チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

耳から読書は工夫が必要?

f:id:pokuchan:20240530080557j:image

愛読させて頂いてる、リウさんのプログ。

丁度わたしも、友人から勧められて聞き始めた頃だったので熟読させて頂きました。

f:id:pokuchan:20240530080906j:image

今なら30日間無料です。

結構な数の本が読み放題(聴き放題)なのでお得感満載なのですが。

やってみて

本を読むのと、聞くのは全然違うことが判明。

 

例えば。。

エッセイなんか良いかな?

と思っていたのですが。

普段流し読みが多い私が、丁寧に聞かさせる(笑)と、イライラしてきてしまって。

途中で挫折。

 

じゃあ、古典なんかじっくり聞けていいんじゃない?なんて思って、夏目漱石の「吾輩は猫である」を聞いてみたらこれもなんかダメ。

挫折。

 

複雑な人間模様の話は、本だと元に戻って確認出来るけど、こっちは出来ないのでダメ。

挫折。

 

結局、今のところ、ひとつだけ。

f:id:pokuchan:20240530081549j:image

日本から旅立って、バスでロンドンまで行く貧乏旅行の紀行文。

途中、多少飛んでも問題ないし、斎藤工さんの語り口が落ち着いていてステキです。

外国の情景を想像しながら、ゆったりと聞くととても気持ちがよくて。

 

ただ、この本も家で聞くと全然頭に入ってきません。

家事をしながらなんて、全然だめ。

寝る前に聞こうと思っても、殆ど聞くことなく寝てしまっている💦

 

結局、車を運転しながらが1番よいことがわかりました。

母の病院にお見舞いに行くとき、プールに行く時、どちらも30分以上運転するので、ゆったりと聞くことができます。

今までは音楽を聞いていたのですが、やたらと気持ちが高揚してしまっていました。(まあ、それでもいいんですけどね。)

それがこの「深夜特急」を聞くとゆったりとした気持ちになり、心穏やかになる。

初めての経験です。

今のところ、車の運転には、「深夜特急」を聞くのがベストと思っています。

ただ、疲れてるときに、聞くと、穏やかな気持ちになりすぎて眠くなる。。。

それはとっても危険なので。。💦💦💦

そんな時は音楽に切り替えます。

 

この「聞く読書」

今のところ、「深夜特急」だけしか聴く気にならないんですけど。この本が終わったら(全6巻)どうしようと思っています。

月1500円なので、簡単に契約する値段でもないし。(他に音楽とか雑誌とか購読してるので)

無料期間の間考えたいと思います。

ギリギリ行動は脳に余裕が無くなっているらしい

ちょっと忙しくて、出かける準備が疎かになった。

昔なら、いつものことだけど、最近の私は、出かける前日から準備を開始するようにしている。

そうすれば、当日焦らなくてすむからと実践しているのだけど。

 

前日までバタバタしていて準備出来なかった。

当日になって、あれやこれやと準備して、それなりの余裕ある時間に家を出た。

 

前日用意出来なかったけど、ちゃんと物持って出られた!

出来るじゃん!私!と思ったら、忘れ物に気がつき取って返す。

結局、ギリギリの時間に出たのと同じことになった。

 

それでも、充分間に合うしー

と思って電車に乗って、乗り換えの為にホームに降り、また電車に乗ったら。

違う電車に乗っていた!

 

数週間くらい前も電車間違えたなあ?

あの時もギリギリ到着だと思っていたら、電車間違えたっけ?

 

もちろん遅刻した。

そして今日も遅刻。。

 

この2つの共通点はなんだろう?

 

出かける前に余裕が無かったこと!!

 

直前に準備した。それは出来たのだけど、いつもやっている「道順シュミレーション」が頭の中でまとまっていなかったらしい。

もちろん、これが通勤のように、通い慣れているものなら良いのだろうけど。

専業主婦の通うところは、「慣れないところ」ばかり。「道順シュミレーション」は必須。

 

余裕があれば、あとは行くだけなので、道順を考える時間が出来る。

 

と、いうか。

 

もう今の私には「道順シュミレーション」も前日の「準備」のひとつとして、用意しておかなければいけないのかもしれない。。

 

とにかく。

前の日に準備しよう。

それが出来なかったら。他のことに影響が出るので。その日は物凄く疲れることになるから。

余裕。余裕。余裕が大事。

 

を、再認識した私でした。

 

 

 

 

歯医者のその後

昨日の続き

歯医者嫌いの夫が、抜歯に行くことになった。

ほったらかしていて、自然と歯が折れるくらいだから、抜歯といっても根はグラグラ。

とは言え、抜歯だ。

しかも歯医者嫌い。

1週間ほど前から、緊張している夫。

そして当日。

「今日は12時からだから予約をもって11時に出よう」

朝から、緊張感マックス。

うるさいな、と思いながらも、ここで反抗するのも大人気ない。

適当に(笑)合わせて朝を過ごす。

 

11時。

 

出かける時間だ。

 

向こうから、「あー!」

と声が聞こえる。

 

なんだ?

 

「今日11時からだった!間違えた!」

 

1時間間違えたらしい。。

あんなに緊張してうるさかった(笑)のに、肝心の時間を間違えるなんて。。。

 

20年ほど前なら、怒っていたと思う。

「これでどうやって社会で生きていけるんだ!」

と、不安に思って、どうにかしてよ!という感じで怒っていたと思う。絶対。

 

でも、今は違う。

感謝のココロでいっぱいだ。

勿論、夫にではない。

定年まで置いてもらい、嘱託でまだ雇ってくださる会社に心から感謝する。

会社、ありがとう😭

 

今が予約の時間なので、勿論遅刻だ。

夫は歯医者に電話している。

「15分ほど遅れます」と、言っているが。。

歯科医院はOKと言っているらしいが。

 

自宅から歯科医院まで、歩いて30分はかかるはず。

あー。運転していくんだ。

と、納得してたら。

 

「送って」と、電話を切った夫が言う。

 

夫は歯医者だが、私はこれからチェロのレッスンだわよ。

送ってたらこっちが遅れちゃうよ。

 

と、伝えると。

夫は、何も言わず。切なそうな顔をする。

 

しばらくの沈黙の後。

 

「わかったよ。送るわよ」

と、答える私。

 

夫が運転して行けば良い話なんだけど。

抜歯の前の緊張の中運転できない。

抜歯した後に運転出来ない。

だから、妻に運転してもらうのが1番だ。

 

と、考えているのだろう。(たぶん)

 

大急ぎで、夫を送り、帰ってきて。

チェロを用意して、あわてて家をでる。

先生の家は駐車場が狭いので、時間をかけて駐車することを考えると歩いて行った方が早い(私の運転が下手なだけだけど。)

但し、先生の家に行くには大きな坂を登って下らないといけない。

しかも、今日は暑い。

ぶつぶつ言いながら、チェロを背負い、坂を上り、下る。

先生の家に到着した時は、青息吐息。

 

レッスン中に、アップルウォッチが鳴った。

アップルウォッチには、LINEの内容が表示されている。

「抜けた!」

夫からのメールだ。

 

一言しか書いて無かったところを見ると、簡単に抜けたのだろう。

でも、一言に喜びが満ち溢れているのがわかる。

 

家に帰ってみると、インドカレーが3種類並んでいた。

「今晩はこれにしよう!歯もぬけたし。」

と夫。

 

抜歯は思いの外簡単で、麻酔が切れても痛みは出なかったようだ。(騒がないので多分そう)

 

やたらご機嫌の夫と、勢いに押されて笑顔になる私と息子。

まあ、これでよいのかな。と思うことにした。

 

 

歯医者こわい?

夫は毎晩とてもとても丁寧に歯を磨く。

感心するくらいに時間をかけて。

私は、出来れば短く終わりたい。

しかし、そうすると汚いので。

最近は、電動歯ブラシと水流で汚れを取るものの2段重ねで洗っている。

これで洗うようになってから、短い時間でも、洗い上がりがスッキリするし、歯医者さんにも「綺麗に磨けてますよ」と、褒められるようになって(いくつになっても褒められるのは嬉しい)とても気分が上がる。

夫は、電動系は使わず、ひたすら歯間ブラシと歯ブラシで磨く。

そんなにしていても歯はダメになるらしい。

去年の夏あたりに「何か歯が変だ」と言ってきた。

そりゃすぐ歯医者に行きなよ!と言ってもモゴモゴしているので、「予約とってあげようか?」と言うと、「それは嫌だ」と言うので、もう知らん!とほっといた。というか忘れていた。

ところが4月の中旬に歯が折れたらしい。

私は、丁度夫の実家に介護で泊まりで出かけていて、その現場を見ていないのだが。息子の話では結構狼狽えていたらしい。

流石に歯医者に行ったそうだ。

応急処置だけしてもらって、後日また来てくださいとのことだったらしいが。

その「後日」が結構先で。

これじゃあ、時間かかってしょうがないから私が通ってる歯医者さんに行けば?

と、言うのだが、絶対嫌だ!と言う。

夫の通っている歯医者さんも私が通っている歯医者さんも普通の街の歯医者さんで。

でも、夫の通っている歯医者さんは、おじいさんでかなり鄙びた歯医者さん。患者も沢山とらないで丁寧な治療をするとのことだけど、だからと言って私が通っている歯医者さんもそれなりに丁寧にしてくれる。そんなに拒否しなくても。。と不思議だったが。。

夫によると

「歯医者怖いから、優しい歯医者さんじゃ、ないとダメ」

だそうだ。

結婚して30年近くになるが、知らなかった。

子どもの時の歯医者さんの思い出が悪くて、歯医者が怖くなったとか。。

 

確かに昔の歯医者さんは痛かった。

子どもの頃、私も歯医者さんに行くと言うと泣き叫んで抵抗した。

結局、デパート行こう!と騙されて連れていかれて、駅で号泣していた。

解決策として「ご褒美買ってあげるから」と、歯医者に行く前にご褒美を決めてから、意を決して歯医者に通っていた。

それでも痛いから、腹が立って、歯医者さんの指を噛んだこともあり。。

怒った歯医者さんは、なぜか治療椅子にがんじがらめにして、治療していた。

椅子に縛りつけても噛むことは出来るんだけどと思うが、歯医者さんのあまりの怒りに、「もう2度と歯医者さんを噛まない」と決意した。(笑)

そんな体験をした私も、今は全く歯医者さんは平気だ。ちょっと痛いことがあればすぐに先生は麻酔をしてくれる。昔は「麻酔は身体に悪い。」と言って歯医者さんは麻酔をしてくれなかったが、どこで方針が変わったのだろうか?

それにどんな状態でも、先生は優しい。昔、歯磨きが下手だった頃、定期検診に行っても先生は「ちょっと汚れが溜まってますねぇ」と先生は優しく諭すだけだった。私の場合、「磨き方が汚い!」と怒られても優しく諭されても、キチンと磨かなかったので、断然優しい方がよい。(笑)

(自分でちゃんと磨こう!と自覚しないとやらないんだと、ついこの間までわからなかった)

そんな世の中で怖い歯医者さんっているのか?

 

夫の話では、「歯医者嫌いを理解してくれる歯医者さんと理解してくれない歯医者さん」がいるらしい。そして、理解してくれない歯医者さんが大多数で。。(どうやって判断しているのかわからない)

私の通っている歯医者さんは、「理解してくれない」歯医者さんで、鄙びた夫の通う歯医者さんは「理解してくれる歯医者さん」なんだそうだ。

名誉の為にもう一度書くが、私の通っている歯医者さんは、普通以上の優しい、腕の良い歯医者さんだ。理解出来ないガチガチのおっさんではない。

でも、夫にかかると「理解できない」部類に入るそうで😰

とにかく、時間はかかってもその「理解できる」歯医者さんにお願いするしかなさそうだ。

2週間後、やっと予約の日がきた。

ものすごく緊張して、大騒ぎして夫は歯医者に向かった。

そして、「抜歯」→インプラント と宣告された。

 

まずは、抜歯。。

 

本日。

 

1週間以上前から夫は「15日は抜歯だ!運命の日だ!」と騒いでいる。

なんで抜歯ごどきで、そんなに騒ぐのか。

わからんが。家庭の平和のために、穏やかに対応してきた(笑)

 

今日は水曜日。土曜日に山登りを計画しているらしい。

「抜歯してすぐだから山に登れるかどうか心配だ」

と、本当に心配しているが。

抜歯翌日の登山ならともかく、三日後だ。

しかも根っこがボロボロという歯の抜歯なのに。

心配らしい。

12時予約で11時には家を出ると緊張感いっぱいで予定を伝えてくれるが。。

「勝手に出かけて行って」

と、思っているが、ぐっと我慢して

「そう、頑張ってね」

と伝える私。

本当に偉いとおもう。

 

 

介護と楽器は相性が良いらしい

4月に実母が老人病院に入院して、色々な意味で楽になった。

同じマンションの斜め下に住んでいたので、食事も我が家に来て食べていたし、病院、歯科、美容院の付き添い、薬の管理、お金の管理。

正直、こういう管理はそれほど手間はかからない。

病院は近いし、予約なのですぐ終わる。

食事も特別食を作るわけではないので、少し多めに作れば良いだけ。

母の家に行く時間が30秒もかからないので、行ったり来たりしてもそれほど手間ではない。(夜中に行く時はパジャマで通っていた)

大変だったのは、夜に出かけられないこと、勿論宿泊もだめ。

コロナから続いていて、もう何年も宿泊をしていない。

それと。

何処に出かけても、母は大丈夫か?と気になることが本当に嫌だった。

転んでないか?火を出していないか?出歩いてないか?

どれも起こりうることで、いつ起こっても不思議なかった。

 

それが、転んで、入院したときから全くなくなった。

 

いなくて寂しいなと思うと同時に、肩の荷が軽くなった。

 

そこで、目一杯遊ぼうかと思ったが。

世の中そんなに甘くない。

 

見て見ぬふりをしていた、義理母の介護に参加することにした。

 

義理母(92才)は北陸で長男夫婦と暮らしている。

男尊女卑の家族で、義理母の面倒は全て義理姉が見ていた。

申し訳ないなと思いながら、全く手伝えないでいた。

 

しかし。母が入院したことでその理由は無くなり。

何より義理姉を手伝いたくて。

4月は2回ほど通った。(2泊3日を2回)

 

介護って本当に違う。

同じようなおばあさんなんだけど。

義理母は口が立つ。

それに認知症が混ざると。

悪口オンパレード。

被害妄想。。

適当に流そうとするのだけど。それでも重い。

しかも、トイレの世話も入り、小はともかく大の方がすごい量で、毎日すごいことになる。

 

よくもまあ、毎日義理姉はやっているもんだと感心しながら。

私は3日間だけなので。

とにかく、時間の過ぎるのを待つ。

 

しかし、おしゃべりするのも限度がある。

 

そこで。。

2回目は、チェロを持って行った。

もともと、発表会のピアノ合わせが帰ってすぐにおるので練習をしたくて持って行った。

新幹線に乗せるのは大変かな?と思ったが座席の前にも収まってスムーズに運べた。

大きな荷物は予約しないと有料らしいが、楽器は無料だ。もちろん予約も必要ない。

 

チェロを見た義理母は、物凄く喜んで、「弾いてみたい」とせがまれた。

勿論、どうぞ、どうぞと楽器を構えてもらい、弾いてみた。

想像以上に力がいるとわかったらしい。

早々に弾くのは諦めた(笑)

 

でも、おしゃべりは、昔の楽器を弾いていた(お琴とピアノ)話になり、結構弾んだ会話ができた。

しかし、そのうち、また愚痴になる。

そういう話になりそうになると、

「じゃあ私も練習しようかな?」

と、母の前で練習し始める。

しばらく練習していると、また義理母が話しかけてくる。

そして、またお相手。

そして愚痴が酷くなってくるとまたチェロを弾き。

義理母は、話し相手が出来て、私はチェロの練習ができて。

一石二鳥。

 

思いの外、有効に時間が使えた。

 

義理母は楽器の音がうるさいと言わないで、近くで弾いていて!と言うタイプだったので(もしかしたら、「嫁が楽器を弾いてうるさくてたまらんかった」と言っているかもしれないが、私には聞こえないので気にしないことにする)出来たことかも知れないが。

こんなにチェロが役に立つとは思わなかった。

ピアノでもよいのかもしれないが、ピアノは場所を選ぶし、チェロよりうるさい。

チェロなら、どこでも弾くことができるので(何ならベッドの横でもOK)手軽感がある。

 

こういう時も、「楽器をやっていて良かった」と思う。

やって損はなかった。

 

 

 

 

バラエティ介護その2

とにかく、北陸の義理母介護補助を3日間過ごした。

 

義理母は、凄い

と思ったこと。

お茶をしながら、介護用品の話になった。

「最近は介護用品も色々良いものが沢山あって凄いですよねぇ」と、何となく(本当に何と無く)義理母に話しかけたら

即座に義母が返答した

「それだけ人が働かなくなったってことね」

思わぬ返答に、感心した。

嫁よ!働けって感じ?

 

とにかく3日間の体験介護を終えて帰ってきた。

普通の生活が戻ってきた!

義理姉には申し訳ないが、いやあ楽だ。

 

と思っていたら、妹から泣きの電話が入った。

「薬を間違って飲まされたせいで、ババ(母のこと)のボケが一段と酷くなった!あんまり酷いと思って看護婦さんに文句言った!もうこの病院信じられません!って」

前回書いたが、母は間違って、他の患者さんの薬を飲まされてしまった。安定剤が2錠とアレルギーの薬一錠。

すぐに酷い眠気が出て、眠ったそうだが次の日は朝食も食べ、でも少し怠いとリハビリはしなかったと婦長さんから連絡が入っていた。

私は義理母の介護で北陸にいて、動けないから妹に行ってみて!と頼んで、行ってもらったが、その後連絡もないので大丈夫なものだと思っていた。

それから数日後の電話が、

「病院に文句言った!」

との電話。。

しかも病院信じられない!と叫んだとか。。

妹は転院を考えているらしい。

でも、母はあの病院気に入ってるから、どうしようかと思っている。

と言うが。。。

 

薬を間違えたのは、そりゃ病院の落ち度ですよ。

でも、ヒューマンエラーはよくある話だし、何より病院はすぐに連絡してきていて、状況を報告してくれている。病院長さんも部屋に来て、妹に謝ってくれていて、充分な対応をしてくれているのに。

まだ、騒いでる???

 

しかも、病院変わる!と叫んだらしいが。。

誰がこの病院を見つけて交渉して、入院までこぎつけたのか?

何を騒いでるんだ!

 

怒るというよりも呆れ果てて。

とにかく、病院は変わりません。

病院の対応は、充分でした。

一回安定剤飲んだくらいで、人間の身体は変わりません。

2度と、病院に薬の話をしないように!

と、説き伏せ。。(反論は許さず)

 

明日病院に行って、謝らなくては。。

と、思っていると。

携帯の電話がなった。

病院だ!

電話に出ると、なんと理事長先生だった!

(勿論、会ったことはない!)

「妹様に不信感を持たせるような対応をして、本当に申し訳ありません!」

理事長は、お医者さんだ。

お医者さんというのは、物凄くプライドが高い。

そのプライド高き、お医者さんを謝らせた我が家。

 

逆に今後が怖い。。

というか、病院のミスなのに、こっちの態勢がわるくなった感じ。。。

形勢逆転とはこういうことか。。

くらーくなった。。

 

あれこれ色々起こって、あわあわしている。

そんなとき、読んだ1冊

 

 

1990年の頃の旅行記

1ドルが70円代だったとか😰

著者は突然  千五百ドルのトラベラーズ・チェックと四百ドルの現金を持って旅に出た。

それもユーラシア大陸横断。

香港までは飛行機で飛び、時間をかけながらデリーに到着。

そこからバスで、ロンドンまでを目指す。

 

私は、バックパッカーというものは、好きじゃない。

ある程度の生活感と清潔感を持って過ごしたい。

でも、ひょんなことからこの本を読み出したら、止まらなくなった。

あり得ないことが起こりながらも、力を入れたり抜いたりしながら休み休み進んでいく姿を読み進んでいくと、大変だあーとアタフタしている今の出来事が大したことでないように思えてきた。まあ、どうにかなるだろうと。

 

とは言え、この頃はアフガニスタンも普通に通過できたし、良い時代だったんだなと思う。

まだまだ日本は平和だ。

それに感謝して、楽しんでいこうと思った。

 

 

 

 

 

 

バラエティに富む介護

もうすぐ89才の母。

大腿骨骨折で入院して1ヶ月を過ぎた。

毎日、朝晩の食事、病院の付き添い、就寝の世話、ヘルパーさんとの交渉。。次々と起こる事件の後片付け(笑)が突然無くなり。

しかも、「転ぶかも」とか「今度は何の事件?」とか頭の片隅にずっと住み続けていた「心配」が無くなって身体が物凄く楽になった。

でも、まだ家のドアの音がすると「母が来たかな?」と思ってしまうこともあるし、食事の用意の時は母の分を用意してしまうこともしょっちゅう。食事をつくるときも「辛いものは避けて」と思う癖(母は歳をとって辛いものがダメになった)はまだ残っている。(そう言うときはやっぱり寂しい)

 

実は母の介護を口実に避けていたものがある。

「義理母の介護」

92才で北陸に長男夫婦と住んでいる。

この母。穏やかとは程遠い方で。。。

記憶力がもの凄くよく、地方独特の複雑な親戚の人間関係を本当によく覚えていた。

昔からそれをよくご披露してくださるのだけど、長くて長くて。。こちらは、年に数回しか帰らないので、まあ仕方ないかと聞いていたし、親戚の話も興味があったし(会ったことのない親戚の方の話も義理母のお陰で繋がって行った)ありがたい話として拝聴していたのだけど。

 

その母が最近は。「被害妄想」が酷い。

しかも、1番の敵は、同居している長男の嫁。

それもありもしない「盗んだ」「勝手に捨てた」のオンパレードで、長く長く話が続く。

普通に長いのも辛いのに、被害妄想が加わると聞いていて本当に辛い。

そんな感じなので、無理をしても義理母の介護という感じにはならず(無理をしても北陸まで泊まりの介護は無理だったけど)

肝心の夫(義理母の息子)が、行くのだが。

全くダメ。

義理母の長い長い本当に長い話を聞いてあげているのは、偉いのかも、しれないが。

数時間聞くとギブアップして外に出掛けている様子。それで義理姉に食事の用意をしてもらって。

行くのも数ヶ月に一度、一泊。

それ以上は精神がもたないそうだ😰

 

夫は三人兄弟でアメリカに住む妹がいる。

夫婦とも日本人で子ども達も独立して時間に余裕があるようだけど。

やっぱり、及び腰。。

 

最近はトイレが間に合わなくなって、失敗することが多いらしい。

元々悪かった足が益々悪くなって、トイレに到達する前に出てしまうとか。。

それを、聞いて、いやあ、義理姉ごめんなさい🙏

と思っていたのだけど。

こちらの母が、入院したことで行かれるようになった。

そして、行ってきた。ちょっとドキドキしながら。

 

考えてみれば、何年も「泊まり」をしていない。

久しぶりのお泊まりは、「夫の実家」とは。。

とは言え。

家族と離れての1人新幹線は、やっぱり快適!

 

しかし。。

到着してみると。

凄い光景だった。

もともと義母は整理整頓が下手で物が多い家だった。おまけに、モノをすてるのが嫌いで。

それなのに買い物は好き。

どんどん増える。

よって居間は巣窟のようにモノであふれていた。

今回も居間は同じように巣窟だったけれど、義母の部屋に行ってみると、愕然とした。

どこもかしこも物だらけ。

ベットの上も物だらけ。

これじゃあ、寝る場所を確保するのも大変だろうと思うのだけど、義理母は1日の大半をそこで過ごしているらしい。

義理姉の話では、「捨てた、盗んだと言われるから整理出来ない」とのこと。

そりゃそうだわね。

義理母の口は滑らかで、よく喋る。

しかし、話の最後は、必ず「盗難」の話になり、犯人は義理姉だけでなく、工事に入った人とか、義理父(10年前に亡くなった)がよく通っていたバーのママとか。。。

整理整頓の良い人でも、ものがどこに行ったのか、わからなくなることは多いだろうに。

この惨状では、誰でもものは見つからないだろう。

盗難!と、叫ぶまえに掃除したら?

と思うが、もちろん言えない(笑)

義理姉の話では、通帳も無くなり、銀行に作ってもらったが、引き出しに入れておいたら、義理母が取り出して、何処かに行ってしまったとか。。

ハンコも無い。

 

上等なものを飾る飾り棚ですら、なんか雪崩のようになってる。この前の地震でこのようになったとか。

横になってるものを縦にするくらい良いだろうと思ったら、戸棚に鍵がかかっていて開かない。

義母が鍵をかけて、鍵が何処かに行ってしまったとか。。

この飾り棚はいつまでこのままなのだろう??

 

トイレの失敗は、小だけではなく。

大も毎回失敗。

しかも、母はよく食べ(ほぼ100%歯は残っている)消化もよく、毎日大量の便通があるらしい。

それが1日2回とか。。。😰

しかも軟便。。

オムツから溢れるほど。。

だから、トイレもベタベタになる。

 

毎日トイレ掃除?!!

 

想像以上。。。

 

お風呂も週に一回、義理姉が入れているらしい。

 

なぜ、介護の人を入れないの?

と聞いたら。

「盗難、被害妄想の強い人の介護はヘルパーさんの負担になるので呼べないらしい」

とか。。

 

それでも、便の状況をみて、あまりに大変とケアマネさんも判断して、毎日昼に1時間、排便補助と話し相手でヘルパーさんをよこしてくださるようになったらしい。

それが介護している義理姉にとっては物凄く助かっているとか。

でも、排便は昼に出るとは限らない。

たとえ、ヘルパーさんがいる間に排便したとしても

時間内なら清掃してくれるけど、時間が来ると途中で辞めて帰ってしまうとか。

 

なんとも言えない。。。

 

私がまずやったことと言えば。

ごめんなさい。今まで何も出来なくて。

 

と、謝ること。

義理姉は優しい人なので

「いえいえ。」とは言ってくれたけど。

怒ってるだろうなぁ。

 

親の介護を経験して、色々アドバイスしてくれる人がいる。

「私は介護経験者だから」と、「先輩」としてアドバイスしてくれるのだけど。

今まで、そのアドバイスはしっくり来るものは

ほとんど無かった。

申し訳ないが、「ちょっとウザいな」と思うことも多かった。

なんで、しっくり来ないのか。

 

ようやくわかった。

「人によって全然違う」から。

 

子育ても違うけど、介護はもっと違う。

 

友人のアドバイスに「ウザいな」と思っている私だが、恥ずかしながら、私も「介護経験者」の端くれだと思っていた。

だから、義理母の介護はそれなりに出来るだろうと思っていたが。

 

同じ認知でも全然違うのだ。

トイレが間に合わない!場合も人によって全然違う。

母は、トイレを失敗することはあっても小だけだった。だからそれほど手間はかからなかった。

でも、何故か調理をしたくて、勝手にタクシーで買い物に行き、調理をした。こちらは、出掛けて転ぶのは本人の責任だから仕方ないと思うものの、火の不始末は、そんな訳にはいかないので、心配で心配で、仕方なかった。(結局、軽い火の不始末をきっかけにガスの元栓を切って使用禁止とした)

義理母は、全く調理する気がない、だから火の不始末は心配ないし、1人で勝手に出かけることもない。

それは安心だけど、暴言やトイレの失敗がひどく、そして部屋はメチャクチャ。

本当に全然違う。

 

違う上に、義理母の方が何倍も大変そうだ。

 

こりゃ大変!!

だけど。。

呆然としながらも、何故か気は軽い。

 

母の介護のときは、こんなに大変では無かったのにもっともっと気が重かった。

いつもいつも頭の中に「母の介護」がこびりついていて、しかもいつまで続くかわからない。

考えても仕方ないことが次々と頭のなかをめぐって、心休まることが無かった。

 

では今回は何故軽い?

それは。

「3日間」という限定だから。

3日間すれば普通の生活に戻れる。

責任の重さが全然違うから。

なんだかんだで、最後は義理姉にお任せできるという気の軽さは、義理姉には申し訳ないが本当に楽だ。

 

とにかく、3日間頑張ろう!

 

と決意していると、電話が鳴った。

母の入院している病院からだ。

電話を取ると、主治医だった。

「お母様をお風呂に入れていたら、突然意識が無くなったような感じで寝てしまい、慌ててお風呂から出したのですが、脳梗塞の兆候もなく、ただ爆睡されているようなのです。今までもそんなことはありましたか?」

母はよく寝る。あり得ないところでもよくねる。

例えば、私が小学生の時の父兄参観でも、授業を見ながら、椅子に座った母はイビキをかいて寝ていた。イビキが恥ずかしくて、私は母を起こしに行ったほど(笑)

まだ40才になったかならないかの時だ。

そんな母なので、89才の母がお風呂で寝ることは何の不思議もない。

ただ、「意識消失」という言葉は気にはなったが、それほど問題なことではないだろうと判断し、医師に伝えた。医師は、「家族が判断した」というお墨付きが欲しかったようで「ご家族がそのようにおっしゃるなら」とか、なんかもぞもぞした雰囲気で電話をきった。

ところがそれから15分ほどして、同じ医師から電話がきた。さっきはモゾモゾのんびりした感じが明らかに狼狽えている。

「あってはならぬことが起きていました。」

なにか?

「違う患者さんの薬を飲ませてしまいました!」

何でも別の患者さんの昼の薬を母に渡したらしい。

母は普段昼の薬は無いのだが、認知も入っているし、何の疑いもなく飲んでしまったらしい。

それが安定剤いり(しかも強め)だった。

薬を飲んだあとにすぐお風呂で、効き目が出たのはお風呂の最中だったのだろう。。

 

「そりゃ寝ますね」

と、私が言うと。

「もの凄く眠かったと思います。本当に申し訳ありません!」

 

間違えたのは一回だけだし、幸い安定剤(血糖降下剤だったら大変だった)だけなのと、車椅子なので転ぶこともない。副作用は眠るだけだ。

病院は、かけつけて欲しかったようだが、こちらは北陸にいてしかも介護の真っ最中。とても動けません。

代わりに妹に行ってもらうことにして。

話を終えた。

 

あっちもこっちも介護。

いやぁ大変。と思いながら、とにかく目の前の問題を解決しながら進めればよいやと、結構ノンキに構えていたのだけど。

どうもそうはいかなくて。。。

残りは続きで。