チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

くまとやまねこ

今週のお題「最近おもしろかった本」

 

くまとやまねこ

どなたが推薦していらしたのか、全く思い出せないのですが。

「面白そう」と思って、図書館に予約しました。

図書館でも人気の本のようで、絵本なのに「ウェイティング」があって。

しばらく待ちました。

 

やっと手元にやってきた、この絵本。

予想以上に深くて、感動しました。

 

私は、小さい頃からいつも「別れ」が辛くて、別れの時はいつもシクシク泣いていました。

出会いの喜びより、別れの方が辛くて。

久しぶりに会う祖父母と出会っても、まず考えるのは「いつ帰るの?」

何日後の何時まで一緒にいられるのか。

まだ出会ったばかりというのに、もう別れのことを考えてしまい、思いっきり弾けて喜べないいつも生煮えのような子どもでした。

当然、別れの時が近づくと悲しくて悲しくて。

別れた後も悲しくて悲しくて。。

 

そんな悲しいことを繰り返して。

悲しくなるのが嫌になり。

考えたのが。

つっけんどんに別れる。

ということでした。

自分の思いを断ち切って、本当は物凄く悲しいのに、心を隠して、「物凄くあっさり」とした別れ方をする方法で、悲しくなるのを防ぎました。

確かに、悲しくはならないのですが。。

なんか、いつも中途半端な別ればかりで。

しかも、好きな人ほど、つっけんどんに別れてる。

大して付き合いも無い人の方が、丁寧なお別れになったりして。。

後腐れが沢山ある別れ方を繰り返してきたのですが。。

 

この絵本のクマさんは。

別れたことにより、とことん落ち込みます。

本当にとことん落ち込むのだけど。

悩み悩んで、自分でキチンと立ち直り、

「別れ」もキチンと処理します。

ちゃんと自分の心と向き合って、時間をかけて解決していくクマさんの姿に「えらいよー」凄いよーと、褒めたたえている自分がいました。

 

絵も華美でなく、落ち着いた色で、表現してくれて。読んでいてとても落ち着きます。

 

手元に置いておきたいな。と思った、久しぶりの一冊でした。

 

わたしの献立日記 (中公文庫)

昭和41年10月12日(水)

鯛めし

かまぼこ

そうめん

椎茸のおすまし