッスンを続けている方ばかりですが。
チェロになるとちょっと遅くなるらしい。
楽器が大きいからなかなか構えられないし、音も出しづらいので小学生になってからって方が多いようです。
で、この上手な後輩さんは中学生の時から始めたので、十分遅いです。(私は大学生から始めたので、もっともっと遅い。)
しかも部活のために始めたと言うのだから思いっきり「趣味」の領域です。
それでもプロの先生が惚れ惚れするような弓使いをするってどういうことだろう????
先生曰く
「ものすごく教えるのが上手な先生に習ってるんだと思うんですけどね。生徒側の吸収力がすごいから趣味の練習でもこれだけ上手になったんじゃないかと」
生徒さんから色々聞き出したいのだけど、あんまりしつこく聞いて嫌がられるのも問題だと躊躇しているらしい。
生徒さんも大学生の男の子で口数がそれほど多い人ではないので、確かに色々話をしてくれないよなあ。。。
チェロの弓使いというのは、かなり特殊で、まだ日本には浸透していないらしい。
これだけグローバルな世界になっているのに、そんな馬鹿な!と思うけど。
本当にそうなんだそうだ。
だから先生も一流の先生について、一流の音大に行って、留学もしているのだけど
「弓使いは未知の世界があって。習った一流の先生ですら、わからないことだらけだった」
そうだ。
上手な先生のところに行って、ある程度の期間習わないと身につくものではないらしい。
録画を見るだけもダメだし、書いたものもないそうだ。。
それこそ琵琶法師の世界。見よう見まねで自分のものにする、技術を伝えるのはそうでないとダメなのかもしれないけれど、ものすごい効率の悪い伝承法と思ってしまう。
「それなら、上手な先生を見つけて、習いに行けばいいのに」と思うがなかなかそうは行かないらしい。
音大をでたプロが習いに来るとなると受け入れる方も大変なのかもしれない。
それに、将来音楽家になる!と決めている子供も、その子の将来を責任持たなくては行けないと思うと、なかなか受け入れられないかもなあ。
むしろ、ど素人で趣味でやってるけど、頭が良くて教えがいがある子供なら、教えてる方も楽しく教えられて受け入れやすいのかもしれない。。。
とは言え。。
先生は学びたくて仕方ない様子。
私も是非是非、学んできてほしい
そして、その技術をちょっとでいいから教えて!
と思うんだけど。。
どうやったらいいのか。。
全く思いつかない。。
昭和41年12月23日(金)
あじ干物
牛肉と輪切り大根煮物
たらこ
しじみの味噌汁