チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

リハビリも進化している

2ヶ月に1度の母の病院の付き添い。

もうすぐ87歳の母は、色々年季が入っているものの年齢の割には元気な方だと思う。

元々歩くのが遅い人であったが 1ヶ月半ほど前に転んでからさらに遅くなり、動きも不自由そうになった。周りが手助けしたくなるほどのゆっくりなスピードで、ほんのちょっとの距離も歩くのを嫌がるようになった。(しかし、友達とのランチや、その前に美容院に行くことは率先して歩く)

 

歩くのが不自由までは「まあ仕方ないかな」と思ったが、椅子から立ち上がることも時間がかかるようになったのを見るとちょっと心配になった。

「このまま車椅子⇨寝たきり?」

の思いがよぎる。

できるだけぎりぎりまで自分で思うように動き回りたいだろうから、なんとかならないかな?

と、思いながらも 解決策が思いつかなかったのだけど。

 

病院では先生の診察の前に、看護婦さんの問診、血圧測定がある。

「娘さん、この2ヶ月で気になることはありますか?」

しっかり者の看護婦さんが、母だけでなく私に尋ねて下さった。

そこで、なんとなくなんですけど、、、という言葉を添えて

歩くのが遅くなった旨を伝えた。

 

その話を聞いた看護婦さん。

「整形外科行ったらいいんじゃないかなあ」

と、答えた。

それほど、素晴らしい答えは期待はしていなかったけれど、

正直、あまりにありきたりな答えだったので がっかりした。

がっかりで抑えられないのが私の悪いところで、看護婦さんに突っ込みたくなって

「整形外科って何をしてくださるんですか?湿布とか痛み止めとか電気とか。なんか効果なさそうな気がするんですけど」

看護婦さんは、優秀だった。そんな質問に(私がむっとしたことは伝わっていたと思う)臆することも、むっとすることもせず

 

「そうねえ。湿布じゃねえ。。じゃあリハビリやってみるとか。」と違う提案をしてくれた。

 

なるほどリハビリねえ。

母の母、つまり私の祖母が骨折をした時にはリハビリにお世話になった。

頑張り屋の祖母はせっせと通って、ついには骨折しない方よりも動くようになり先生から褒められていた。

でも、そこで終わり。

怪我をした人が元に戻すために、つまり機能回復するために通うところのイメージがあったのだけど。。。

 

そういえば。。。

黒柳徹子さん、草笛光子さん。どちらも母と同じくらいの高齢の女優さんだが、自宅にトレーナーを呼んで歩くトレーニングをしていると言っていた。

別に怪我をした訳でもないけれど、足の機能は大切だから歩く練習をしています。

と言ってたっけ。

なるほどなあ。と思ったけれど、そんな金持ちだからトレーナーを家に呼べるのであって、我が家には無理無理と思っていた。

 

優秀な看護婦さんは、近くにある二つの病院を紹介してくださった。

一つは駅前だけど 車は停められない。

もう一つは歩いて行かれないけど 駐車場がある。

 

さっきまでむっとしていた私は豹変し、駐車場がある整形、リハビリ病院に飛びついた。

「ここリハビリ重点的にやってて、うちの先生も褒めてたわよ」

と言って、病院の連絡先と地図が書いてある紙を渡してくださった。

 

「ホームページもあるから見てみてね」と言われたので、待合室で早速スマホで検索。

 

なんと、半日かけてリハビリをしてくださるとか。

しかも、送迎までしてくださる!!!!

 

送迎は大きなポイント。

リハビリに通うと言っても、足が不自由で通うのだから、家族の送迎は必須。

それに、通い続けなければ意味がない。

数回通っただけでは、「体験しただけ」になってしまうので。

私は忙しくはないけれど、頻繁に送迎は多分ストレスになり、母との折り合いも悪くなりそうで。。。

そんな中で送ってくれるのはなんとありがたいことか。

 

世の中、便利になったものだ。。。

 

ただ、母は運動というものを全然しない。

生まれてから、数回くらいしか母が走ったのをみたことがないほど。

その数回というのも、幼稚園の保護者競技のパン食い競争で、飛び抜けて後ろで走っていた姿と、やはり幼稚園で、クリスマス会の出し物で、布を被ったお化けがたくさん走り抜けるという場面に母は出演し、他のお母さんと一緒に舞台の上を走っていたけれど、なぜか舞台の中央で停まって、一呼吸してまた走っていく不思議な動き(走り抜けられなかったのだろうか。。。)をしていた。

 

そのくらい。

 

つまりものすごく運動嫌いで、歩くということは買い物という人生を歩んできた。

その母が運動のために半日も通うか?

というのが不安なのだけど。

 

黒柳徹子さんも草笛光子さんも家にトレーナーさん呼んで歩く練習してるみたいだから、最近はみんなやってるみたいよ」

というと、乗ってきた。

黒柳徹子草笛光子 と同じことをするというのがよかったらしい。

「やるやる」と乗り気。

 

いつもの病院の待合室で待っている間にどんどん話が進んで。

先生に呼ばれた時は、2人ともやる気まんまん(笑)

先生にも 「通ってみたい!」と伝えると、とてもとても喜んでくださった。

先生曰く 「マイクロバスで送迎してくれて、薬でない治療、リハビリをしてくれるからおすすめですよ」とのこと。

2人はますます やる気になった。

 

やる気が落ちないうちにと、家に帰って、早速病院に電話したら。

木曜は休みだった。。。。

 

ちょっと気分が落ちたが。

明日また電話して。話を進めようと思う。