チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

羽根布団があったかいとわかるまで

今週のお題「あったか~い」
結婚するときに義母から「使って」と頂いたのが、羽根布団2枚。なんでもドイツに旅行した時に買ったとか。どうしてドイツで嵩張る羽根布団を買ったのか不思議だけど、余計なことは言わない関係だったので(笑)何も聞かなかった。未だに聞いてないけど。。
それまで純日本の綿布団で寝ていたので、羽根布団で寝られると思うとワクワクした。「あったかいし、軽いし」と聞いていたけど、物凄く高いとも聞いていた。それが、タダで羽根布団がゲットできるなんて。なんという幸運!と喜んだのだけど。

実際使ってみると、別に温かくない。
物凄く期待していただけにとてもガッカリしたけど、今さら布団を買う気にもならないし、まあいいやと、寒ければ毛布を追加するとかして、その場その場で適当に凌いだ。まあ、若かったし。忙しかったから布団について深く考えることもしなかったんだけど。。

それから15年くらい。
突如、癌を宣告された。
え?という感じで。
病状は結構進んでいて、抗がん剤も手術も放射線治療も必要だとか。
こっちは、何がなんだかわからないのに、どんどん検査は進み、治療の計画が立てられた。
手術以外は入院はせず、自宅で療養とか。
治療は長い、ほとんど1年がかり。
しかもすぐに始まる。

それまで川の字で親子3人で寝ていたのだけど。
具合が悪くなったらバタバタするからと、北の部屋、ほとんど物置きに化していた部屋を大急ぎで片付けて私1人の寝室を作った。

片付けもそこそこに、治療が始まった。
治療が始まったら何もできないと思っていたけど。結構普通に生活してた。
料理も洗濯も買い物も。
子どもの習い事の送り迎えも。。

調子は決してよくないけど、まあ普通に生活してたら。

寒くなったとたん、風邪をひいた。

いくら元気でも、白血球の数は下がっているので免疫力はない。

だからお刺身もだめ、怪我もしちゃだめ、風邪ひいても風邪薬飲んじゃだめ。と結構制限がある。

それなのに風邪ひいた。
免疫が低くなっての風邪は物凄く辛かった。
原因は、布団。。
寒いのよ。

北側の部屋で寝ていて、暖房はあるのだけど、乾燥が嫌で夜は暖房をつけない。
まあこのくらいなら大丈夫だろうと思ってたけど、甘かった。

原因は布団とわかっていても、我が家には布団がない。まだ秋になったばかりなのにもう寒くてやってられないのに、冬になったらどうするか。。考えただけで怖い(笑)

他の男2人は、自分たちの生活で精一杯だから、布団どうにかしてと言っても、無理な話。

自分の身は自分で守る。
スイッチが入った。

寝ているので考える時間は沢山あって。
スマホ片手にどうするのか考えた。

やっぱり、羽毛布団が良いらしい。

でも、今持ってる羽毛布団寒いけど。
ほんとに温かいのか?
それに凄く高いみたいだし。。

1人で考えても訳がわからないので。
ちょっと回復してきた頃に、老舗デパートの布団売り場に行った。

そしてそこのベテランらしきおばさま店員さんに相談した。。

ベテラン店員さんは、断然羽根布団です。と言った。
そして、マンションなら、そんなに厚手でなくても大丈夫。
こだわらなければ、そんなに高くないので大丈夫と教えてくれた。

綿布団に比べれば高いです。もちろん。全然。でも、羽根布団にも色々あって。

羽毛の産地とか、ダウンとフェザーの混合率とか全体的な重さで値段が違う。

温かさだけを追求するなら、マンションなら、これが良いと思う。
とベテランさんが示してくださったもの(セールになってた)を素直に購入した。
予想よりかなり安かったし。

家に帰って、カバーをつけて寝てみた。

ふかふか。。。
一枚だけでこんなに温かいなんて。
世の中こんなに進歩してたんだ。と、無知を恥じた。。。

そこから我が家の布団改革が始まった。

デパートの寝具売り場にしばらく通った。
ベテラン店員さん目当てに。。

同じ寝具売り場でも、全くわかってない人もいて。。
ベテランさんがいなければ、さっさと帰ってきた。

物凄く高いと敬遠してたけど、安すぎもダメだけど、こだわらなければ、それなりの羽毛布団で、温かいこと。(我が家は温かければよいので。ブランドは関係ない)

薄い羽毛布団を2枚とか、重ねることで温度調節が出来ることも教わった。

あと、カバーも大切で。

羽毛布団は、セールを狙うのを、おすすめするけど、カバーはセール品はダメと。
化繊のあったかカバーは、よくないから、綿のしっかりしたものを選びなさいと言われた。(10年近く前の話なのでら今は変わってるかもしれません)

あと。。
敷布を温かくするのもおすすめですと。
やっぱり綿のもの。

言われた通りに、ちょっとずつ買い揃えて行って。

つい最近布団改造計画が大体終了した。

夏の終わりくらいになると、まず私が最初に薄い羽毛布団になる。
次に息子が薄い羽毛に変更。一番暑がりの夫が羽毛布団を欲しがるときには私はちょっと厚めの羽毛に変更。私が使っていた薄めの羽毛布団を夫に渡す。息子は中身の布団は同じだけどカバーを冬仕様にする。
そんな感じで夜中の寒さが変わるたびに、羽毛布団の中身とカバーを変化させている。
真冬になると敷布も冬に替えて(夫は暑がりなのでそのまま)そこが我が家の布団のピーク。
寒さが緩むとまた薄めに戻っていく。

そうやってると。。

毛布も必要なく。羽毛布団とカバーと敷布だけで我が家の布団は事足りるようになった。(夏はタオルケットだし)

室温と布団の厚さがばっちりだと、本当に気持ちが良い。「あったか〜い」と布団の中でつぶやいている。

とは言っても、家族から羽毛布団の「感動」の感想は全く、全然聞かれない。
でも文句もないし、寒くなると「増やして」と持ってくるので、悪くはないのだろうと思っている。

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