チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

電動ベッドでさえ、トラブる母

膝が悪い母(87歳)が右腕を骨折して、1週間半

怪我直後に、ケアセンターに飛び込んで、ケアマネジャーさんを紹介していただき、凄いスピードで介護の予定を組んでもらってる。

その中でも、電動ベッドは早かった。怪我をして6日で納入してもらえた。

本当にありがたい。

これで、ベッドの上で起きられない!とのたうち回ることは無くなる!(半分の確率で立ち上がれなかった)と喜んだ。

電動ベッドだとスイッチひとつで、頭が上がる。頭が上がれば起き上がれるので、1人で立ち上がってトイレに行くことは問題ない。

これで、夜中に母の部屋にチェックに行く必要は無くなった。

良かった良かった。

と思っていたが、そんなに世の中は甘く無かった。

 

朝4時に行くと、ベッドの上で起きられない!と足掻いている。

何故?

スイッチが下に落ちて、操作できないと騒いでいる。

 

あー。なるほど。

 

そう言われると危ないわね。

 

スイッチに紐をくくりつけて(見た目は悪いけど、朝4時なので深く考えたくなかった)ベッドに結んだ。

これで落ちても大丈夫。引っ張れば拾える。

 

日中は問題無かった。

良かった良かった。これで平和だ。

と、思った。

 

が。。。

 

夜の11時にチェックに行くと、ベッドの上で困っている母がいた。

見るとベッドの高さがあり得ないほど高くなってる。

ベッドは、スイッチひとつで高くしたり低くしたりできる。立ち上がりやすいようにその人その人の便利な高さを設定するためだ。

母のベッドも母の立ち上がりやすいように、高さを設定した。

高さのボタンは触らないでね、頭のところのボタンだけ押してね。

と、何回も言ったのだけど。

 

「よく見えないから触っちゃったみたい」

と、平然と言う。

触ってしまって高くなったら、低くすればよいと思うのだけど、機械オンチの母(これは昔から、、認知症の問題ではない)は、ますます

同じボタンを押し続けて、高くしたらしい。

ついでに、頭も高くして。。

このまま降りたら、確実に事故だ。。

骨折は固い。。。

 

考えて。。

 

ボタンの部分を触らないようにテープで目隠しした。でも、テープの上から触れば動いてしまう。

使ってみて!と母にスイッチを渡すと

見てると、やっぱりテープの上から触ってる。

 

電動ベッドもダメなのかも。。

夜中のチェックが無くなるのは夢に終わった。

 

暗澹たる気持ちになっていたが

丁度、介護用品の方がいらしたので、訴えてみた。

「え!そんな事例は初めてです!」

とびっくりしていた。

そうだよねぇ。我が母のレベルの低さに落ち込む。。

でも、介護用品の方は、ちょっと考えて。

「高さのボタンを効かなくさせることができますけど。。」

と、言ってくれた。

もちろん、飛びついた。

「やったことないんで、時間かかるかもしれません」と言われたが、結構短い時間で設定できた。

このボタンを使えなくすると、ベッドの下の掃除が大変になりますよ。と言われたけど、掃除なんて。。どうとでもなる。

 

これで、問題解決!良かった良かった!

と、買い物に出かけた。

3時間後、買い物の帰りに部屋に寄ってみた。

「困ってるよー」

とベッドの部屋から声がする。

 

ベッドのところに行くと、母が反対方向で寝ていた。

つまり、頭の部分に足があり、足の部分に頭がある。

しかも、ベッドは、上がっているので、頭より足が上がっている。

これじゃあ、平らなベッドよりも起きにくい状態だ。

なんでこんなことに???

 

母曰く、ちょっところんと、寝転んだら逆だったとか。。

一応、そうならないように机でブロックしたのだけど、それをどかして、コロンとしたらしい。机もロックか???

というか、何故そんなことになるんだ??

 

詰問すると、母は平然と答える。

 

言われてみるとそうなのよねぇ。

 

言われなくても普通の人ならわかる。

 

とにかく、立てる状態にしなくては。

 

すぐに助けることはせず、スイッチを母に渡して、まず、頭(足があるが。。(笑))の部分を?下げて、ベッドを平らにした。

次に、ベッドの上でくるくると半回転してもらった。(少し補助したけど出来た。)

ここからは、本来の動きだ。

スイッチで頭の部分を上げて、やっと立ち上がれた。。

「あー助かった」

と母は言ってるけど、何の悪気も、反省も無い様子。

私だけが暗澹たる気持ち。。

 

母は慣れるのだろうか?

練習したら使いこなせるのだろうか?

物凄く不安だ。

 

これじゃ、長い時間(と言っても5時間とか)1人にしておくのも心配だ。。

合唱団の練習は2月から始まるからまだ時間があるけど、それまでにはどうにかしなくては。

まあ、その頃は骨折も治ってるだろうし。。

と、楽観的に考えるようにしてみたが。

 

とにかく、落ち込んでいる。。

 

わたしの献立日記 (中公文庫)

昭和41年11月9日(水)

かに雑炊

さつま芋天ぷら

しじみの味噌汁