高三息子
最後の授業参観。
来ないで!と拒否するかと思いきや。
「英語なら」と言われたので、喜んで行く。
午後からアンサンブルの練習があるので時間的にはその前の時間の数Ⅲにしたかったのだけど
頑として、「ダメ」と言うので、最初の30分(50分授業)を聞いて帰ってくることにした。
保育園の時の参観から(1歳)始まって、「面倒だなあ」と思いながら通っていた。
保育園や幼稚園の時は、その後のママ友とのおしゃべりタイムが設定されていたので、楽しかったし、小学校は目の前だったので、それほど負担ではなかったのだけど。
中学に入ってからは、遠くになった(それでも我が家は近い方だけど)ので面倒になったけど
何故か毎回黙々と通っていた。
途中、コロナで中止になっていたけど、また再開。そして、今日。
最後の参観になった。
授業参観に終わりがあるなんて思いもしなかった。それならもう少し楽しめば良かったなぁ。
もったいないことをしたなぁ。
と、思いながら。学校に向かう。
いつもはまばらな、授業参観だけど、最後だからか今日は人が多い。
3クラスあって、息子は英語、あとは古文と体育。。
授業が始まって教室に入った。
参観するお母さんは沢山いたと思っていたのだけど、教室に入ったのは2人だけ。
後の人はどこへ?
と思いながら、授業が始まった。
いきなり単語テストだそうだ。
あら、テストですか。。
問題を配り終わると、先生は私達2人の母に「良かったら椅子どうぞ。それから今日はテストばっかりですから、きっと見ていらしても面白くないと思いますよ。なんなら隣のクラスに行った方がよいと思いますよー」
隣に行けって??
6年付き合った先生で、保護者といえど容赦しない先生で有名な先生だ。
個人面談で、あまりにキツイことを言われて泣いたお母さんもいたらしい。(当人から聞いた)初めて会った時は呆然としたけど、そのうち慣れてきた。怖いけど、生徒に愛情を持って接してくれる。
親切ではないけど、私はこの先生は嫌いではない。
だから「隣のクラスに行って」の発言も腹は立たなかったけど、授業参観だって連絡してるんだから、少しは気を遣えよな、あなたはそういう気の遣い方が足りないのよねぇ。と思いながら、「授業は面白くなくても、先生のお顔を見ていれば満足ですから」
と、訳のわからない返事をしてみた。。(笑)
先生も負けない。
「いえいえ、6年間充分見ていただいたのでこれ以上は。。。」
と、言ってくる。
あまりに意味の無い会話すぎて、ちょっと疲れたけど、とにかくしばらく見てみようと、授業の様子を見ていた。
しばらくしたら、ドヤドヤと3人のお母さんが入ってきた。
先生の顔が曇る。
「えー困ったなぁ。」
迷惑そうな顔。。
入ってきたお母さんはもちろん意味がわからない。
それに椅子も足りないし。。
もういいや!と思って、椅子から立って外に出ようとした。
入ってきたお母さんは「え?」という顔をする。そりゃそうだよね。
小声でことの顛末を説明する。
後は判断してねーと言って出てきた。
もう1人のお母さんも同じように席を立った。
隣のクラスへと言われたが隣は、結構混んでいた。でも入ったとたん。。
古文をやっていることを思い出した。
家の息子は私立の理系なので、古文は全く関係ない。
もうひとつは体育。外は寒いしねぇ。
結局、古文のクラスだけど、子ども達の姿を一瞥して出てきた。
中1から6年付き合った子ども達なのだ。キチンと確認しておこう!と思ったが、コロナで会えなかったせいか誰が誰だかわからなくなっていて。。
全く意味が無かった。。
教室をでた。
出たところで、知り合いに声をかけられた。物凄く久しぶり。最後なのにこれじゃ何の為に来たのかわからない!とぶつぶつ言うと
「子ども達を見たから良いと思えばー」
と言われて、それもそうだと思った。
でも、それだけで、やることがなくなった。
よく喋るお母さんも見当たらないし。。
仕方なく、学校を出た。
滞在時間30分。。
最後の参観なのに。。
なんかあっけない参観だったけど。。
まあ、こんなもんかなとも思った。
通い終えたんだ!という自己満足もあるし、来たのは無駄では無かったと思った。
次々と行事が終わっていく。
お弁当作りもあと少しだし。
校章の入った靴下も、あと一足半になった。(片方が穴が空いたので半分だけ残っている)
どんどん高校生活が終わっていく。
でも、受験勉強は、えーーーと思うほど進んでいない。
あり得ないほど酷い状態だ。
高校生活はひとつずつ終わりを告げているけれど。
来年の春から、息子はどこに行くのだろう。
誰か教えて欲しい。。
昭和41年11月21日(月)
シチュー
鮭
しじみの味噌汁
シチューと味噌汁という組み合わせが面白い。。