80歳の叔母が免許返納すると連絡がきた。
正直、物凄く、本当に物凄くホッとした。
春休みに久しぶりに会って車に乗せてもらったら、あり得ないほど危なくて。
いや、元々危ないなと思っていたのだけど、それに輪をかけて危なくなっていて、どうしたものかと思っていたので。
子どもがいれば、言ってもらえばら良いのだけど、叔母夫婦は子どもがいない。
そして、かなりの自信家。
私は小さい頃から可愛がってもらっていたので、どうにか説得しようと何回か試みたのだけど、いつもスルーされた。
そして最後にこう言われた。
「子どもは黙っていろ」
50過ぎのおばさんも叔母からしたら、よちよち歩きの子どもに見えるらしい。
おむつも替えてやって、あれもこれもと世話をしていた子どもに偉そうに、言われたくない。
完全に拒否された。
免許返納は、周りが説得して出来るものではないとつくづく理解した。
結局、何故かわからないけど、縁石に当たってタイヤがパンクしたのをきっかけに、辞めようと決意してくれた。
辞めるというメールをもらったときは本当にホッとした。
下手すりゃ、池袋の官僚のお爺様と同じことになりかねないと思ってたから、良かった良かったと。
それで解決と思ったら。
とにかく、生活が不便になって仕方ないとグチること愚痴ること。。
若い頃から車ありきで生活してきた叔母にとって、想像以上に不便らしい。
地方都市は、車文化になっている。
バスも電車も本数が少ないし、タクシーは東京より高くなっている。
歩くことをしなかった人が、不便なバスや電車を乗り継いで出かけて、帰ってくるのは確かに大変。
タクシーは高いからあんまり乗りたくないから、結局出かけると疲れ果てて、出かける気がなくなってきた。
でも、買い物は行かなくちゃいけないから、出かけない訳にいかないし。。
と、愚痴る愚痴る。
地方はネットスーパーというものはあまり盛んでないらしい。
何より、ネットで買い物に慣れてないので使いこなせないだろうし。。
免許返納する前に、生活の基盤を変えておく必要があったんだと、今更ながら気がついたけど。。もう遅い。。。
叔母夫婦のことも心配だけど。
自分達もそれほど先の話じゃないから。
我が家は駅まで歩いて15分で、横浜で、それほど不便ではない。
でも、結構、車に頼っている。
重いものがある時は車にしてるし、何より歩くことが嫌いなので、歩くことを回避して生活してしまう。
だから、車無しになったら、叔母夫婦ほどではないけど結構大変だ。
免許返納は、避けて通れない道なので、避けられないのなら、準備しなくちゃダメだと思う。
返納してから考えるのでは遅すぎる。
そう考えると結構やることがある。
銀行の口座の整理とか、持ち物の断捨離とか、急ぎすぎることはないけど、進めておかなくちゃダメですね。人間絶対に死ぬのだから。