暗いのです。
何でと思うほど暗い。
気持ちじゃなくて、色彩が。。
何でだろうと思って、洋服売り場を見てみると。ユニクロも無印も黒とか茶色とかベージュとか。なんかくすんだ色ばかりで、明るい色が無いのです。
だから。
電車の中も街の中も皆暗い色ばかりで。。
若い人は暗い色でも、「若さ」がありますから。暗い色でも、というかその色を使って存分に魅力度がアップできます。
でも、年をとるとそれが出来ないのです。
かなり前から
つまんないなぁと思ってました。
魔女の宅急便 の作者角野英子さんです。
この時81歳。
今86歳でいらっしゃいますがすこぶるお元気です。
魔女の宅急便も素晴らしいのですが。
それは今日は置いといて
角野栄子さんの色に関するこだわり、生活が随所に散りばめられている本です。
70歳をゆうに超えられてから、東京の家から鎌倉に居を移されました。
車も手放し、歩く生活に。
1人暮らしです(夢夢 ムムという犬がいるらしい)
角野栄子ワールド満載です。
まず、家を建てるとき。
家のデザイナーさんから聞かれたことが「好きな色」
角野さんは考えた。。そして思いついた色が
「いちご色」
赤は好きだったけれど赤もいろいろ、真っ赤は落ち着かないなと思って。少しくすんだ赤ならいい。くすんだ赤と言われても抽象的でわかりにくいでしょう。でもいちご色なら誰もが思い浮かべることが出来る。
全部いちご色は、疲れるけれどデザイナーさんは、家のここぞ!というところに「いちご色」を効かせていて。とても明るいお家に仕上がっています。
そして装いも。。
角野さんの洋服は明るいのです。
お嬢さんの「くぼしまりお」さんがコーディネートしていらっしゃるようですが。
そのなかの一文
母が欲しいと思う服が、まったくといっていいほど売っていなかった。
中略
街には服があふれているのに、若くて細身のお嬢さん用ばかり。これじゃあおしゃれが面倒になるわ、と思った。
中略
年を重ねたからこそ、明るい洋服を着て欲しいと考えている。だって、そのほうが顔色はパッと明るくなるし、元気に見えるから。何よりカラフルな洋服は、着ている本人を楽しい気持ちにしてくれる。気分を上げてくれるのだ。
そんなコーディネーターをお持ちなので
お手持ちの服はカラフルです。
トレードマークのメガネ(これも色とりどり。何十本もお持ちです)と合わせて、ステキな、でも80才だからできる(50代ではまだ早い)ファッションをご披露してくださる。
ということで。。
私も真似しています
まだ50代ですので、このファッションは無理ですが。
先ずは手持ちの黒や茶色にポイントをつけようと。
娘さんの本
魔法のクローゼットより
黒い喪服が、おしゃれ着に
喪服を着るのはせいぜい年に数回程度。着ない年だってある。もちろん機会が少ないに越したことはないのだけど、せっかくいいモノなのに、いつもクローゼットの中にちょこんとかけてあるだけなんてもったいないと思うのだ。
中略
喪服をおしゃれ着にするコツはずばり世間さまに喪服だと見破られなけれはいいのである。
とか
茶色は危険、おばあちゃん度アップ
理由は茶色が土の色だから。肌の色と同系の並びであるためか、顔が暗くなる。光も反射しないから、どうしてもくすんでしまう。
の項目を参考に。。
大物買いは躊躇するけど、小物(ストールとか靴下とか)は軽い気持ちで買えるので
私もちょっとずつ明るくしていこうと思います。