我が家のマンションの前には、小さな公園がある。
マンションが建つ時に横浜市に公園用地としてマンション側が寄付したとかで。
だから、マンションの中にあるような感じ。
市営の公園だから、誰でもウェルカムだ。
保育園のお散歩の場所にもなってるし、犬の散歩にもなってる。
遊具もあるので、子どもの遊び場にもなり、ママ同士の交流の場にもなる。
ちょっと奥まったところにあるので、悪童どもの溜まり場にならないかと当初心配された。
人通りは少ないし、夜も静か。格好の溜まり場だ。
心配通り、時々溜まり場になった。
しかし、なんかワイワイやってるなと思うとすぐ、パトカーがやってくる。
マンションの人が通報するから。
我が家も夜通りかかったら、若者5-6人が1人の男性を囲んで、ひざまずかせていた。
こりゃ大変と通報した。
警察の話では到着した時は、誰もいなかったらしい。サイレン聞いて解散したのかもしれませんと言っていた。
昼間に、近くの高校生がカップルでイチャイチャしてたとか。イチャイチャ度が凄くなって、管理人さんが高校に電話した。
すぐ高校の先生が飛んできて、どつかれながら帰っていったとか。
時々、事件?が起こるけど、その度に住人がそれぞれ対処してくれるので、公園は凄く平和だと思う。
朝は、小学生が集団登校で集まる。
もちろん、我が家も6年間お世話になった。
情報集めと親睦?の為、朝は私もよく公園に行っていた。
子ども達が学校に向かった後も、お母さん達が何人か集まっておしゃべり。
ちょっとなぁ。という話題のこともあったけど、まあそれなりに楽しかった。
小学校を卒業したとたん、当然ながら公園に行かなくなって、お母さん達との会話は無くなった。その頃喋っていた人たちと今でも会えば喋るけど、昔に比べると物凄く少ない時間だ。
当然、情報も入ってこなくなった。
息子が小学校を卒業して6年後の今。
週一回だけど、母のリハビリの車待ちで公園を利用することになった。
朝、母と公園に行くと、別のリハビリに行く親子(老人とその娘)が待っていた。
同じマンションの人で、数年前に90歳を過ぎたお母さんを引き取った方だ。
「おー。お迎え待ちね」
と、車が来るまで娘同士でおしゃべりが始まる。
ちょっと前まで全く興味が無かった「介護」の話題が楽しくなった。小学校情報を少しでも得ようとお母さんの輪の中に入っていた頃と同じ。「介護」の情報が欲しい。
ついこの前まで、子どもの見送りだったのに、今は母の見送り。
「そのうち私達も車待つようになるのねぇ」
ホントだ。その頃の介護はどんな風になっているんだろうか?
今は介護保険のおかげで、リハビリやデイケアが盛んだ。自宅で介護する人にとって、1日数時間でも預けられるのは本当に助かる。
90歳過ぎたおばあさまは、週5回、朝から夕方まで通っているそうだ。
介護保険では、週5回は補助してもらえないけど、自費で払うからと週5回にしてもらってるそうだ。
「そうでもしないと、こっちの神経がおかしくなる」娘さんは嘆いた。
お母さんの認知症がかなり進んでいるようだ。
家の母は、骨折が良くなるに従って、動き回るようになった。
1人で出歩くのも時間の問題だ。
でも足元がおぼつかない。
元々足元がふらふらしていたのに、骨折して一か月出歩いて無かったので、足がもっと弱っている。
また転ぶのも時間の問題のような気がする。。
そうなったら、また元の木阿弥なんだけど。
そうやって振り出しに戻るのが介護なのかな?と最近ちょっと思ってる。
昭和41年12月1日(木)