我が家のチェロは、我が家にやってきてもうすぐ2年になる。
ちょっと私には上等すぎかな?というようなチェロで。
初めて弾いたときは、
「いやぁ、無理無理」と腰がひけてしまった。
古いというのもあるけど堂々とした風格で音も鳴る。
こんなチェロと毎日付き合ったら毎日疲れるわ。。と気が引けた
でも、楽器屋さんも「これは推しです」と勧めてくれて、先生も「絶対これ」
と太鼓判。。
そう言われると、やっぱりこれかな?と思うし、上を目指すのも良いかな?
と思い、我が家にきてもらった。
ほとんど毎日弾いていて、谷あり谷ありという感じだけど、2年たってやっと馴染んできた。
それは素晴らしいけど。
どうも最初に出会った、品格のある音ではない。。
録音してないし、きっと誰も覚えて無いだろうけど、あの時の音とは違う。。
なんでか?って言ったら、私の技量のせい。
しっかりと楽器のレベルが私のレベルになっている。
つまり落ちてる。
そんな楽器じゃない。
私はよく知ってます。
もっともっと品格があったことを。
いやあ申し訳ない。
でも、あの品格のある音は覚えてます。
あの音が出るように、来年は頑張るぞ。
ちなみに
我が家のチェロは年齢も出生地も不明💦
楽器には古そうなシールが貼ってあって
「ミラノ」1754年と書いてある。
それが正しいと267年前となる。。(笑)
大体1754年というのは、モーツァルトが生まれる2年前。。
ベートーベンはこの16年後に生まれる。
ハイドン すら22歳。。
ありえん。。
つまりこのシールは「偽物」なんだけど。
楽器自体はそれなりに古い。らしい。。
古さは少なくとも100年以上はある。らしい。。
もし、150年前とすると
1871年 くらい。
ウィーンではブラームス
ロシアではチャイコフスキー
ドイツではワーグナー
チェコではドボルザーク
フランスではサンサーンス
いやぁ。華やかだわねぇ。
でも。。
そこからヨーロッパは2回の世界大戦を経験した。
爆撃される中、楽器もどんどん焼かれてしまったらしい。
そんな中で生き残ったこの楽器。
いったいこの楽器はどんな運命を辿ってきたのか。
考えるだけでワクワクする。
で。。
とにかく、我が家にやって来たのだけれど。。
そして私がチェロが弾けなくなったら
我が家から、また次へと引き継がれる。
引き継ぐ時には、本来の楽器の音が出ているように。
来年も頑張るんだ。
ちょっと早いけど来年の抱負
チェロ版