前回のレッスンで指摘されたことは
「弾く準備が遅い」こと。
左手の指の準備が遅い。
右手(弓)が弾き始めてから準備しているから、後手後手になって音楽が凸凹になってる。
とか。
次の音の準備はできてるんだけど。
その先の準備が遅い らしい。
最初の音を押さえる時に同時にフレーズ全部押さえてください!
そうすれば、省エネだし、時間も効率的です!
と、先生はおっしゃいます。
今までは1本ずつ準備してたけど、いっぺんに残りの3本の指も準備しておけば、時間的に余裕が生まれてあとが楽ですよね。
左手用意できてるんだから、あとは右を動かせばいいだけだから。
音楽的なことを考えられる時間が生まれる。
で、その準備はいつするかって言うと。
先生曰く、
前のフレーズの最後のところを弾きながら、頭の中で企画して
弾き終わりかけたところから準備を始めて、弾き終わったときには準備が終わってるように
と。。。。💦
おっしゃることはわかります(笑)
確かに効率的ですよね、
いっぺんに準備できれば時間が余るので、その時間を右手とか音楽に時間を割ける。
そうなんですけどねぇ。
弾きながら次の準備するって。
指一本の準備なら出来ますよ。
そのくらいならいつもやってる(かな?)ので。
でも、左手の指4本分。。
それぞれをどの位置に置くか(場所もあるし、弦もそれぞれ違うし。)
そんな複雑なこと考えながら弾くの?えー!
たまに解放弦と言って押さえないで、弦だけを鳴らすことがあるんです。
そのときは、指使わないから準備不要になります。
楽だわ!と思っていたけど。
先生は、
その先を考えて!
と。。
使わなかった指は、その次の音の準備してください!
とのこと。。
とにかく、無駄に動かないように、
というお達しなんですが。。
まだ、全然 難しくて、できません!
明日レッスンなのに。。
出来ないと、段々切れてきて(笑)
不信感が出てきます。。(笑)
何ともワガママな話ですが、
「ホントにこんなことみんなやってるの?」
とか。
「そこまで準備必要?」
とか。。
自分の都合によいように解釈しだす。。
だから、適当にやっとこうか?
と思い始めたのだけど。
ふと。。
この「準備する」って話。
どこかで聞いた話だよなぁ。
と思いました。
そして。
探してみるとありました。
私は、大事だなって思う記事があると、出来るだけファイルするようにしています。
ちょっと前は、切り取ってスクラップにしていたのですが、最近は、写メをして、ファイルに保存しています。
今回の「準備」の話もファイルに入っていました。
何年か前の日経新聞の記事です。
堤剛さんは、現在79歳
有名なチェリストの1人です。
桐朋音大の学長も務められ。
サントリーホールの館長もしていらっしゃいます。(奥様がサントリーのご令嬢ということも関係するのでしょうけど)
この堤さんは、若い時にアメリカのインディアナ大学に留学し、名チェリスト シュタルケルから直接教えをうけます。
そのときの、指導の内容について、書いてあることが今回言われたこととそっくり!
以下、新聞をそのまま写したままですが💦
先生の教えの要諦は2つ。
一つは「先取り」
最初の一音を弾いた時には、最後の一音まで見通していなければならない。
二つ目が「準備」
弓の返しや弦を押さえる左手の移動がスムーズになり、音楽の流れが途切れない。
様々な場面で必要な教えだと思う。
あー。
と、思いました。
そして、
やっぱり、ちゃんと準備するように(左手)しなくちゃ。
と。。
そして、またコツコツと始めました。
もう挫折しません(多分)
必要性がよく分かりましたので。。
この作業、脳の中の新しい部分を使っているような気がします。
聴音の練習の時も感じたのですが、使っていない脳の部分を初めて使いはじめるのは なかなか大変です。
すぐ疲れるし。
出来ないから、嫌になるし。
でも、これを続けたら、ある日
素早く、準備することが出来るようになるんですかね。
なんか夢のまた夢のような気がしますが。。
上手になる近道なら。
頑張ってみよう。。