チェロとセミリタイア生活

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シューベルト のお父さん

最近、シューベルト をよく演奏しています。
アンサンブルで「ます」とか「死と乙女」とか、ちょっと前ですけどオーケストラで交響曲「グレイト」とか。
せっかくのご縁(笑)
ちょっと読んでみようかと、伝記を購入してみました。

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ちょっと前に同じシリーズのバッハを読んで、良かったので、またと思ったのですけど、古本でも値引きが少なくて。。ちょっと躊躇しながらもポチッと注文。

結果を先に言うと、良かったです。
10才からおすすめとのことですが、大人でも満足できるもので、うやむやになっていたところが物凄くスッキリしました。

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ウィキペディアより

シューベルト肖像画を見ると。
物凄く繊細そうです。
でも、ぽっちゃり系
31歳で貧乏の末亡くなったそうですけど、これはいつ頃の肖像画なんでしょう?

物凄く純粋な人だったようです。とてつもない才能と、曲を理解してくれる友達に囲まれる環境を持てた反面、経済観念が無く物凄く不器用で、無頓着で、内向的。
結局、それほど有名になることなく、31歳の若さで亡くなっています。
有名になったのは、亡くなった後。
10年後にシューマンが見つけ出すまで忘れられた存在でした。

 伝記ではシューベルト の才能を理解出来ないお父さんは、なんとか作曲家を辞めさせて、自分と同じ教師にしようとする「悪い父親」として描かれてますが。。
私的にはお父さんの気持ちがよくわかります。息子の経済観念のなさや不器用さはよくわかっていたでしょう。その息子が作曲家として、言わばフリーで生きていくのはそりゃ無理だと普通の親なら判断します。現に、出版社には、安く買い叩かれるし、結婚を約束した彼女は、待たせすぎて逃げられる。五線紙を、買う事すら苦労するほど貧乏して、ほとんど有名にならずに31歳という若さで亡くなりました。

だから言ったじゃないか!
とお父さん思ったでしょうね。

結局、シューベルト は、作曲し続けて、1000曲に登る曲を残しました。
(楽譜の整理などしてなかったでしょうから、実際作曲したものはその倍はあるんじゃないでしょうか)
シューベルト が生きた時代は、ナポレオンが活躍した頃と重なります。フランスの皇帝となりウィーンを占領したのがシューベルト 11歳のとき。シューベルト はウィーンの宮廷少年合唱団の寮にいました。
音楽の世界では、モーツァルトは若くして亡くなっていましたが、ベートーベンがウィーンで新しい音楽を作っていました。スターだったようです。
そんな中ウィーンにいたシューベルト は、若い頃から才能を認められて、また才能に惚れ込んだ人達の支援で音楽を続けていきます。
11才で宮廷少年合唱団に入り、退学後もお金、住宅、先生(映画アマデウスで有名になったサリエリが先生でした)を周りの友人たちが用意しました。友人に恵まれたひとで、友人たちはシューベルト が作曲に没頭することを喜び、一緒に楽しんだのですけど。
シューベルト は、体調が悪かったこと、なかなか曲を理解してくれない世間に絶望しながら早死してしまいました。
運命と言えばそうなのかもしれないけど。


一度は断然した、親子の関係も最後の頃は和解しかけていたようです。そして、お父さんも作曲家としての活動を認め始めていたようです。シューベルト 26歳のころの話ですが。もうその頃はシューベルト は体調を壊して(梅毒と言われている)治癒不可能な状態だったようで。。

お父さんの気持ちがわかる反面、
もし、お父さんがもっと早くシューベルト の才能を認め、応援していたら。。。
もう少しシューベルト の人生は楽になったのではないかとも思います。
よかれと思った選択だったのでしょうが。。

なかなか考えさせられる問題であります。

とは言え、ピアノ五重奏「ます」も弦楽四重奏「死と乙女」ももとは、詩をもとに歌にした曲(歌曲)から後から編曲したものとは知りませんでした。

歌曲を作ったころは、シューベルト は若く元気でしたが、弦楽四重奏「死と乙女」を編曲したときは、体調がとても悪い頃でした。詩の暗さもあるのでしょうけど、この曲は全部短調で出来ていて、明るいところが見つけられません。

作曲家の伝記で、明るく満足した人生でした!というものを読んだことがないのですけど。。シューベルト も同じというか群を抜いて大変な人生だったようです。

シューベルト が切望したのがベートーベンの隣の墓に眠りたいということでした。
これは、実現されました。
シューベルト が亡くなったのはベートーベンの次の年でした。
ベートーベンは大スターだったようですがシューベルト は、それほど有名ではなかったようです。
でも、シューベルト の兄弟が頑張って実現させたとか。
重苦しいシューベルト の人生ですけど、ここだけは、ほっとさせられました。

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