30年ほど前のことですが、叔母とアメリカに旅行したことがあります。
サンフランシスコの空港のパスポートチェックで、若いお姉さんが叔母のパスポートを見て、びっくりしていました。
そして、叔母に聞きました。
「あなた、真珠湾攻撃の日に生まれたの?」と。
「兵隊さんも頑張ってるんだからあなたも頑張りなさい!」と祖母はお産婆さんに励まされて出産したそうです。
話はサンフランシスコのパスポートチェックに戻ります。
質問された叔母は、「そうよ」と答えました。
するとお姉さん、後ろにいる仲間に
「聞いて!この人、パールハーバーの日に生まれたのよ!」
聞かされた仲間は、ポカーンとしてましたが。
(ここでおー!と歓声があがったらちょっと怖かった。と思います)
困った叔母は
「あなた、その日に生まれてた?同じ年?」
と、聞いてました。
相手が気分を害してるとわかったのでしょう。お姉さんバツの悪そうな顔になって
「いいえ、まだ生まれてない。」とだけ言って、通してくれました。
パスポートチェックの仕事は、怪しい人かどうかをチェックするのが主な仕事のはずなのに
そのお姉さんは、よく気がついたものです。
多分、クリスマスや独立記念日と同じように頭に入っているのでしょう。
私は大騒ぎされたことよりも、アメリカ人の真珠湾攻撃は思っているよりも根深いのだなと思いました。
9.11の時も、アメリカのメディアは
「真珠湾攻撃以来の屈辱」と言っていて。
真珠湾が引き合いに出されたことに、びっくりしました。
そして今回。
SNSを見ていると、演説の中で出てきた「真珠湾攻撃」に結構皆さん反応している。
私も、え?とびっくりしました。
太平洋戦争は「日本政府が行った暴挙」
だけど、
「真珠湾攻撃はアメリカに煽られて煽られて、どうしようもなくやった。アメリカへの連絡は遅れたけど、アメリカは全てお見通しだった。」
という、何となく、「侵攻したけど、完全には悪くない」
という感覚がありました。私は。
でも、ゼレンスキー大統領の発言で、世界の認識は全然違うのだな
と、改めて認識。
どんな理由であろうと、侵攻は侵攻で、奇襲は悪。
真珠湾攻撃は、世界にとっては 悪の行為 なのですね。
よく考えればそうなんだけど、まだちゃんと受け入れられない自分がいます。
しかも、戦争で助けて欲しいという国の大統領から、「真珠湾攻撃は悪」との言葉を突然言われ
アメリカ議会に向けて言ったのであって、つ日本に向けてではないんだけど。
しかも、テレビで正面切って言われるから、なんか面と向かって非難されているようで
気の毒だから助けてやろうって思ってるのになんで非難されるの?
と思う気持ちも少しあったのも事実です。
でも、自分に都合よく解釈していたものを見事に否定されました。
どんな喧嘩でも、一方的に悪いことはないんです。
今回の戦争もそう。
でも、ルールを破れば、破った方が非難される。
その前にどんなズルいことをしていても、ルールはルールで、暴力は暴力なんです。
自分の甘いところをつかれた感じで、ちょっと恥ずかしい。
ゼレンスキー大統領は日本でも演説するようです。
日本に武器供与はお願いしないだろうから、何をお願いするのだろう?
原爆を2つも落とされた国として、核戦争を防ぐ為にも協力をお願い!という切り口でしょうか?
まさかアメリカに遠慮して原爆落としたことは、言わないってことはないでしょうし
どんな演説になるのか楽しみです。
実を言うと、真珠湾攻撃の話で、ちょっとムッとして、応援する気持ちが少し薄れたのですが。
人間小さくて💦
冷静に考えているうちに、
ウクライナがんばれの心は戻ってきたので。
引き続き応援します。
昨日の夕食
牛肉とピーマンの炒め物
タラモサラダ(山盛り)
母の家の冷蔵庫に入っていたタラコが期限切れだったので、じゃがいもと混ぜてタラモサラダに。山盛り作って数日分のつもりだったのに。全部無くなりました。。。