今週のお題「わたしの部屋」
小学2年生の時に父の仕事でタイに赴任した。
今から50年も前の話です💦
バンコク(クルンテープと地元の人は言う)の中心スクムビット通りの賃貸アパートが私達の住まいで、6階建で12件の家族が住んでいた。
半分は日本人、半分は軍関係の白人家族。
その頃のタイは、アメリカ軍の基地もあり(数年後に撤退した)、アメリカ人以外にもスウェーデン人、イギリス人など軍関係の家族が住んでいた。
大概の軍人家族はキャンプの中に住んでいる。だから、市内のアパートに住んでいる軍人さんたちは上級軍人のようで、がさつな感じは全くなくて、みんな若かったけれど、制服を着て歩く姿は、威厳があって物凄くカッコよかった。
プールでもよく遊んでくれた。
肩の上に乗せて、立たせてくれた。
大柄で鍛えているから、びくともしない。
そこから空中回転して飛び込ませてくれた。
そのスケールの大きな遊びに驚喜して、何度も何度もお願いしてやってもらった。
そうかと思うと、庭で遊んでいたらネコに顔を引っ掻かれて、大きなおじさんが泣き顔になって家に帰ってしまった。
軍人さんは何でも強いと思っていたのに、ネコに引っ掻かれたくらいで泣きそうになるなんて。。と落差にびっくりした。
何年かの周期で、家の住人は変わる。
前の住人が引っ越すと、壁を塗り替えることになっていた。
日本人が引っ越してくる時は間違いなく白色。
カーテンは、前の住人のものをそのまま使う。
家具付きのアパートなので、ほとんど中身は変わらない。
新しい人が引っ越してきたのに、部屋の風景は全く変わらないことがよくあった。
どうせ数年しか過ごさないから、家にお金をかけなくてもよい。
もちろん私の部屋もそうだった。
でも、白人家族は違った。
借りることが決まっても、すぐには引っ越して来ない。
奥さんが子どもを抱いてやってきて、あれこれとマンションの管理人さんに指示していた。
そして、部屋ごとに壁の色が変えられて、カーテンも見たことのないような華やかな柄のカーテンが取り付けられた。
上等なものではないのだろうけど、色遣いには物凄くこだわって自分のカラーを出していた。
遊びに行くと、前の家とは全然違う、「西洋の家」になっていて、「カッコイイ」と思った。
我が家もそんなカッコよい家にしたい!と母に訴えたのだけど、実現しなかった。
子ども同士は、言葉が通じなくても、ワイワイとお互いの家に行って遊んだ。
でも、大人は付き合いが無かったので、家の中に入ったことがないから、いくら「オシャレだ!」と叫んでも想像出来なかったのだと思う。
帰国して、何十年もたったある日。
引っ越すことになった。
改装するから、自分の部屋の壁紙とカーテンを選んでよいと親から言われて。
あの時の、「カッコイイ」部屋にしたいと、夢がかなう!と
大喜びでカタログから好みのものを探した。
ところが、カーテンカタログには華やかなものは殆どない。オーソドックスな落ち着いた色合いで無地のものばかり。
華やかなものは、ほんの僅かで、ちょっとなぁと思ったけど、華やかにしたい気持ちが優って、大きな花柄の夏っぽいプリントのカーテンを選んだ。
壁紙も無難な色ばかりだったけど、カーテンに合わせて明るい色を選んだ。
ところが、施工会社の人が、ストップをかけた。これじゃあ、落ち着きませんよ!ザワザワとした部屋になっちゃいます。
もっと落ち着いた色合いにしましょう。と。
大いに不満だったが、壁紙は白地に可愛い色のポツポツがついているものにした。
でも、カーテンだけは、華やかな花柄を押し通した。
夢だったから。絶対これでお願いしますと。
ところが。。
出来上がった部屋をみたら、
「何か変」な部屋だった。
バンコクでみた、「カッコいい」へやとは違い、なんかチグハグな落ち着かない部屋になっていた。
原因は、押し切ってきめたカーテン。
マンションサイズの六畳の日本の部屋の窓に、大きな派手な花柄は変だった。
窓だけが不思議な空間になっていた。
とは言え、
押し切った手前、結婚するまでカーテンはそのままで使っていた。
見るたびに「失敗した!」と思うのだけど、もうどうしようもなかった。
結婚するときはお金も無かったし、極めて無難なカーテンを選んだ。
それから20年。
カーテンを新調したいと思うようになって、
多分人生で最後のカーテン選びだから、何とか気にいるものを選びたい!と探し回った。
世の中無難なカーテンばかり。
花柄もあったけど、前の失敗を考えると選ぶのは躊躇した。
これじゃ替えても変わり映えしないわなあと思って、なかなか決められずにいた。
そんな時、
ヨーロッパ旅行して、ホテルのカーテンがステキだった。
インナーレースのカーテン。
カーテンは普通、
レースのカーテンを外側に、普通のカーテンを内側に置く。
それがヨーロッパのホテルでは、内側にレースをつけて、外側に厚手のカーテンを置いていた。
そうすると、
レースって、昼間外から見えないようにするための「布切れ」だったのが。
内側にくることで、インテリアになっていた。
レースと派手なカーテンの組み合わせで、オシャレになり。
ついでに、
白いレースが内側にくると、光が反射して夜中も部屋が明るくなる。
ヨーロッパでは一般的なのか、シティホテルレベルでも、どこも内側にレースのカーテンが置かれていた。
これ、ステキじゃない!
日本に帰って、カーテン屋さんに行って相談した。
もちろんカーテン屋さんインナーカーテンのことはご存知で。
「日本では少ないですけど、華やかなレースのカーテン選ぶと凄くよいですよー」
と勧めてくれた。
我が家は、寝室のカーテンを明るめの紫にした(無地)
そしてレースは、葉っぱ柄の華やかレースに。
明るめの紫色なんて、普通なら思いつかなかったけど、レースと組み合わせると、何とも良い感じ。
部屋を落ち着かせたいときは、レースとカーテン。
華やかにしたいときはレースを使わないでカーテンだけ。
もちろん昼間はレースだけ。
3種類が楽しめる。
花柄カーテンの失敗から何十年もたって。
ようやく、満足なカーテンに出会えた。
実はカーテンを変えたのは南側だけで、北側の部屋は手付かずになっている。
コロナが終わったら、こちらも変えたいのだけど。息子の部屋があって。。
母親の思い通りにはさせてくれないだろうから。
私も結婚前の大失敗を経験して、たどり着いたから、息子の好きなようにさせてやるかと思うのだけど。
もともと、息子はカーテンなどには興味が無さそうで。。
テキトーに母さんやって!
と言うかも。。
いや、言ってくれないかなと思うのだけど。
やらせて欲しい。。
我が家の前の(公園の)桜
昨日
今日
花の部分がどんどん葉っぱで覆われてきています。
一日で、どんどん様子が変わります。
昨日の夕食
ハンバーグ
ポテトフライ
トマト
つばめグリルが公開している、レシピでハンバーグを作っていて、今日は二回目。
味は悪くないのだけど、肉がほわっとしていなくて、もう少し肉と肉の間隔が欲しい感じ。
最初に塩もひき肉を混ぜるのだけど、その混ぜ方が少なかったせいか?
まだまだ検討は続きそうです。