チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

楽譜のフォトコピーに苦戦中

まだ奮闘中(笑)

ことの始まりは、

楽譜を暗譜をしようと思って。
でも、自己流はいけないと思い
色々調べたら
耳とか指とか頭とか目とかを
全部を有効に使って覚えなくてはいけない。
ということで。

なるほど。

と思ったのです。

詳細は、過去ログで。
宜しければ。。
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耳、指、頭を使って暗譜する方法は、わかるんです。昔、ピアノでやったことなので。

でも。
目を使う作業。
フォトコピー。
楽譜を網膜にそのままフォトコピーする方法というのが、よくわからない。
というかさっぱりわからないのです💦

音楽の世界だけでなく、著名な方々でもフォトコピーが瞬時に出来る方。
沢山いらっしゃいます。
この前読んでいた向田邦子さんのエッセイにも、フォトコピーの話が出ていました。

海苔と卵と朝めし: 食いしん坊エッセイ傑作選

一期一会、と言う大げさなものではないが、この一瞬しか見られないのだぞ、と我と我が身に風をはめると、目のないなり(原文のママ)に緊張するせいか、余韻が残り残像が鮮明のような気がする。升田名人は、子供の頃にパッと飛び立つ鳥の数をひと目見て当てるのがお上手だったそうだ。
コツは、他の子供のように、1羽2羽と空中で数えないことだと言う。
飛び立つ鳥をぱっと見て、その図柄、感じを瞬間に目の中に焼き付けてしまう。
後からまぶたに残る鳥の数を見当つければいい、と言うのである。
我が意をえたりと嬉しくなった

頭に頼らないで、形とか色を網膜に焼き付けるらしいのです。

うーん。

とにかく、周りにフォトコピーが出来る人いないかな?と思うのだけど。
思い当たる人がいない。。。
コロナのおかげで、話が暗くなるのが面倒で、メールもあまりやらなくなっていて。
久しぶりの友達に「フォトコピーできる?」なんて話題でメールをしたら、
ますます友達が減りそうなので(笑)
メールで聞くのは、断念。


誰かいないかな?と思ったら。
1人いました。。

チェロの先生❤️
普段の雰囲気から、フォトコピー能力はあまり感じないのですが、音楽界にいらっしゃるのだから、何かアドバイスがいただけるかも。。

丁度、昨日はレッスンだったので。
早速、先生に直接質問。

「フォトコピー」ってできますか?

「できません」

即答。。。

玉砕。。

先生は極めて現実的な方です(笑)

先生の意見としては、それこそ何十回も練習した人は、それだけ楽譜を見ているから自然と音符も楽譜の風景も覚えるんだろうと。それが頭に残るからそれを映像として捉えられるのではないか?

ということでした。

もちろん、瞬間的に 「記憶」できる方はいらっしゃるけど、その裏には色んなものがあるはず。

そうですよねぇ。

でも。。
そうなのは、とても理解できるんですけど。

なんか調べれば調べる程、興味が出てきて。。

誰に迷惑かける訳でもないし。
万一、技術を習得したら、凄いし❤️

しばらく、あがいてみようかと。。


で、まず。
2方向から攻めてみました。

まずは

楽譜を記憶
長いのは、無理なので、短いのを

ソルフェージュ
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ものすごく短いので、これなら記憶できるかも。。。と。。


二つめ

1日1分見るだけで記憶力がよくなるすごい写真


これは購入してから、しまった!と思ったのですけど。
時すでに遅し。。。
記憶力と映像記憶はちょっと違うような気がするのですが。
残像を残す訓練には役に立つかも。。と気を取り直して、挑戦することに。。


外に出て、看板見ても、しばらく看板を凝視して、残像を残して、思い出す練習をしてみたり。

出来るかどうかってことも興味ありますが。
今まで使ってなかった、頭の部分が使われるような気がして。
ちょっと面白いです。

でも、外で看板凝視してたら。(歯医者さんの看板でした)
「前通りまーす」と、気を遣いながら前を通られるかたがいて。。
変なおばさん。って思われたのかもしれない。気をつけなくちゃ。(笑)

また報告しまーす。

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判断力

年上(親世代)は、情報はテレビ。
そして、判断の基準は、「口コミ」のようです。

ネットもデマは沢山あるし、信用できないけれど、ネットのデマが可愛く見えるほど、「口コミ」は、あり得ないことが多く、唖然とします。
でも信じてる。
「いや、それは違うでしょう」と言っても「〇〇さんが言ったから本当だ。〇〇さんは、いい加減なことは言わないから」と、信じてる。
信念たるや凄いものです。

こちらも諦めて放置状態です
何言ってもダメなので(笑)

かく言う私も、高名な人に言われるとすぐ信じるところがあります。

昨日、マーラーの話書いていて思い出したんですけど、

社会人になったばかりの頃、大学時代の友達とマーラー交響曲第一番「巨人」のコンサートを聴きに行く機会がありました。

リッカルドシャイー指揮
アムステルダムコンセルトヘボウの演奏会で。
シャイーがものすごく太ってるころで、ダイナミックに指揮をして、
でも演奏は、凄く繊細で。
くら〜いところから明るいところに移るところも御伽噺のような不思議な世界を見事に表現し。
最後の楽章は、ガラッと変わって、待ってましたとばかり、盛り上がって盛り上がって。
最後にホルンが10人立ち上がって、吹いたときには、もう友達と喜んじゃって。。
私達だけではなく、他のお客さんも大喜び。立ち上がってのブラボーで、会場全体盛り上がって。。
帰る途中も友達と、感動の瞬間を伝えあって、昔のバカした事とか、腹たったこととか、苦労したこと全てが笑い話になるほどのステキな夜だったのです。

数日後、新聞を見たら。
あのマーラーの演奏会の評論が出ていました。
当然褒めまくっているだろうと思ったら。

めちゃくちゃ。。

技術はダメだし、表現力はないしと、もうクソ味噌って言葉がぴったりの評論で。
最後に「そんな演奏にも関わらず観客は熱狂していたのが不思議だった」
と。。。
ガッカリです。

今ならそんな記事見たら、アホかっ!
って言って切り捨てますが。。(笑)
演奏の技術を評価するのは、プロとして必要なのかもしれないけど。
観客あってのプロでしょ。
観客がなんでそんなに熱狂したのか、不思議なら考えろよ!分析しろよ!
と、新聞相手にどついて終わりそうですが(笑)

でも
まだその時は若かったので、大新聞の評論家の話をそのまま受け入れて、がっかりして。。

これが、近くの大人に言われたのだったら、
人それぞれでしょ!
と、反抗してたでしょうけど、

高名な方に言われると 
そうか 
と思ってしまって。

凄いと思ったんだけど、そうか違うのか。
私は聞く耳がないのかと、落ち込み(笑)

数年後、「評論家の視線と普通の人の視線は違うんでしょ。それだけよ。惑わされちゃだめよ」
と、年配の方に言われ。あーそーいうことか。
と、やっとあの記事の呪縛から逃れられたのですが。
大人の階段のーぼりー。って歌がありましたが、
まさに一段登ったって感じでした。

もひとつ。
10年ちょっと前に佐村河内守さんという作曲家が登場しました。
耳も目も不自由で、体調も良くない。
その人が作曲した交響曲第一番 Hiroshima はものすごく話題になり。
NHKも特集番組を作ったりして、「現代のベートーベン」と言われ、時の人になっていました。
凄い!と私もノリノリになって、
CDを予約して、買いました。
とても難しい曲で、???って感じだったんですけど、でも良いような気がしてて。感動すら覚えていた私ですが💦
数年後、これは佐村河内守さんが作曲したのではなく、別の作曲家の新垣隆さんが全て作ったものだということが発表されて。
えー!ってことになり。
つまり、かなりの人たち(有名な作曲家も、音楽家もそしてテレビ局も)が騙されてたことがあかるみに。
まあ、ゴーストライター新垣隆さんはキチンとした作曲家で、その曲も評価できる曲らしいのですが。
複雑なバッググランドがある佐村河内さんだからこそ、評価された曲であり。。。複雑。。
改めて聴いてみると。前は感動したような気がしたけど、今度は最後まで聴くことすら出来なかった💦
この時も落ち込みました。
騙されたという怒りは全くなかったのですが、
情報に惑わされて、乗ってしまった自分が本当に情けなくて、後味の悪いこと。


最近は、歳のせいか、世の中の情報があまりに多いせいか、疑ってかかるようになり、自分の判断も信じるようになってはいますけど。

でも、ちょいちょい引っかかっています。
季節限定とか今だけとか
〇〇さんご推薦とか。。
目の前に商品があれば、確認できるし、
その間に頭を冷やすこともできるんだけど
最近は通販ものが多くて、
ついついポチッとやってしまって。
大概後悔します。

大きく人生を狂わすもので無ければ
まあ仕方ないかなと思うのですが。
それにしても、いい加減学べよ!とよく思います。

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若者は強い

私の甥っ子、姪っ子は大学生で。
地元から離れて一人暮らししています。
ごくたまにしか交流はありませんが、
このコロナ下で普通に元気。
もう2年も実家に帰ってないのに、学校はオンライン授業で下宿に篭り切りで、
どんなに大変かとこちらは勝手に心配するのですが。

元気。。

友達家に呼んでわいわいやってるのかと思いきや、1人らしい。。 

でも、明るい。

あんまり明るいんで。
無理してるんじゃないかと、明るく振る舞ってるだけじゃないかと、こっちは悪い方に想像してしまうんだけど。

どうもそんなことはないらしい。。

で、こっちはと言うと、
大学生に比べたら自由を謳歌してるはずなのに、
大人の会話は暗い。。
暗い話も面倒になって、あんまりメールも電話もしないので。
外との関わりがどんどん減って。
悪循環。。。



さて。。
若い頃の話ですが。

マーラー交響曲第1番「巨人」
みな、マラ1(いち)とかタイタンとか言ってますけど。
大学2年のときの秋の演奏会で弾きました。
オーケストラ結成10周年ということで、OBの人たちからマーラーやろうという声が上がってやることになったらしいんですけど。気持ちはわかるけど無理な話で。

マーラーの曲は、新しい仕掛けが色々あって、それが面白いのでしょうけれど、素人が弾くのは大変です。なんかとっつきにくい。
そして、マーラーは編成が大きいのです。
弦楽器も管楽器も現役の倍以上の人数が必要。
ホルンなんて現役が4人しかいないのに、本番10人でやるとか。何もかもが大がかりなのです。
それでも、現役が人数も実力もしっかりしてれば、倍に増えても踏ん張れるんでしょうが、全く、全然、そんなことはないし💦

踏ん張れないところに、倍以上のエキストラが入るとふらふらになるのは分かりきっていて。
だからマーラーをやる!って、かなり無謀な挑戦なんですけど、
でもやることになっちゃって。。。

案の定
練習もうまくいかなくて。
指揮者は、曲変えろ!とか怒りだすし。
執行役員は困って悩んで悩みすぎて体調壊すし。
なんか大変な日々でした。。
学生生活=オーケストラになってますから
部活が暗くなると、一日中暗くなってるようなもんですから。

じゃあ、暗く練習してたかっていうと
それほどでもなく。。
というか、そこまでくると、焦ってもねぇ。という感じで。

替え歌作った❤️

例えば

3楽章のテーマの音程が何故か合わなくて。指揮者に怒られる。暗い雰囲気がますます悪くなるかと思いきや。

おんてーあわない
リズムもあわない
なーんーでーあわなーい

とテーマに合わせて歌ってる。。

しかも、最後に

おーちーたー おーちーたー

ちなみに「落ちた」って言葉は、訳がわからなくなって合奏の中に入れないことをいいます。
ついでに、この言葉は、大学生にとっては
「単位を落とす」
というコワイ言葉で、あんまり使っちゃいけないセリフなんだけど。

歌ってる❤️

つまり、そのまま自虐ネタですから。
聞いた時は、「なんだぁー」と否定的だったけど、ダメだダメだと否定的になるより、できなーい!と歌ってる方が気分も楽になって練習しやすくなることに気がついて。
1人でも歌ってた(笑)

もひとつ

OBの先輩が後輩を誘って、夕食を食べに行ったにも関わらず、後輩に支払わせて帰ってしまうという「事件!」が。。
いつしか「かに雑炊事件」として(先輩が食べたのがかに雑炊だった)部内で有名になったのですが。

事件として(笑)語られるだけではなく、歌までできた。

4楽章
しーんとなったなかで、ビオラだけがメロディを奏でます。テンポを作るのも難しいし、リズムも大変。
ビオラの方々は、ものすごく大変なのですが。
言い換えると、他のパートはヒマ

歌う❤️

〇〇〇! 〇〇〇! (先輩の名前を連呼)
かにぞーすい かにぞーすい
かにぞーーーすーい

ff で、〇〇〇!〇〇〇!〇〇〇!〇〇〇!
pp で、〇〇〇!〇〇〇!〇〇〇!〇〇〇!
(先輩の名前を8回連呼)

その先輩は、いつも「事件ネタ」になる方だったんで、皆色々思いがあったので。(笑)

歌のおかげで先輩の横暴も笑いになって。
まっ。いいかっ。って雰囲気になった。

よくもあんな暗いときに、流行ったもんだと思うけど。そういう「余裕」があってかなり助かったと思います。

スムーズには進まなかったけど、
崩壊することは無かったので。

結局マーラーの本番は、本番の時まで全員が揃わない。全曲通すのも本番だけ(長いし、指揮者が我慢できなくなって止めちゃうから全部通せなくて。)という恐ろしいことになったんですけど。

みんな壊れることなく、当日を迎えて、
乗り切りました。もちろん出来栄えは???ですけどね(笑)

壊れなかったということが素晴らしいことだと思います。



若いから思い悩むってよく言われますけど。
確かに悩むけど
若いと立ち直りも早かったような気がします。
よっぽど経験を積んだ今の方が、どうでもよいことをいつまでも引きずって、不必要に暗くなっているような気がします。

若者は、経験が少ないから、「大人」に比べたら行動が甘い。。
かもしれないけど、結構それはプラスのことも多いんじゃないか。
壊れちゃったら、何にもならないので。

もちろん、やることはやるけれど。
無理なことは、求めないで。

と、色々方法を考えるんですけど
お手本の若者がいなくて。
高2の息子がいますけど。。
まだ若すぎるのか、近すぎるのかお手本として、見上げる気にはなりません(笑)

とにかく。
能天気にやっていこうと思ってます。

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暗譜の仕方の話

突然暗譜を決意したお話はちょっと前にお話させて頂いたのですが。。。。
その続きを書きたいと思います。

もしよければ 過去記事を
o-chancello.net


とにかく、暗譜をしよう!
効率的に暗譜したい!
と決意したものの、世の中の方々はどんな「暗記法」を使っているのか。
まずは調べてみようと。。

色々見てみたんですけど。
バラエティに富むのかと思えば。。
皆さん同じ方法を述べられています。
意外。。

で、まとめてみると。
暗譜というのは、色んな方向から覚えていくらしいのです。。。
目、頭、耳、指

昔私がピアノで覚えていたのは、
まず指、そのあと耳かな?
そしてちょっと頭
若かったから、流石の私でも何度も弾けば何となく弾けるように。。
でも、途中で止まっちゃうと、わかりやすいところから弾き直さないとできないっていう、その場しのぎの暗譜法で。。
音楽的には、というのは多分、無かった(到達しなかった)と思います。

でも、今回探していると。

暗譜で、1番大事なのは、目で覚えることらしい。

楽譜をそのままフォトコピーする。
目を閉じたら、楽譜が浮かんでくるようにする。
そして、それをそのまま読んで演奏すればよい。。
????

これはやったことが無くて。。
でも、かなり一般的でプロは無意識にやってるとか。。。

やり方としては、色鉛筆で「模様」を書いて、特徴を出して覚えるようにする。
とか。
楽譜を自分で書いてみる
とか。。

うーん。。。
わけわからん。。。

というかできませんよー。

と、誰に言ってるわけでもなく
文句を言ってみるけど(笑)

そう言えば。
指揮者の岩城宏之さんが、
ストラビンスキーの「春の祭典」の演奏中に何故か頭の中のフォトメモリーが2小節だけ消失してしまい、演奏がガタガタになって、途中で止めたという話をしていらっしゃいました。
春の祭典」って結構長いし、曲も複雑で、私なんて最後までちゃんと聴けたことがない曲なんですけど。
岩城さんの話によると、140ページもあるスコアをフォトコピーしていて、その134ページ目の2小節が飛んでしまったとか。。
まず、びっくりしたのが、140ページフォトコピーしてるってことで。。。
スコアって、全部の楽器の楽譜が書いてあって、本当に複雑なんです。

ちなみに手元にあったチャイコフスキー交響曲第6番のスコアですけど(指揮者用ではないので1ページの量が少ないです)

スコアは全部の楽器の譜面が乗っていて

例えば
こんな風に、みんな同じ動き(音は違う)をしているときもあり。
これは、覚えるの楽かもしれないけど。
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こんなにバラバラの時もあり。
これは大変!!
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これは、指揮者用ではないので、1ページに載っている量が半分くらいだと思います。だから、このスコアで全曲248ページ。。(指揮者用だと120ページくらい?)
これを覚えるって。
しかもフォトコピーって信じられないのですが。


信じられないと騒いでいても、仕方ないので。
暗譜の方法をまとめてみると


①楽譜を眺める(楽器を持たない)
  旋律の上がり下がりを確認
  臨時記号の意味も確認
  フレーズの違いを確認
  曲の作りを確認

②歌う(楽器を持たない)
  
③楽譜をフォトコピー(楽器なし)
 1.楽譜に印をつける
    色鉛筆、○とか⬜︎で囲う、
    言葉を添える
    印が印象として残る
 2.音符を絵や図形のように全体的に眺める
  →沢山の音符を一度に認識可能

④楽器で弾く
 1.ドレミを唱えながら
 2.目の前に現れた楽譜のフォトコピーの通り弾いていく

と、まとめてみたけれど。
できるのだろうか???

とにかく。
フォトコピー。
訓練が必要らしいけど、やってみようかと。。
慣れるととても有効らしいので、それを信じて。。

できるかなぁ。。

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オーケストラがやってきた

結婚してびっくりしたことの一つが
夫と私の子ども時代の日曜日のテレビ
結構同じで。。
もともと趣味が違うので、見ている番組は全然違うのに、日曜日は同じ。
夫と私というより、それぞれの家族が見ている番組が同じだったみたいで。

昔は、ビデオも無かったのでテレビは「生」で見るものでした。
だから、「チャンネル争い」という言葉が頻繁するほど、テレビの主導権は、大切な重要なもので。
平日は子どもが主導権とってるのですが
日曜日は、完全にお父さんとかおじいちゃんとかが握ってて。かなりつまらない。

番組も日曜日はそれに合わせてあるのか、
子どもには全然面白くなくて。。

ちなみに、夫の家と共通する番組は、

朝8時くらいから
「時事放言」
  2人の政治評論家が政治を語る30分番
  組。今思うと不思議な番組でした。
  でも、絶対に見る番組でした。
  親戚の家に行っても、同じでしたので
  結構な視聴率だったと思います。

そして9時くらいから
兼高かおる世界の旅
   兼高かおるさんが世界中を旅する番
   組。海外旅行は憧れでしたから、母   
   も私も憧れて見てました。

その後は、お父さんの「囲碁」とか「ゴルフ」とかが続いて(子どもの番組は無かったなぁ)

夕方6時くらいから
サザエさん
夜は8時から
大河ドラマ
 夫の家は家族全員で見ていたらしい。私
 は父と2人で見てました。

親戚はともかく、全く繋がりのない夫の家でも、同じものを見ていたって結構笑えるし、昔はみんなテレビ見てたんだなぁ。と時代を感じるのですが。

一致しないものもあって。
10:30くらいの
題名のない音楽会
11:00からの
「オーケストラがやってきた」

これは見てなかったらしい。
というか、夫の住んでいたところはチャンネルが少なかったので(TBSが入らない。だからザ・ベストテンとか金八先生とか知らない‼️)放映してなかったのかも知れません。

とにかく、この「題名のない音楽会」と「オーケストラがやってきた」は、クラシック音楽の入門編としては、凄い番組だったんです。

クラシックの「ク」の字も知らない中学生の私には、「題名のない音楽会」は、ちょっと難しいけど、黛敏郎さんの説明を聞いていると、賢くなったような気がして、見てました、どちらかと言うと拝聴してたって感じの格調の高い番組でした。

でも、「オーケストラがやってきた」は、
中学生の私でもきゃっきゃと笑えるほど、司会の山本直純さんがわかりやすく、面白く解説してくださって、本当に楽しい番組でした。

山本直純さん
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その時は気がつかなかったのですけど、

出演者が凄かった。
小沢征爾とか岩城宏之中村紘子さんは司会の山本直純さんと仲良しということで出演するのもわかるけど、バイオリンのアイザックスターンとか、パールマンとかの、難しい顔して毎日暮らしてるような高貴な演奏家とか、数学者の広中平祐とかクラシックに関係なさそうだけど、物凄く有名な文化人続々とでて、あり得ないことを楽しそうに一生懸命トライしてる。オーケストラも、難しい曲を分解して、成り立ちとかも含めて説明してくれる。その意外さが楽しくて、毎週楽しみにしてました。

小沢征爾さんと山本直純さん
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その頃定着していた、「お堅いクラシック音楽」のイメージを破って、「誰でも楽しめるクラシック音楽」にしてくださった、すごい番組だったと思います。

ただし。。
堅いクラシックを愛する方々には不評だったようですけど。(私の祖父は、「遊びの番組」と言って見てませんでした。)

その番組の音楽監督兼司会者だった山本直純さん。
この方のおかげでこの番組は成り立っていたのですが。。

作曲家であり指揮者で。
小学生から一流の音楽家について勉強し、小沢征爾さんの先生の斎藤秀雄さんに指揮を習い、岩城宏之さんと芸大の指揮科で学んだ経歴があり、小沢征爾さんでさえ
「かなわない」と言うほどの、もの凄い音楽の才能を持った方だったんです。

クラシックで言えば、
新日本フィルの設立に小沢征爾さんと尽力をつくし、
クラシックを広める努力をなさり、

ポピュラーでは

映画「寅さん」の音楽
寅さんを思い出すとき、頭の中でテーマ曲も鳴るのは、私だけかしら?
山本さん作曲

新おばけのQ太郎も山本さん。

あのねQ太郎はねー
頭に毛が3本しかないんだよー
QQQQQQ Q太郎はねー
お化けなんだお化けなんだお化けなんだけれど

他にも、うちの息子も歌ってた
一年生になったら〜 
こぶたたぬききつねねこ

大人気番組だった

8時だよ全員集合のオープニングソング 


戸締り用心日の用心(日本船舶振興会のコマーシャル)
 笹川会長とか高見山とかが出てた。

今でもすぐにメロディが出てくる曲を沢山作っていらっしゃる。。
もともと持っていらっしゃる、「音楽」から裏打ちされたものがあるから、普通の人々の記憶にながく残るのではないかと思うのですが。。

クラシック音楽もポピュラー音楽も何でもできる天才だったんですよね。

ただ、

その「軽い」世界に足を突っ込みすぎたことで、堅い世界になかなか戻れなかった。それと、絶頂期に起こしてしまった
交通違反事故」(無免許運転の上、警官の停止を振り切って逃げた)から、人気が落ちてしまって。。
「面白い天才」の名前より、「才能あるけど面倒なおじさん」に変わってしまって、69歳で亡くなってしまいました。
亡くなったとニュースで聞いたとき、親友の岩城宏之さんが出てこられて「寂しいけど、めちゃくちゃだったから、なんかホッとしてる」と、おっしゃっていて。
晩年は山本さん自身もそして周りも大変だったのかもしれません。
でも、ファンとしては、あの人懐こい笑顔しか知りませんので。もっと教えて欲しかったと思います。

最近見つけたのが
このDVD


オーケストラがやってきた
のお宝映像が満載のようです。
欲しいんですけとねぇ。
高いんですよねぇ。
それと、ここに出ている方々、皆さん亡くなってしまっている。
ちょっと寂しいんですよねぇ。

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暗譜にトライ

チェロの先生の発表会。
毎年やっているのですが。
今年は、まだ日程が決まらない。。。
というか、まだ会場予約してない。。

コロナっていうのが大きな原因なんですけどね。
今は新しい予約も取れないし。

いつも憂鬱な発表会ですが。。
今回は私、とってもやる気なのに。。
なかなかうまく回りませんねぇ。

私は、目標が無いとすぐサボる。
何でも理由作ってサボります。
だから
このままでは、ダレる。。

なら、
目標を作れば、良いんだ!
と言うことで

考えた結果。

暗譜する!ことにしました。

いばるほどのもんじゃないだろう!
と言われそうですが。

私は物凄く覚えるのが苦手で。。
本当に覚えられない。
歌の歌詞とか、全くダメだし。
「いつのまにか」頭に入っている。
という経験がなくて。。。

よって。
この、チェロの曲を暗譜する。
ってことは、普通の方々よりも、もっと全然大変なことなのです。

じゃあ
何も、暗譜しなくても良いじゃない?
と言われそうなのですが。

ちょっとこの言葉が心に刺さって。。

何度も登場している
千住真理子さんの御本の中から
ヴァイオリニスト 20の哲学
ヴァイオリニスト 20の哲学

「暗譜の定義」

暗譜すると言う事は、その曲を完全に体内に吸収する、と言うことになるからです。咀嚼し、血となり肉となり自分の声となって、自分自身の音楽が滲み出る、そこを大切にしたいと思う方はぜひ暗譜をして演奏することをお勧めします。

出来る出来ないじゃなくて。。
挑戦してみるのも良いのではないかと思って。。
やってみます。

昔、ピアノをやっているときは、右手、左手をそれぞれ覚えてあとは両手でひたすら
何度もやって覚える。
いわば指と耳、ちょっと頭を使って暗譜していましたが。
若かったし、何より自己流なので。

その自己流だけでやるのは、ちょっとおバカかと思ったので。
暗譜のやり方を学んでから
やってみようかと。。

これについては
また今度。。
今日は決意表明でした。
(笑)
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ペレーニと浜離宮ホールの椅子

2年くらい前、突然夫と息子がスキーに行くと言い出して、突然のことに大慌て。
何故かというと。
「1人で夜お出かけ」ができるので。
普段は、あまり夜の外出はしないのですが、泊まりで息子が出かけるときは、出かけます。。喜んで。
まあ、行き先は、飲み会とかコンサートなんですけど。
どこに行こうかかなり前から予定を立てるのですが、その時は、突然だったので、何の予定もなく。それでもあっちこっち探して、チェリストのペレーニのコンサートを見つけました。
本番3日前にも関わらず、ほぼ満席の予約の中にステキな席がぽこっと1席空いていて。
運命感じる!ともう、何でもポジティブに(笑)
予約!

と言うと、ペレーニの昔からの大ファン!
に見えますが。。
全然違って。
ペレーニさんを知ったのはその1か月前。
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1か月前に、YouTube見てて
「わー。このおじさん(失礼!)上手!」
と、なんとなく顔と名前覚えて。

そしたら、「1人でお出かけ」の夜に、あのおじさんの(失礼!)コンサートがあった!
おっ面白そう!と予約したという経緯で。
かなりの偶然が重なった予約だったのです。

そして「1人でお出かけ」の当日

たまたま、午前中チェロのレッスンが入ってました。
レッスンの終わりに
「今日、ペレーニとかいう人のコンサートに行くんです❤️」
と言ったら。
先生、目が❤️。。
それでもアホな私は、空気を読まず、そのまま話を続ける。
YouTube見てたらなんかこの人上手って思ってたんですけど。たまたま時間が空いて、そしたらコンサート見つけて、席も丁度良い席が空いてて。。」
と、自分の幸運を喋ってたら。

もう、先生は、
もうこの人全然わかってない!
とものすごく、困ったというか、げんなりしながら、でも教師として伝えなくてはと(勝手な憶測)ペレーニの凄さを語ってくださいました。

ハンガリーチェリスト
地味だけどもの凄い技術を持ってる人で
70歳になってもその技術を今も進化させている凄い人なんですよ!
と。
ブダペスト音楽院の教授で、何でも先生のお友達がペレーニに学びたいとブダペスト音楽院の留学を希望した。でも、残念ながら選ばれなかったけど、それでもペレーニがいるからと、ブダペスト音楽院に留学したとか。。音楽家にとっても憧れの技術を持った人なんです!
と。先生熱弁。

そこで初めて、ペレーニの凄さを認識。
いやぁ、演奏会前にわかって良かった!と
凄い演奏会に行かれるんだ!と益々気持ちは、上がって。。
そして、先生に感謝して、演奏会へ

その演奏会は2晩でベートーベンのチェロソナタを全曲弾くという、体力も気力も必要で、70歳のペレーニにはちょっと負担が重そうなプログラム。

ちなみに
ベートーベンチェロソナタって全部で5曲あり。
5曲の中で3番と5番が群を抜いて難しい(らしい)。そして、人気があります。

ベートーベンソナタ全曲演奏会!という演奏会の場合は、2日あると
トリ(メイン)の曲は、人気の3番か5番。
前プロとして、あとの3曲(1番、2番、4番)のどれかを入れてプログラムを作っています。

今回も、そんな感じで。
私は2日目の演奏会。
メイン(トリ)は、ベートーベンの5番

浜離宮朝日ホールは初めてでした。
駅の上にあって、便利だし、こじんまりとして、落ち着いた雰囲気で、気持ちがよいホール。
それだけでも素晴らしいけれど
椅子が広くて。座り心地がステキ❤️
しかも席が丁度内側の通路沿いだったので、圧迫感が少なく、しかも前から7番目で❤️ペレーニと目が合うんじゃないかってくらいよく見える。

実は
そのちょっと前に、新歌舞伎座に行って。
3階席という安い席に座ったのですが、
無茶苦茶狭くて。。心地わるい。
建て替えて、広くしたという話だったけど。歌舞伎を知っている方にはこの狭さがカイカンなのかもしれないけれど。わたしにはダメ。
もう歌舞伎は結構。。と思っていた後だったので。

浜離宮の席は、夢のような空間でした。

70歳のペレーニが、どんな演奏?
と思ったら。
前半はものすごく、力を抜いた、かなりあっさりした演奏であれ?と思ったのだけど
後半から力が入ってきて。。。
最後の5番が始まるときは、もうやるぞ!という感じが伝わるほどの力の入れ方で、
そして演奏もすごかった。。。
何度も繰り返されるメロディが、同じように何度繰り返されても新鮮で。
もう一回、もう一回!とこちらがリクエストしたくなるほどステキで。
しかも、広い椅子のおかげで、自分の空間を沢山独り占めできるので、自分の世界に入ることができて。
加えて、周りには、自分と同じでうっとりしている、共感できる「仲間」もいて。なんか幸せ。。。
終わったときは、みな立ち上がっての拍手。。

いやぁ。ステキでした。

ヨーヨーマーやミッシャマイスキーというような、華のあるチェリストではないけれど。そして、全く愛想の無い方だけど。
この技術を見せられると、魅せられて。
ファンになってしまいますねぇ。

次のレッスンの時。
先生のお家に到着したとたん。
「ペレーニどうでした?」と聞かれました。
待ってましたとばかりに、素晴らしさを伝えました。
1週間前は「YouTubeで見つけた上手なおじさん」と言ってたのに、今度は、素晴らしさをプロの先生にえらそーに熱弁(笑)

やっとわかったか。やれやれ
って思われたと思います。

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