チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

新聞の投稿と実名

3ヶ月ほど前から新聞の読書欄に投稿している。
最初に投稿したのが運良く掲載された。
新聞に文章が載るのはもちろん初めてなので大喜びした。
掲載された文章を見ると、ところどころ直されている。でも、その直し方が「なるほどなぁ」と思える加筆の仕方で感動した。
後から、掲載のお知らせのメールがきた。
そのメールの文章も流石プロという文章で新しい世界を見つけた私は調子に乗り、どんどん投稿を続けた。
3ヶ月で4回送って、3回掲載された。
地方紙なので掲載する人が少ないせいか打率としては高かった。ますますラッキーと思った。
ただ、1回目であれだけ感動した編集者の加筆も2回目になったところで、あれ?と思うところが出てきた。新聞社なので表現に制限があるのだろうが、それにしてもややもすると違う表現になりそうな、直し方になってきた。3回目も同じ。「ここの表現大事なの」と思いながら書いた部分が見事に直されて文章の色が変わってしまった。多分、編集者が変わったのではないかと思うがそれほどに加筆がお粗末になった。

1回目は掲載のお知らせメールが来たのでその先も毎回くるものかと思ったら、もう来なかった。よって、いつ載るのかわからないし、見落としたらそのまま気付かず終わってしまうことになる。

さっき、4回投稿して3回掲載と書いたが、もしかしたら見落として4回掲載されてるかもしれない(笑)

それでも新聞に載るのは嬉しいし、励みになる。無料でやってくれることだし、「直し」は気にせず続けてやっていこうと思っていた。

投稿にはルールがあって、名前は「原則実名」とあった。
私は自分流に解釈し、仮名で投稿した。
単に名前が新聞にデカデカと載ることでロクなことは無いと思ったので。
投稿では、「周りに知らせたい」と思って投稿し、周りから「読んだわよ」と言われて嬉しかった!という記事を良く見る。
それはそれでよいと思うけれど、私は全く嬉しくない。逆に嫌だ。
見てもらいのは文章で、良ければ載せてほしいしダメなら落選。それで終わりが良かった。

しかし、仮名とは怖いもので。
漢字変換を間違えて、送ってしまった。
1回目と2回目で名前が違うことになった(読み方は同じ)
それでも私は別に大きなこととは思わなかった。で、3回目は注意して1回目と同じ漢字で送った。

私は全く気にしなかったが編集者は気にしたらしい。
電話がかかってきた。

中堅どころであろうと思われる女性だった。
新聞社の名前を名乗り、こちらが投稿者本人かを確認すると、すぐに本題に入った。
「お時間よろしいですか?」という電話の決まり文句はなく、すごい勢いで確認作業に入ってきた。

こっちは、何がなんだかわからないけど、とにかく対応する。

 「漢字が違うけどどちらが本名ですか?」
「あー打ち間違えてしまって。すいません。1回目と3回目が本当です。」
「それは打ち間違えではなく、変換間違えですね」
「あー。そうですねぇ」

友好的とは程遠い。
初対面の人になんで突っ込まれなければいけないのか。
???が頭を駆け巡る。

とにかく漢字の変換間違えをしたことで混乱させたことを謝り、本来の名前(仮名だけど)を告げた。

とにかく、間違えられると困るんです。
気をつけてもらわないと。
編集者は、何度も気をつけてを繰り返す。

怒ってる。。

そんなに怒られることとは。。
また???が巡る。

まあ、混乱させたのはこちらなので、謝った。そして気をつけます。と。。

それで終わりかと思ったら、そこからが核心の部分だった。

「送っていただいたメールアドレスと投稿の名前が全然違うんですけど。これは何故ですか?」

明らかに仮名を使っていることを疑っている。
逆にこちらは、何をずけずけと入ってくるんだ?と不信感がつのってきた。

シラを突き通すのも面倒になって
「あー実は仮名なんです」
と白状した。

すると、「えー!」と電話口で大声を上げられて、「それはダメです」と一層甲高い声になった。

とにかく仮名はダメだという。
もうそこまででこちらは嫌になっていたが好奇心が出てきて、聞いてみた
「匿名は?」

編集者は、またガンガンと喋りだした。
「匿名はこちらが正当な理由と判断した場合に限ります。例えばDVの被害者で名前を出すと危ないとか、精神障害の患者さんとか。ところで何で実名じゃだめなんですか?」
と、聞き返された。
「知人に読んだわよーと言われたくないから」
と答えると、見事に鼻で笑われた。
「知人に見てもらうためのページなんです。だから実名じゃなくちゃダメなんです」
そして
「投稿したかったら、今後は絶対に実名で送ってください。気をつけてください」

はぁ。
気をつけてと言われたけど。
すいませんと謝る気には全くなれず。
「色々めんどうなんですねぇ」
とのんびりとして口調でかえした。

編集者は「とにかく気をつけてください。では」
と言って電話を切った。

久しぶりに高飛車な会話を聞いた。
知らない人に。
仕事をしている時は時たまそう言うことに出会うけれど、辞めた今、日常生活ではほぼ聞くことはない。交通違反のお巡りさんでももっとソフトだ。

電話を切ってから腹が立ってきた。
そして何で聞いたまま、言い返すことが出来なかったのか、自分を恥じた。

気分がちょっと治まってきたころ、
ネットで新聞と実名について検索してみた。
まず、新聞投稿する場合は、「実名」が常識らしい。私が送った新聞社は「原則実名」だったが「絶対実名」の新聞社の方が多いところを見ると新聞社の常識は「実名」らしい。だから仮名を使って投稿する人は「非常識」なのであろう。
調べていると「実名」を使ったことによるトラブルも出ているようだ。

下の記事
https://www.j-cast.com/2013/06/28178329.html?p=all

名前と職業と年齢と住所が出ることにより、特定されることになるらしい。

それはわかっているけれど、新聞社はやはり「実名」主義らしい。

私に電話した編集者も、その中で仕事をしているので、「常識」がわかってない投稿者に常識を教えてくれたのだろう。親切だったのだろう。

新聞が実名主義であることはわかった。
それが常識であることも。
しかし、私は新聞に実名を出すことは抵抗がある。だから今後新聞に投稿はしない。

それと。
常識を教えてくださった編集者に対して。
少なくとも私は新聞の読者であり、客である。
非常識だから、高飛車に電話したのかもしれないが、こちらは非常識とは思っていないし、そこまで言われる筋合いはない。
非常識と思っても、丁寧に説明するのが道理だろう。

そこの新聞は辞めることにした。
もともと2つとっていて、もう一つの新聞が子どもには読みにくいからと追加でとっていた新聞だった。
考えてみると息子も、高2でそんな配慮は必要無くなっている。
今どき2つも新聞をとっている家も珍しいだろうし。
不本意だけど月3千円強の倹約になった。

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