弦楽器の発表会には伴奏ピアニストさんは必須です。
チェロで無伴奏というのは、
バッハの無伴奏チェロ
という曲を弾くときだけ。
バッハの無伴奏は、5曲あって、小曲が組み合わさってできてる。
大概、その小曲を一つ弾くのだけど
上手な人は大きな曲を全部弾くこともあるけど
本当に上手か、
無謀さをわかってない人かしか弾かない。
私は、5年前に、弾いた。
もちろん無謀な人の部類です
散々。
曲を選ぶときに、先生から反対されたのに
「やってみたいんです!」
と、バカな私は押し通した。
途中で、ヤバい!と思ったけど、もう戻れなくて。本番へ。
モゴモゴ鳴ってるけど、なんとも貧相な演奏だった。
物凄く反省し
それからは伴奏付きに。
毎回ピアニストさんを先生が探してきてくださり、その方が下手なチェロの伴奏をしてくださるんだけど。
伴奏の仕事はかなり辛い仕事だと思う。
いくら仕事とはいえ、
小さい頃から英才教育を受けて音大まで出た方々が、あり得ない音やリズムのチェロの伴奏をするんだから。。
他人のことは言えないけれど。。
これ、何の曲なんだろう?と思う演奏が沢山並ぶ。
あらかじめ、曲の練習をしないとダメだし。
ピアノ合わせをやるとなると、1人20分の持ち時間としても、20人となると7時間。
それに本番の日はリハーサルと本番の二本立てで、もっと大変。
お礼は10万円くらい
一日3万円(ピアノ合わせ2回に本番一回)
3日で10万は結構よいのでは?
と思うけど疲れ果てるから人気がないらしい。
やりがいもないしね。
ピアノ教室やってる方が、健康的でよいとか。
だから、発表会の伴奏のなり手が少ない。
先生は、なんとか固定ピアニストになってもらいたいので、もの凄く気をつかってる。
そうなんだけど、生徒の方は(笑)
色々要求してるらしい。。
要求といっても、ここは遅くとか早くとか物凄く単純な要求なのだけど。
これくらい良いでしょ!と素人考えでは思うけど。
1人がひとつ要求すると、人数分の要求になるのでピアニストにとっては負担が重くなる。
だから、
要求しないで!
先生、はっきりとは言わないけど、
物凄いオーラを出してる。
この前のピアノ合わせの時も。
1箇所、物凄くピアノが遅くなるところがあった。
そこは軽快に弾くところなんだけど、全く違って。。
えー。と思ったけど、何も言わずにその日は終わった。
次の日、個人レッスンがあって、先生に
その部分を早く弾いてもらうように言ってもよいか?と尋ねたら。
答えは
NO だった。
早く弾きたいのだったら、ピアノが入ったあとに自分がスピードをあげればよい
物凄くアンバランスになるけど
それか。
ピアニストが早く弾きたくなるように、ピアノが入る前に下地を作るとか。
そんな高度なテクニックない!
とにかく、ピアニストに気持ちよく弾いてもらえるように、ソリストが工夫しないとダメらしい。。。
ピアニストに色々要求できるだけの金額は払ってないから。
負担は出来るだけ軽く。
と、先生はキッパリとおっしゃる。
先生は、発表の場は大事!と考えてくださって、色んな機会を与えてくださる。
こちらは喜んで、楽しく弾いてるだけだったけど、お互い気持ちよく、長続きさせるには、色々気をつけないといけないなぁと。。
ついつい、欲がでてしまって、もうちょっと!
と思うのだけど。
他人に要求してはいけない。
またひとつ、賢くなったような気がする。
(笑)
昨日の夕食
さばの味噌煮
牛丼の焼き肉 (塩胡椒)
キャベツの千切り