先月無事、還暦を迎えた。
誕生日、普段と変わらず。
それどころか、親戚が小さないざこざを起こしてくれて、その収拾で疲れ果て。もう、お祝いどころではなくなった。
それは置いておいて。
還暦と言う言葉。
重みがあると思ってきた。
若気の至り、とか若僧が!とか、若輩者が、という言葉はもう使えない。
でも、その代わりと言ってはなんだが。
それなりに世間からも扱われるのかな?と思っていたが。。
何も変わらない。
当たり前と言えば当たり前だが。
昔はおじさん達は、よく威張っていた。
中には、こちらが挨拶しても、全く無視!
何を威張っているんだ!と思うが、こちらは若輩者だから、返ってこないことを知りながら、せっせと挨拶し、無視され。を繰り返してきた。
若輩者だから。仕方ないんだと思っていたが。
自慢にならないが。
還暦近いおばさんにも、無視する人は無視する。
無視する人は若い子だから無視しているんじゃなくて、挨拶するに足らない人と判断して無視していたんだ。
今頃になってわかった。
変わったことと言えば。
無視する輩には、こちらも無視することにした。
仕事もしてない主婦で、無視する人ってそんなにいないでしょ。っと思うかもしれないけど。
それが結構(数人だけど)いる。
水泳教室のコーチ(なぜか1人だけど無愛想)、オーケストラで指導している先生のうちの1人(多分同世代)アンサンブルでご一緒しているチェロのオッサン
一応、2回ほど丁寧にご挨拶して。
気が付かないのではなく、無視していることを確認。
反応ないなと思ったら、こちらも反応を無くす。
不思議なことに、挨拶しないと、あちらは不満そうな表情を返してくる。
挨拶されるのが当たり前だと思っているのだろうか?
でも、こちらは還暦である。(笑)
挨拶なしに通り過ぎる。
文句言われたら、ちゃんと言い返しますが。
文句も言われないので、そのまま。
面倒な人とはどんどん距離を置く。
歳を重ねるとこういうことができるようになる。
歳をとるのも悪くないなと思う還暦の女である。
ついでに。
3年ほど前に107才で亡くなった、美術家のエッセイ
上は亡くなった後にまとめられたもの、下は104才の時に書かれたものです。
さすが、自立して生きて来られた女性が、100才を超えて書かれる言葉は重いです。
今、思っていることを書き連ねたもののようですが、あーそうなんだ。と思う言葉が満載です。
そのひとつ。
歳を取ると体の対応が減る。精神的な対応は深くなる。
身体はどんどん衰えていくけれど、精神は衰えない。むしろ進化していく。
もちろん人によって、進み方は違うのだろうけれど、これは勇気をもらう言葉です。
精神的に進んで行かれるように、頑張ろう。