私の勝手な思い込みなんですけど。
絵本作家という方々は、穏やかな性格で
大笑いするなんてことは無く、可笑しくても、ニコッと静かに笑うような。。
話し方も小川が流れるように語りかける方々ばかりと。。思い込みですけど。。
絵本作家の佐野洋子さん。
少し前に亡くなりましたが、
沢山の絵本を残していらっしゃいます。
百万回生きたねこ
おじさんのかさ
息子が小さい頃、何度も読みました。
特におじさんのかさは、教科書にも載っていて、大好きな絵本でした。
百万回生きたねこは、大人が読んでも考えさせられる深い絵本でした。
その作者のエッセイ集を見つけて、早速借りてきたのですが。。
最初のページを読んだ時点で、頭が混乱しました。
挙げ句の果てには
と、本の1番後ろの作者の履歴のところを読み返したのですが。。
やっぱり、「あの」絵本作家の佐野洋子さんなんです。
なぜ混乱したのかっていうと。。。
ものすごく、言葉遣いが乱暴なんです。
いい加減に書いてる訳ではなく、読み易くわかりやすく書いていらっしゃるんですけど、びっくりするような言葉遣いで。。
例えば
パンが無かったので、コーヒー屋に朝めしを食いに行く。歩いて2分でついた。金さえ出せば朝めしが食える都会はすごい。セルフサービスのトレーを持ってソロソロと突き当たりまで歩いた。ひとつだけ小さいテーブルがあいていた。壁を背にして6個くらいのテーブルがあった。タバコに火をつけて壁を背にしている人達を見回した。全部女だった。全部ババアだった。4人はスパスパ、タバコをすっていた。
そして内容も現実的すぎて。。。
私の中の絵本作家の佐野さんのイメージが見事に崩れ去りました。
勝手に作ったものなので、本当に勝手なことですが。。びっくりしたぁ。。。
そして、これだけ違う文章を書けるってすごいとも思いました。
人間、文章を書く時は、普通より気取ったことを書いてるような気がします。
現実は、物凄い怒っていても、文章になると少し頭を冷やして冷静に書いてる。
生活のことを書いていても、もっと自堕落なのに、書いているとなんかちゃんとした生活をやっているようになってたり。。
恥ずかしいことは、省いていますからどうしてもそうなります。
でも、佐野洋子さんのエッセイは、そのままを書いているような気がします。
全く、気取りが感じられないのです。
最初は面食らって、「いやぁこれは辛いなぁ」
と、途中で読むのを止めようかとも思ったのですが。。
読んでいくと、単に普通の生活をそのまま出てきて、「そうだわね。確かに」と共感する部分が随所に出てきます。
いつも心では思っているけど、なかなか口に出すことがない(出来ない)ことも
佐野さんは心の中で思う通りのコトバ遣いで表現してくれています。
ちょっと面白い。。。やっぱり読むか。。。
図書館から借りた本はお金がかかっていないので、こういう選択ができるのがありがたいです。買った本なら、元を取ろうと頑張って読みますが、借りた本はさっさと諦められる。
また読み始めたのですが。。。。
余りに正直なことが書かれすぎていて。。。
疲れてきた。
また中断。。。。
佐野さんの絵本は何度も読みたいと思ったけれど。
エッセイはちょろちょろと読むのは良いけれど。
ずっと読むのは疲れます。
やっぱり私は 人との付き合いはフィルター越しで、離れてのお付き合いの方が気持ちが良いようです。
フィルター越しの付き合いが疲れたら、また読もうと思います。
今回は途中で挫折し、図書館にお返し。。。。