ハイポジション略してハイポジと言っていますが、高い音域の場所のことです。
チェロ は、音域が広い楽器で、結構色んな作曲家がハイポジで弾く曲を作っています。
何が問題かと言えば、弾きにくいんです。
問題は左手。指で弦を押さえるのが、ハイポジは大変で。。。楽器が大きいので、ハイポジの場所は、とても遠くにあって押さえにくいのです。いつもは、背筋を伸ばして無理なく弾けるのに、ハイポジになると手を伸ばして結構無理な姿勢で弾かなくちゃいけなくて。。外から見るとカッコいいんですよね。わたしも「あんな風にかっこよく弾きたいなぁ。。」といつも思うんですが。。現実は厳しいです。
オーケストラの曲ばかりやっていた私が、チェロのソロの曲をやるようにやってびっくりしたのは、「ハイポジがやたらと出てくる」ことです。しかもソロの曲は誤魔化しが効きませんから、正確な音程で、スムーズに弾けと言われても。。大変なんです。
今練習しているドボルザークのロンドという曲。ハイポジが多いだけでなく、ものすごく高い音のハイポジまであって。。
しかも、弦一本だけでなく、隣の弦とまたがって弾いたり、挙げ句の果てには、3本の弦をまたがって弾けと書いてある。。。
ドボルザークさん。何を考えてるんだ。。
低い音から高い音にポーンと空中飛んで(正確に言うと弦の上をすべる)移動しろということも頻繁。。もちろん、目的地に印は無いので(笑)それなりに計算して、あそこ。と狙いを定めて動くのですが、外れるし、何より怖い。。
プロの方に、怖くないのか?って聞いてみたら
やっぱり怖いんだそうです。(とても安心しました。。(笑))
先生がおっしゃるには、
「とにかくこの曲をやるのなら、ハイポジに慣れてください!何処に重心をおいて弾くべきかと考えながら弾いてください。
でも、これが出来ると普通のポジションでも、応用が効くので、良いですよー」
先生はちゃんと、やる気を引き出す言葉もつけてくださる。ありがたい。。
とにかく、冬の発表会には、スムーズに弾けるように頑張ります。
https://m.youtube.com/watch?v=FcfygdhlFMs
ピアノに合わせたロンド
https://m.youtube.com/watch?v=cn-GNXGONr0
オーケストラに合わせたロンド
どちらも楽譜は同じです。
この曲は、大御所と言われるチェリストはあまり弾きません。
何故かわからないのですが。
この曲は94曲目でドボルザークがニューヨークにいる頃に書かれたものですが、ロンドを書いた後、
交響曲「新世界」
そしてチェロ コンチェルト(通称 ドボコン)
と、次々と名曲を書いたようです。
ロンドを弾いていると、何となくドボコンの雰囲気を感じるものがあって、これを土台にドボコンは、書かれたのかなぁと勝手に想像しています。
ドボコンは、ものすごく難しくて。
全く、全然手が出ません。あれは聴くものですね。(笑)いろいろなチェロ コンチェルトの中でも、超難関の曲らしいですから。。ロンドで雰囲気を堪能できるだけで、充分です。