チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

ロケット 中止

H3ロケットが発射されなかった。

一部の人が失敗か中止かと揉めてるみたいですけど。

まあ、中止ですよね。

随分前のことだけど、なかなかロケットが飛ばない時期がありました。

飛ばしては失敗して、また飛ばしては失敗してということが続いていて。

その時は世の中はものすごくJAXAに冷たくて、何やってんだ!という発言が普通の会話で出てきていました。

それでも何回かの失敗の後、成功した時は「やっと飛んだ!」とホッとして、でもJAXAに対しての労いの言葉はあまり聞かなかったような気がします。

たまたま1発飛んだだけじゃないのか? 次はまた危ないんじゃないの?というまだまだ世間は技術を認めていませんでした。

 

その頃、ロケットの開発している知り合いとバッタリ出会いました。場所はゴルフ場。

その人の顔を見ると自然とロケットのことを思い出すんですけど、こんな楽しい場所で仕事の話はタブーだよなと思ったら

「ご無沙汰です!ロケットを落としまくっていますが元気です!」と聞きもしないのにロケットの話を振ってきて。

こちらも、「大変ですよねえ。これだけ注目されると」とどうしようもなく答えると。

その方は躊躇なくスラスラと話を始めました。

「もう、プレッシャーで大変で。みんなで手を握り合って、みんな一緒だぞ、自殺するんじゃないぞ大丈夫だぞーと本当に円陣を組んで励まし合ってた。」とのこと。

こうやって先手を打って言わないと、神経持たないんだろうなと思いました。

まあ、そんな状態でゴルフしてるんだから、大丈夫だわね。と思ったけど。

それからロケットは順調に飛ぶようになりました。良かったねぇ。と思っていたら、友人は若くして胃がんで亡くなりました。

楽しそうにしている人だったけど、大変だったのだろうなと思いますが。

 

成功が当たり前になって。

ロケットは飛ぶものという認識が広まっていて。

今回も、もう飛ぶもんだ!と思っていたら、まさかの中止・・・

現場の方々のプレッシャーは大変なものだったと思います。

しかも今回、2年延期しての挑戦だったし。記者会見での涙を見ているとものすごく辛いんだろうなと同情してしまいました。

 

再チャレンジは3月上旬。

もちろんロケットが飛ぶところも見たいけど

泣いていた方の喜びの記者会見、見たいなあ。