チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

90歳の癌手術

北陸に住む義母。

長男夫婦と同居です。

全て、義理姉にお願いしていて私は時々顔を見せにいく程度なのですが。

この春90歳になられました。

足はかなり弱られていますが、ゆっくりゆっくり物凄くゆっくりとしたスピードですが、1人で目的地に行かれます。

頭の方は物凄くしっかりして、お口も滑らかに動かせます。

愚痴が多いのがたまにきずですが。。

しかし、この夏大腸癌の診断を受けました。

しかも4回目。。。。

最初の診断は20年ほど前(70歳)だったと思います。

手術で全て除去して抗がん剤なしでした。

5年が経過して(癌は5年再発しないともう大丈夫といわれ経過観察が終わります。)良かった良かったと言っていたら、6年目でまた癌発覚。お母さんの話では、再発ではなく、同じ大腸癌だけど初発の大腸癌だそうです。

 

その時は、義理父もまだ健在でしたし、長男夫婦とは同居では無かったので、義理父の食事の世話から始まって、家族が病院に泊まって看護して、退院してもなかなか復活しなくて大変でした。

 

2回目、3回目は病院完全看護になり、病院のお世話は無くなりましたが、退院してもなかなか復活できないと嘆いていらっしゃいました。

 

そして、今回。

4回目、90歳。

3回目の手術(82歳)の後、義理母は

「今度なったらもう手術しない」

と言っていたようです。

手術をすれば体力も落ちますし、体調を戻すのにかなりの努力が必要で、もうこんな辛いものは嫌だと、次のときは治療しない!と決意したようですが。。

 

また発病。

20年間同じ病院で治療して手術して来ました。

もちろん医師は何年に一度代わっているようですが、病院の方針は基本的に変わりません。

 

診断した医師は「さっさと手術しましょう」と、手術を勧めてきて。

義理母は「もういい」と言ったようですが、やりましょう!と強く勧められて、家族からも勧められて、嫌々ながらも決意したようです。

 

決意したものの、義理母は、手術数日前になってもまだ悩んでいたようです。

「何で私だけ、こんなに手術しなくちゃいけないの。もう嫌になっちゃう。歳だからもう良いのよ。」

と私にも愚痴っていらっしゃいました。

私も何度か手術の経験があります。

大丈夫だとわかっていても、これは必要なんだとわかっていても、やっぱり嫌だし、なんとか回避できないか?と、直前まで考えていました。同じ同じ。

「わかります!不安な気持ちも!そうですよね」

嫁の立場上(しかも全然お世話してない)手術を勧めなければいけないのでしょうけど、経験上嫌な気持ちはわかります。良い嫁ぶるのは好きではないのですが、気持ちをくんであげるのは必要かと義理母の手術嫌!の気持ちを

わかる、わかると同意して聞いていました。

 

でも、義理母は周囲の強い勧めを呑んで

手術を受けました。

癌がそれほど大きくないから腹腔鏡で行くかもと、事前に説明されていましたが、思ったより大きくて開腹手術になりました。

開腹手術の方が、患者に負担が大きくなるのですが、仕方ありません。

術後はせん妄に悩まされたようですが(過去3回の手術でも出ました)その後は順調。

コロナでお見舞いは基本出来ないのですが、義理姉がわずかに許可してもらった時間に、病院に行ってくれて、写真を送ってくれました。

手術をするとびっくりするほど体重が減ります。

私も20年ほど前子宮筋腫の手術をした時は、手術をした次の日に10キロ減っていてびっくりしました。

乳がんの時は全然減らなかった💦

義理母も3回の手術の時は、毎回10キロ程度痩せていて、痩せたのは嬉しいけど、体力が落ちて大変!と言っていました。

しかし、今回写真を見た限りでは、術前と全く変わらず、顔の表情も全く疲れも見えず、本当に術後の写真?と疑うほどでした。

そして、

術後なんと10日目に退院!!

 

自宅に帰ってきたとたん、「おなかが空いた!」とバナナを1本ぺろっと食べ、夕食も良く召し上がったようです。

本人も「こんなに楽な手術は初めて!」とご機嫌な様子。

周りも、「え!?」と思うほど順調にことが進みました。

8年ぶりの手術、その間に手術も進歩したのでしょうか?

コロナで日本の技術力に???を沢山つけていた私ですが、知らないところで医療は確実に進歩していました。

そして、義理母が悩みながらも手術に臨んだ勇気にも、きっと不安だったろうに、手術を勧めながらもキチンとお世話してくださった義理姉達に、本当に感謝を伝えたいと思います。