水泳教室で、よくご一緒するおばあさま。
決して早くはないけれど、いつも最後に並んで遅れながらもキチンと泳ぎきる。
長く通っていらっしゃるようでお友達も多いみたい。
でも、基本1人で行動していらっしゃる。群れない。
誰かがいっていたのだけど、老人施設に入っていらして、そこから通っていらっしゃるとか。
さっぱりしていて、気持ちの良い方だなあと遠目に見ていた。
今日は同じコースになった。
今日は背泳ぎ。
足だけ〜とか、手だけ〜とか、片手だけーとかコーチは次々と難題をふりかけてくる。
みんなふーふー言いながらも、頑張って泳ぐ。
みんなはふーふー、文句を言いながら泳いでいるけど、おばあさまは、顔色を変えることもなく、文句も言わず、黙々と泳いでいる。
遅くなると、立ち上がる人が多いけど、おばあさまは、確実に泳ぎきる。
「また来週!」とコーチが叫んで、1時間のレッスンが終わった。
やれやれ、今日もよく泳いだなぁ。と思っていたら、おばあさまがコーチの方に向かって、
「来週は試合なのでお休みします!」
と報告していた。
「試合?」
みんながおばあさまの周りを囲んで、質問ぜめ(笑)
「どこで?」「何日?」「何泳ぐの?」
大阪まで新幹線で行くとか。
2泊するらしい。
呑気なわたしは、観光がてらの試合かと思っていた。一日くらいは試合があってあとはのんびり大阪観光かな?
と。。
しかし、おばあさまは、まさか!という顔をされた。
「三日間ずっと試合ですよ!」4種目でるらしい。
バタフライ100メートルとか平泳ぎ200メートルとか。
到着した日に、一種目。中日は午前と午後、最終日の午前、そして帰る。。
なんて、ストイックな日程なんだろう!
そして、400メートル個人メドレーにも出るとか。
400メートル?
四種目だよね。
一種目50メートル?
なんて、言うと、おばあさまは笑いながら否定した。
「一種目100メートルよ!」
大変失礼と思ったけど、年齢を聞いてしまった。確か老人施設から通っていらっしゃるというから、それなりのお年のはず。。
「75歳です」
失礼な質問に、ちょっと躊躇しながらも教えてくださった。
20歳近く若い私でもそんなに泳げないし、泳ごうとも思わない。。
おばあさまは、もう一つ教えてくださった。
「その次の週は盛岡で試合なのー」
思わず言ってしまった。
「目標にさせていただきます!」
19日に放送された角野栄子さんの特集番組
こちら87歳
下関のお友達に会い、小学校で講演をするという話だけど。
歩くスピードが速い速い。。
カメラマンが必死に追いかけている(笑)
87歳ですよー。
歩くのが好き と、日頃から書いていらっしゃって、鎌倉の街を歩きまわっていらっしゃるから、足が丈夫なのでしょう。
小川糸さんの本より
初期のころは、力いっぱいに全力疾走し、ゴールした瞬間にバタンと倒れる。そんな無茶な書き方をしていたように思います。けれど、そういうやり方だと、一作は書けても、次の作品を書くまでに時間があいてしまいます。
書き続けるためには、どうしたらいいのか?そのことを真剣に考えたとき、とにかく無理をしないことだという結論に行きつきました。
淡々と、自分の心地よいペースを守りながら、歩くようなスピードで書いて、笑顔でゴールし、翌日からまた淡々と次の作品を書く、それがわたしの理想的な書き方です。
決して体力がある方ではありません。だから、自分の体と相談し、余力を残しながら書くことが、私にとっては大事なのです。そのために、一日の疲れはその日のうちにリセットし、それでも溜まってしまう疲れは、週末マッサージなどで解消するよう心がけています。
私はどちらかと言えば、
持続力より瞬発力
という、感じでしたが。。
持続力をメインに考えないと、人生面白くなくなるなぁ。と思うようになりました。
ゆっくりでも確実に、休まないで。
昭和41年9月21日(水)
牛肉のすき焼き
きゅうり、麩の酢の物
納豆汁