シューベルト の有名な、ピアノ五重奏「ます」
マス釣りをしている漁師が、ずるをしてマスを釣り上げる様子を歌ったものなんですが。
私は「ます」を升酒の「ます」だと思っていて。
おじさんたちが酒盛りして上機嫌になってる曲だと思っていました。
この曲のレコードジャケットを見ると魚(マス)の絵が描いてあって。それであれ?と思いそうなものの。
私は、魚(マス)は酒の肴で出てきた、おかずの魚と理解してて、「ます」が「升酒のます」であることに疑問を持つことはありませんでした。
ある日、叔母の家に行くとこの曲が鳴っていました。
「ますだねぇ。この曲好き〜」
と言っていたら、
叔母は「魚釣りにウキウキしながら行くって感じだよね。」と言っています。
魚釣り???
「このますって魚のこと?」
叔母は、きょとんとしてましたが、私が「升酒のます」と思っていたことを言うと爆笑。。
よく考えたら、
ヨーロッパでなぜ升酒の「ます」が出てくるのか。
よく考えなくても、変だと思うはずなんですが。
思い込みとは凄いもので。。。
七つの子という歌がありますよね。
からす なぜなくの からすは山に かわいい七つの 子があるからよ
っていう歌です。
山の古巣(ふるす)に行て見てごらん
という歌詞を、わたしは山のプールにカラスの子がいると思っていました。
ふーるすと歌ってるのに、ふーるをプールに勝手に変えて、残った「す」は、昔の言葉の使い方なんだろうと、1人で昔言葉を作って。。。カラスのプールがあるのかと、山のプールを想像し、羨ましく思っていたんですけど。
赤とんぼ では。。
負われてみたのはいつの日か
という歌詞のところ。
子どもが大人に背負われて赤とんぼをみている情景を、子どもの目線で歌っているんですけど。
私は赤とんぼが子どもに追われている、赤とんぼの立場にたった歌だと思っていました。
赤とんぼは、本来のんびりした曲ですが、私にとっては何とも忙しい、命の危険が迫る切実な歌だったのです。
どちらも、かなり長い間思い込んでいました。
これは私ではないですが
昔「巨人の星」という
大人気のテレビアニメがありました。
これを見ていた人が、
コートを整えるローラーのことを「コンダラ」だと主張して。。
なんで?ってよくよく聞いたら。
これの主題歌
思いこんだら 試練の道を
行くが 男の ど根性
の歌詞から始まります。
テレビを見ていた方はわかると思いますが、その歌詞が流れるとき、画面では、主人公の星飛雄馬が運動場で1人汗を流しながら 重そうなローラー を引いています。
それ見てたら歌詞の
思い込んだら
が
重いコンダラ
になっちゃって、
だから引いてるものの名前が
「コンダラ」になってしまったらしく。。
爆笑を通り越して感動しました。
つい先日知ったばかりの話で。
ずっーと「アメリカ」についての曲だと思っていました。
でも違うって。
アメリカにいるドボルザークが故郷のボヘミア(チェコ)を懐かしく思い書いた曲だとか。。
確かに、新世界よりだから。
アメリカよりなんですよね。
4楽章なんて、汽車の動く音みたいだから、ニューヨークの街を走る蒸気機関車と思ってたんですけど。
全然違うらしい。
自分で信じてるだけなら、いいけど。
数年前、市民オケの演奏会で弾いて
係の仕事で、常連のお客様への招待状の葉書を作ったんです。
アメリカ大陸の絵をバックに描いて
新世界やります!
って書いて、だしてしまった。
多分300枚くらい。。
まあ、そんな葉書見ても惑わされるかたもいないだろうし、第一、ハガキを凝視する方もいらっしゃらないでしょうけど。
団の名前を使って無知をひけらかしてしまって。。
ほんと恥ずかしいったらありゃしない!
無知は無知でもう仕方のないものですけど。
せめて、自分は無知だと確認しながら生きていかないと どうしようもない婆さんになってしまう。
今、この文を書きながら、ちょっと怖くなってきました。。。