先生主催のジュニアオーケストラ。
演奏会の助っ人に行ったはずが、甘くみていて全く弾けなかった先週。
この1週間、毎日コツコツと練習しました。
もちろん充分には出来なかったけど、先週に比べると雲泥の差。(褒め好き。自画自賛)
ちょっと心も軽く練習に向かう。
大学生のときの夢は、チェロのハードケースを持って車を運転して練習に行くことだった。
大学オケに助っ人で来てくださるOBの先輩方がカッコよくて。。物凄く大きく見えた。
私もあんなになりたい!と夢みて。。
先輩方のようにカッコよくはなれないけど、ハードケースと車で練習に行くことは5年くらい前から出来るようになった。
もう何回も出かけているけど、未だに嬉しい。
我ながら めでたい奴と思うけど。
今日も朝から、いや昨晩からウキウキだった。
朝9時から練習なので、8時過ぎには出なくてはいけない。
前日から持ち物をチェックして、簡単に持ち出せるように荷物をまとめて。
本当なら、玄関に置きたいところだが、息子のカバンがどん!と翌日の為に置いてあるので、
隣りにおくのは憚られて(オーケストラは遊びだからね。学校と同等に扱われるのは良くないと思うので。。)邪魔にならないところにまとめて置く。
朝、息子を学校に送りだし、夫は朝から合気道に行く(これも遊び(笑))というけど、私の方が早く出るので、速やかに家事を終え、夫にバイバイを言って家を出る。
今日の、練習場所は初めて行くところ。方向音痴なので、全てナビにお任せする。
珍しく、ナビの言う通りに運転できて、予定よりちょっと早め(どうせ迷うだろうと思っていたので、時間に余裕を持っていた)に到着。
到着してから気がついたのだけど。。
駐車場のことを全然考えていなかった。
練習場の公民館は、駐車場というものが無さそう。。。
周りの駐車場を探す。
練習は3時間で、片付けの時間を入れたり、おしゃべりの時間を入れると大体駐車時間は4時間。
こういうときは、1日駐車できるところを探す。時間制しかないところだと2000円くらいかかっちゃうので。
いつくか駐車場があって1日大体1200円
ちょっと高いなと思ってまた探すと800円のところが!おっ!と思ったけど満車。
そりゃそうだわね。
でももうちょっと先を行ったら800円のところが空いていた。三台しか停められないのにラッキー!
昔、駐車場が見つからなくて1時間近く遅刻したことがあった。やっぱり初めての練習場だった。どこもいっぱいで、時間はどんどん過ぎていくので泣きたくなって。もう練習行くの辞めて帰ろうかと思ったこともあった。(笑)
今日はラッキーにも安いところに停められた。
良かった良かった。
練習場の公民館のドアの前には、楽器を持った人がドアが開くのを待っている。
公営の会場はどこも、時間ぴったりにならないと開けてくれない。
横浜市は特にそう。
東京都になると結構融通が効いて、早めに開けてくれるのに、横浜市は物凄く固い。
電話にしてもそう。
9時から予約開始で、接戦だからと8:59にダイヤルを回したら、すぐに相手がでた。
予約お願いします。
と言ったら、「電話をおかけになったのがまだ8:59でした。今回は特別にお受けしますが、次回から気をつけてください。」
と叱られた(笑)
怒るなら9時まで出なきゃいいのに(笑)
9:00ぴったりにドアがオープン。
待っていたメンバーがドヤドヤと入っていく。
それぞれ楽器を背負って、部屋に入り、椅子を出して並べて、自分の譜面台(家から持ってくる)を広げて、楽譜を広げて、楽器をだして。
準備しながら、周りの人とおしゃべりする。
「この曲難しいよねぇ。ここ弾けなくて。。」
と、どのオーケストラでも話すことはほぼ一緒。
今日は弾けるかな?と思いながら、練習が始まるまで、難しいところを練習してみる。
やっぱり弾けない(笑)
それならと、今日は部分的に弾くことにしよう!と計画を変える。もちろん全部キチンと弾くのが良いのだけど、なかなかムリなので。
8音あったら、半分だけとか、ちゃんと弾けるところだけ弾くことにする。
あやふやにしか弾けないのに、全部弾こうとするとテンポも狂って、かえってオーケストラに迷惑かけることになるので、弾けるところだけずれないように弾こうと決意。
先週は弦楽器だけだったので、音楽全体がわからないところも多かったけど、今日は管楽器も入って、ちょっとオーケストラらしくなった。
とはいえ、管楽器の方々おじさまおばさまばっかりなんだけど。(笑)全然ジュニアオーケストラじゃないけどまあいいか。
同じ3時間の練習でも、今週は先週に比べると雲泥の差で楽ちんで楽しい。
弾けないところは「要練習」として楽譜に鉛筆でお星様マークを書いて、来週までの宿題にする。
総合練習はあと2回。
弦楽器だけの分奏はあと1回
そして本番。
先週はこの先どうなるかと思ったけど、どうにかなるような気がしてきた。
やっとスタートラインに立った感じ。
でも楽しかった。やっぱり合奏って楽しい。
練習が終わってエレベーターでコントラバスの女の子と一緒になった。
この子は中1でジュニアオーケストラに入って初めてコントラバスを弾いて、コントラバスが大好きになり。
高校は音楽高校に行きたい!と宣言した子で。
先生から話を聞いていたが今日初めて会った。
実はこの子は中学受験していて難関中学に入学していた。せっかく合格したのにもったいない!と私が親なら言ったと思う。
でも、この子のお母さんは違った。
すぐに、音楽高校の受験体制に切り替えて。猛勉強の末、合格した。
コントラバスという楽器を選んだから合格できたということもあるかもしれないけど、全く知らない音楽の勉強を学校の勉強もしながらやったのは大変だったと思う。
話題の女の子は頭の良さそうな、穏やかな女の子だった。
今音楽高校2年生。
練習の時のコントラバスも上手だった。
「好きなことが中学で見つかって良かったねぇ」と、私が言うとその子はニッコリ頷いた。「もう毎日楽しくて仕方ないんです。」
本当に幸せそうで嬉しくなった。
こんな娘の姿を見たらご両親はさぞかし嬉しいでしょうねぇ。
先生が主催するジュニアオーケストラはなかなか軌道に乗らなくて、でも先生初めプロの方々はなんとか子ども達が音楽を楽しんで貰えるようにと殆どボランティア状態で頑張っている。
コントラバスの女の子はまさにジュニアオーケストラのおかげで幸せを掴んだ。
やっぱり応援せずにはいられない。
沢村貞子さん わたしの献立日記より
昭和41年9月3日(土)
さんま塩焼き
いんげんごまあえ
冷や奴
油揚げ、ねぎのかす汁