チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

母、新しい美容院に行く

母(87歳)の世代は、頻繁に美容院に行くようだ。

義理母も、母の妹も本当によく美容院に行っている。

私なんて、カットだけだから(パーマなし)2か月に一度くらいしか行かないで問題無いのだけど、母達は月に2回は行くらしい。

母の世代は、「セット」というものがある。

今で言う(笑)シャンプー&ブローなんだけど、

2か月に一度パーマをかけて、その間、一回カットとその間に「セット」が必要なんだそうだ。

 

つまり、2週間に1度美容院に行きたいと。。

 

2か月に1度の私からすると驚きの回数だ。

 

ブローなんて、自分でやれば?と思うけど、自分じゃ出来ないと。。

だから誰かに会う前にも「セット」に行きたいと。。

美容院にとっては、本当にありがたいというか、面倒というか。。

 

だから美容院はとても大切なもので、「上手」な美容院に行きたいと熱望し、以前は、友達から聞いてきた美容院に片道2時間かけて通っていた。

さすがに2週間に1度は無理だから月に1度で、その間の「セット」は歩いて行かれる近所の美容院に行っていたらしいけど。。

(よく行ってるなと思っていたけどまさかそんなに通っているとは。。今回よく聞いてみて初めてわかった)

 

膝が悪くて、遠くの美容院には行けなくなり、ついでに、近所の美容院では「訳のわからないおばあさん」ということで、なかなか予約が取れなかったり、せっかくとった予約でも「本当に美容院行ったの?」という状態で帰ってきて、ついに「なんか涙が出てきた」と、母にしては珍しく弱音をはいてきた。

 

実は、ちょっと前から母に合う美容院を見つけていた。

青山の美容院で店長をしていた人が独立して近くに美容院を開いた。丁度私の友達(ママ友)が青山時代から担当してもらっていて、独立先が近所になってとても便利になったと話をしていたのを思い出して、そのうち紹介してねと頼んでいた。

 

母にその話をすると、ノリノリで。

そうかそうかと、早速予約を取った。

本日車に乗って美容院に向かった。

20分ほどで到着。

 

美容師さんは、外見はチャラ男だけど(笑)中身はとても丁寧で気持ちの良いお兄さんだった。

私が付き添いで待っていたせいかもしれないけど、物凄くスムーズに仕事を進めてくれて、シャンプー、カット、パーマで1時間ほどで終わった。(普通、2時間はかかる)

早い!

値段もいつも行ってるお店の半額だとか。。

それにカットが上手。。

 

母はホクホクだった。

「ここに通うわ」と、ごきげんだ。

 

 

 

昔、可愛がってくれたおばあさんがグループホームに入って。会いに行った。

施設も清潔で気持ちのよいところだったけれど、そのおばあさんの頭を見てびっくりした。

ざん切り頭だった。。

多分、職員の人が切ったのだろう。

それにしてももう少しどうにかならないのかと思うような切り方で。

周りの人たちもざん切り頭で、見ていて悲しくなった。

家族のいないおばあさんで、遠い親戚の人が世話をしていたので、面会には来ないようだった。

今思えば、一緒に出かけて美容院に行って、ちゃんと切ってもらえば良かったと思う。

半分痴呆だったので、わかってないと職員さんは思ったのかもしれないけれど、職員さんはこの姿を毎日見てなんとも思わないのかと、どうにもしてあげられない(出来ないと思ってた)

自分が情けなかった。

そのおばあさんが亡くなった時も、親戚は冷たかった。その光景を見て、何もしてあげられなかった自分を責めた。

「幸せにさせてあげられなくてごめんなさい。」と大泣きして謝った。

今でも、もっと世話をしてあげれば良かったと思っている。

 

ざん切り頭をそのままにした後悔は大きい。

ざん切り頭ではないけれど、母のボサボサ頭は許せない(笑)

2週間に1回通うのは、ちょっと予想外に多いけれど。。

母も気分が良いだろうけど、私も気分が楽になる。

結局、自分の為に、母を美容院に送迎する。

だからそんなに大変なことではないと、今は思っている。

 

わたしの献立日記 (中公文庫)

昭和41年10月19日(水)

牛肉、なすの煮合わせ

枝豆おろしあえ

わかめの味噌汁