夕方の駅ビルのエレベーター
平日の夕方というのに、結構混み合っています。
ドアが閉まりかけたところに、老人の男性が無理矢理飛び込んできました。
当然のことながら、老人男性はドアに当たってしまい。もちろん センサーが感知して開くので問題は無かったのだけど、エレベーターの中は、ちょっとざわつきました。
中にいた私も「おじいさん危ないよー」とおじいさんの無謀な動きにイラッとしたのだけど。
ぶつかって開いたドアから、
「もー。危ないことやめてよー」と奥様のような(何もかもシャキッとしてる感じの)方がおじいさんの後から乗り込んで来られました。
ご主人の動きを見ていると、色々やらかしてきている感じ。(笑)
あー、おじいさん怒られるわーと。。
ちょっと気の毒だけど、まあ仕方ないわなぁと思っていたのですが。。
エレベーターは、無事閉まって上に向かって上がり出しました。
すると、ボタンの前にいたお兄ちゃんが
「すいません。気がつかなかったもんで、間に合わなくて」
と、すぐにおじいさんに謝ったのです。
結構チャラい感じのお兄ちゃんだったけど、
姿とは全然違う誠実な態度で、
ボタンを「開」に押さなかったことを謝ってるんです。
もちろんお兄ちゃんに非はないです。
無理矢理突進してきたおじいさんが良くない。
みなそう思ってると思いますが。。
でも、お兄ちゃんは謝った。。
お兄ちゃんすごい。
私なら絶対しない。
でも、お兄ちゃんは、「自分が気がつかなかったからおじいさんをドアに挟んでしまった」
と、反省してる。
えらいもんだわ。。
すると、さっき文句を言いながら入ってきた奥様。
おじいさんに文句をタラタラ言うのかと思いきや、
「最近は若い方々に色んなところで助けてもらって、本当にありがたいんです。本当助かる」
と、お兄ちゃんにお礼を言ってる。
突進してきたおじいさんも
「うん。今日、助けてもらったの2回め」
と、嬉しそうに呟いていて。。
お兄ちゃんは、「いえいえ、それほどでも」と言いながら、物凄く嬉しそうで。
そして混み合っていたエレベーターの中も、物凄くほんわかして。。
いやあ、よいもの見せていただいた。
と、感動しました。
こういう時、私も含めて、介助している人は、お年寄りを怒ります。
もちろん危険だからなんだけど、それ以外に周りに迷惑かけて申し訳ないのと、またやった!とやるせない気持ちが混ざり合って、怒ってしまい。。
お年寄りは、小さくなってしまって。
側から見ると辛くなる光景です。
でも。怒ったところで、お年寄りはすぐ忘れるんです。
子どもも忘れますが、それ以上に。
だから怒ってもあまり効果は無いんです。
あのエレベーターで、
奥様が怒ったら
怒らなくても、
周りに「本当に申し訳ありません!」
と平謝りに謝られたら。。
どちらにしても、周りは重苦しい気持ちになっていたと思います。
でも、あの時、
「助けて頂いてありがとうございます」
と、明るく感謝してくださったおかげで、周りはとても明るくなり、みんなが幸せな気持ちになった。
反省も大切ですが、反省だけでなく、周りに感謝はもっと大切だし、結果としてみんなが幸せになれる。
こっちの方が良いかも!
まずは、
明日からは、怒ることなく。
明るく対処しよう。
母だけでなく、家族にも。
と思ったものの。
息子が訳のわからないことをして、むっとし。
怒っちゃいけないと思いながら、怒りはしないけど、かなり圧のきいた、ドスのある声で喋ってしまった。。
すぐには出来ない。
あくまで目標ということで(笑)
昭和41年10月6日(木)
牛肉となすの煮付け
豆腐の揚げ出し(かつお節)
いんげんのごまあえ
わかめの味噌汁