この本の広告を見た時、介護しない本なのかと思った。
そうじゃないらしい ということは、広告を見ているうちに分かったけど。
帯の写真が妙に目立って(笑)購入するまで安藤なつさんの介護体験記だと思ってた(笑)
時間があったので、本屋で立ち読みしたら、思っているより深い本で、すぐにじっくり読みたくなった。
本の値段は1800円弱。この種類(芸能人の体験記だと思ってたから)の本としては少々お高い。
図書館で借りようとしたら60人待ち。
多分、1年はかかり、その頃には私にとってのその本の賞味期限は切れている。
まあ、買うか。
安藤さんは推薦文を出しているだけ、書いたのは編集を仕事としている方の独身で一人っ子でお母さんは80歳で遠方に1人ぐらしをしている状態から話(実話)は始まる。
共著の方は、介護のプロ。大企業の社員の介護相談を仕事としていらっしゃるとか。
そういう仕事もあるのね。
著者の体験とそれに対する、介護のプロのアドバイスが書いてあって。それが介護初心者の私の心にグサリ、グサリと刺さってきて。
「介護者が陥りやすい例」として出してるものが全て私にあてはまるから。
例えば
「介護」で親孝行のロジックが発動すると、親にとっても子どもにとっても不幸が待っている。「介護こそ親孝行の見せ場」といった勘違いから離れよう。
介護は「努力と行動を重ねていけば、成果が出て評価される」世界とは、全く違う価値観の世界だと認識しよう。
ハイハイ。私、まさに陥りやすい罠(?)にしっかりはまってます。
反省。。。
こういう時どんな視点で考えたら良いのかということが、素人目線とプロ目線で書いてあり、とても参考になる。
本の中でも、編集者さんは、問題を一つ一つ解決していくのだけど、お母さんは歳をとる。
認知症も進んできて。いろんな事件が勃発する。
その度にケアマネさんにすがり、アドバイスをもらうのだけど。
お母さんにとって幸せなことは何かを考えて、グループホームに入居させる。
そこから2年ほどたって、今もお母さんはお元気だそうだ。
人は必ず死ぬ。
死亡率100%
その時 は、必ず来るけれどいつ来るのかは誰もわからない。
その時まで出来るだけ、ストレスなくすごすヒントがちりばめられている。
介護前だけど色々心配な方とか、私のように介護初心者の人とかには、読んだら色々役にたつ本だと思う。