87歳、我が母と同じ歳
作家としてもまだまだご活躍ですが、この方の生き方、ファッションが評判を呼び、最近はNHKで企画番組が作られるほど。
昨年も、一昨年も3回シリーズで番組が放映され、そして今年は4回シリーズ。
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先週は、建築家の隈研吾さんの事務所に角野さんが行かれて、対談するという企画でした。
来年会館する、角野栄子文学館(江戸川区)の設計を隈研吾さんが担当されるということで、設計についての考え方をお話していらっしゃいました。
隈研吾さんのお声は初めて聞きました。巨匠と思っていた隈研吾さんが、少しも尊大ぶることなく、お話していらっしゃったのはびっくりしました。でも内容はものすごく濃くて、それに対して角野さんもキチンと対応していらっしゃって、楽しい番組に仕上がっていました。
隈研吾さんとの対談のなかで、角野さんは、隈さんに「老後の家の設計をしてるんです」
と、設計したノートを隈さんに見せていました。
前に述べたように、角野さんは今87歳です。
その方が「老後の家」とは。。
今までも角野さんは、「こんなこと言ったらおばあさんみたいだけど。。」などと、こちらからすると「え??」と思う発言をよくしていらっしゃいます。
多分、ご自分を「老人」とはみていらっしゃらないようで、これから来る「老後」の計画を立てていらっしゃるらしい。
確かに、お元気です。
鎌倉のお家も玄関入ってすぐに結構急な階段があるのだけど、トントンとよいリズムで登っていらっしゃる。
歩くのも早くて、カメラマンがついて行けてないほど。
1人暮らしのようですが、時間通りに食事をして(決して時間をずらさないようにしているらしい)仕事をして、終わると散歩に出かけている。
年齢を知らなければ、とても老人の動き方ではありません。
サラリーマン家庭の我が家では、定年が近づいて来て、自分たちは「もうすぐ老人」だと認識するようになっています。会話の中でも、「年金」とか「動けるうちに」とか、今まで口にしなかった言葉が出るようになりました。
それはそれで必要なのだけど、何も自分で「老人」になる必要はないわな。とも思います。
健康には気をつけて、金銭管理もしなくてはいけないけれど、その他は、何も意識することはないのではないかと、考え始めました。
チェロも、
「元気なうちにこの大変な曲を弾いておこう」
なんて、思っていたのですが、弾きたい大変な曲はどんどん増えてきて(笑)
「やりたい時にやりたい曲を弾く」
ことに方針転換しました。
水泳も「泳げるうちに」
なんて思っていたのですが、どんどんやりたいことが出てきて、それに先輩方がまだまだ全然お元気なのを見て、「急ぐことはない。まだまだ時間はあるわ」と、思えるようになりましと。
結局、老後のことは考えるけど、自分から老後に入らないように注意して生きていく。
ことに、しようかと思います。
老後にならないように。。
1番の問題は、「歩くのが嫌い」なことです。
これが本当に嫌い。
でも、この前チェロの先生に「近所の散歩スポット」を教えてもらいました。
先生は、歩くことが大好きで、練習に疲れると散歩するそうです。(先生は私よりひと回り以上若いです。)
その先生が「ここに住んでいて良かった」と心から思う場所があるとか。。
我が家からも近いので、その場所は知っていますが、そんなにステキなところとは思えないのですが。。
いやいや、ぶつぶつ言わずに行ってこよう。
老後が来ないように頑張ろう!
昭和41年10月24日(月)
五目ずし
ほうれん草、油揚げの煮付け
若鶏のすっぽん仕立ておすまし