チェロとお昼寝

趣味のチェロとか とにかくもろもろ。アラ還主婦のつぶやき

チェロ個人レッスン無伴奏練習中

2週間ぶりのチェロ個人レッスン。

今やっているのはものすごく有名な バッハ無伴奏1番 プレリュード

 

チェロを弾いている人はきっと必ずこの曲は弾いていると思う。


www.youtube.com

楽譜としてはそれほど難しいそうじゃないから。

最初の2小節は左手は人差し指1本だけだけで あの有名なフレーズが弾けるし。

次の2小節は指2本 

ポジション移動が多いわけでもないし、なんとなくいい気分にさせてくれるので

みんな弾く。。。

 

もちろん私も弾いたんだけど。

 

プロのチェリストがこぞってこの曲に夢中になるのは

弾きやすいからではなく(笑)

 この曲には深い「凄さ」が散りばめられてるからで。。。

 

この年になって、今頃、そのことがわかってきて。。。

毎回「おー!」と感動している。

 

その一つが 解放弦の使い方。

解放弦とは 弦を全く抑えない状態でそのまま弾くと鳴る音のこと。

ものすごく響く(はず)

他の曲を弾くときは、チェリストはあまり解放弦を使わない。

解放弦を使うとボワーン!とその音だけ大きく響いて旋律が変になるので、できるだけ使わないように、(隣の弦で押さえて同じ音が出るところがあるので)気をつける。

でも、このバッハの曲はわざと解放弦を使う。

 

実は、この曲、バッハの原譜は残ってない。

奥さんが写譜したものと弟子が写譜したものが残っているらしいのだけど。

その2つの楽譜もいろんなところが違いがあって。。。

本当のところどうだったのか?というのは誰もわかってない。

じゃあ、みんなバラバラに弾いてるか?というとそうではなく。

でも、多分カザルスが考えた(チェロの神様みたいな人)解釈でみんな弾いている

 

その一つが

解放弦で響かせながら、他の音を乗せていくように! ということ

この曲の最初から半分まではその方法で弾いていく。

「解放弦をグワーンと鳴らして!もっともっと鳴らして!」

と言われて、必死に鳴らすのだけど、これがなぜか鳴らない(笑)

次の音の準備があるからか、中途半端に鳴らして次の音に移ってしまい、フレーズが終わる前に響きが終わってしまい。。。。

「響き 足りません。。。。」と先生に残念そうに言われる。。。。

 

後半はまた趣がガラッと変わる。

フェルマータの後はガラッと世界を変えてください!明るい世界じゃダメです、ちょっと怖い感じの世界に移動して!」

と、先生がお手本を見せてくださる。

確かに、全然違う。。。。

真似するのだけど、なんか妙に明るいか、ただ音が小さいかで、世界が変わらない。。。。

 

終わりの方では、またわざと解放弦を使うところが出てくる。

ここは、解放弦を使うと ものすごく難しくなってしまうから、知らない人は解放弦は絶対使わないところだ(と思う)

「ここは絶対解放弦!」と言われた時は、なんで?と思った。そして弾くのに苦労した。

「何でここ解放弦何だろう?」と思いながら、とにかく弾けるように練習して、やっと弾けるようになったら、昨日、やっと先生意味を教えて下さった。

「解放弦にするとものすごく不思議な雰囲気が表現できるんです」

と、実際弾いて下さった。

「わー!」と思うくらい 深い 不思議な音になる。。。。

「すごーい!」と私は感動して、じゃあ私もと真似してみるが。。。。

全然(笑)だめ

 

弾き方のコツを言ってもらえそうだったけど。。。

やめておいた。

 

来週レッスンがあるので、それまでちょっと 悩んでみよう。

どうやったら 不思議な雰囲気が出せるのか。。。。

あーでもないこーでもないと考えるのも悪くない。。。。

1週間悩んでもできなかったら、教えてもらおう。。。。

 

それはそれで楽しいんですよねぇ。

出来ないけど(笑)

 

 

想像と違いすぎて。。佐野洋子さん

私の勝手な思い込みなんですけど。

絵本作家という方々は、穏やかな性格で

大笑いするなんてことは無く、可笑しくても、ニコッと静かに笑うような。。

話し方も小川が流れるように語りかける方々ばかりと。。思い込みですけど。。

 

絵本作家の佐野洋子さん。

 

少し前に亡くなりましたが、

沢山の絵本を残していらっしゃいます。

百万回生きたねこ

 

 

おじさんのかさ

 

 

 

息子が小さい頃、何度も読みました。

特におじさんのかさは、教科書にも載っていて、大好きな絵本でした。

百万回生きたねこは、大人が読んでも考えさせられる深い絵本でした。

 

その作者のエッセイ集を見つけて、早速借りてきたのですが。。

 

 

 

最初のページを読んだ時点で、頭が混乱しました。

 

挙げ句の果てには

「この佐野洋子さんは絵本作家の佐野洋子さんとは別人なんだ」

と、本の1番後ろの作者の履歴のところを読み返したのですが。。

やっぱり、「あの」絵本作家の佐野洋子さんなんです。

 

なぜ混乱したのかっていうと。。。

ものすごく、言葉遣いが乱暴なんです。

いい加減に書いてる訳ではなく、読み易くわかりやすく書いていらっしゃるんですけど、びっくりするような言葉遣いで。。

例えば

パンが無かったので、コーヒー屋に朝めしを食いに行く。歩いて2分でついた。金さえ出せば朝めしが食える都会はすごい。セルフサービスのトレーを持ってソロソロと突き当たりまで歩いた。ひとつだけ小さいテーブルがあいていた。壁を背にして6個くらいのテーブルがあった。タバコに火をつけて壁を背にしている人達を見回した。全部女だった。全部ババアだった。4人はスパスパ、タバコをすっていた。

 

そして内容も現実的すぎて。。。

私の中の絵本作家の佐野さんのイメージが見事に崩れ去りました。

勝手に作ったものなので、本当に勝手なことですが。。びっくりしたぁ。。。

 

そして、これだけ違う文章を書けるってすごいとも思いました。

 

人間、文章を書く時は、普通より気取ったことを書いてるような気がします。

現実は、物凄い怒っていても、文章になると少し頭を冷やして冷静に書いてる。

生活のことを書いていても、もっと自堕落なのに、書いているとなんかちゃんとした生活をやっているようになってたり。。

恥ずかしいことは、省いていますからどうしてもそうなります。

 

でも、佐野洋子さんのエッセイは、そのままを書いているような気がします。

全く、気取りが感じられないのです。

 

最初は面食らって、「いやぁこれは辛いなぁ」

と、途中で読むのを止めようかとも思ったのですが。。

読んでいくと、単に普通の生活をそのまま出てきて、「そうだわね。確かに」と共感する部分が随所に出てきます。

いつも心では思っているけど、なかなか口に出すことがない(出来ない)ことも

佐野さんは心の中で思う通りのコトバ遣いで表現してくれています。

 

ちょっと面白い。。。やっぱり読むか。。。

図書館から借りた本はお金がかかっていないので、こういう選択ができるのがありがたいです。買った本なら、元を取ろうと頑張って読みますが、借りた本はさっさと諦められる。

 

また読み始めたのですが。。。。

余りに正直なことが書かれすぎていて。。。

疲れてきた。

 

また中断。。。。

 

佐野さんの絵本は何度も読みたいと思ったけれど。

エッセイはちょろちょろと読むのは良いけれど。

ずっと読むのは疲れます。

 

やっぱり私は 人との付き合いはフィルター越しで、離れてのお付き合いの方が気持ちが良いようです。

 

フィルター越しの付き合いが疲れたら、また読もうと思います。

今回は途中で挫折し、図書館にお返し。。。。

 

 

 

 

 

追っかけっこ

87歳の母。

膝が痛いので、整形外科にリハビリに通い出して、はや9回。

毎週火曜日に通っています。

もともと、時間通りに動くことが苦手な人です。逆算して動けばよいと思うのですが、いつも時間が無くなってアワアワしてる。

まあ、私も母の娘ですから似たようなところがありますが、それでも子どものころから「何でこうなんだろう?」と不思議な人でした。

だから、リハビリも曜日を固定しました。

火曜日!

火曜日は、リハビリ!と決めておけば忘れないかと思ったんです。

同じ時間に予約が取れると、もっと良いのですが、それがなかなか上手く行かなくて。

朝になったり、午後になったり、夕方になったり。

 

もちろん予約を取る度に母の同意をとっています。

そして、

火曜日の朝、朝食の時に(母は一人暮らしですが、近所なので朝と晩の食事は我が家に来て食べています。)時間を確認しています。

マンションの門の前で集合というルールにしています。

 

最初の頃は、母は、集合場所の門の前を通り過ぎて、駐車場の車の前で早くから待っていました。母なりの気遣いだったようです。

ほー以外とやるじゃん!と感心しました

 

数回駐車場で待っていましたが、

そのうちマンションの門の前で待っているようになりました。

駐車場より門の前の方が待つのも楽だしね。

待ち合わせ時間よりかなり早くから待っているようでした。

 

ほどなく(笑)

時間ギリギリになり。。

ちょっと遅れて登場になり。。

 

先週は、いくら待っても来ないので、インターホンを押すと

「あれ?午後じゃなかったっけ?」

と、お忘れのご様子。

数時間前の朝食時に確認したんですけどねぇ。

何度も「午後だと思ってた。」

と、言ってましたけど。

 

そして、昨日。

もちろん朝確認して、

時間になっても来ないから、インターホンを押してみたら。

反応なし。。

えー?と思って、部屋に行くと。

いません!

よくよく見ると、玄関にマスクとお財布が入ったバッグが置いてあって。

マンション内を歩く時に履くつっかけサンダルが無い。

 

病院に行くつもりだけど、マンションの何処かに出かけてしまったらしい。。

 

私の推理が始まります。

夕方でしたので、

ゴミ捨てはありません。

じゃあ、友達のところか。。。

母の友達は、マンション内に3人ほどいます。

その中で1番仲良しの友達のところと、推理して。

行ってみました。

部屋に近づくと、聞き覚えのある声が。。。

確か玄関にマスク置いてあったけど。なんで喋ってるんだ?

玄関の外で、母がお友達と喋ってます。

私が近づいて行くと

「あれ?」と、バツの悪そうな顔をします。

昔、遊びほうけていて、母が迎えに来たとき、きっと私もこんな顔をしたのだろうなと思いました。(笑)

「リハビリの時間です。」

と言うと、「まだ間に合うわよ」と、友達の手前強気に出てきましたが。。

いえいえ、もうギリギリです。

 

「え?ギリギリ?急がなくちゃ」

と、小走りになりますが。

いやいやヤメテ!

こんなことで転ばれたらえらいこっちゃです。

 

「ゆっくりでいいから、急いで!」

と、私も訳の分からないことを(笑)

 

車で、リハビリの病院に到着して、母が治療に向かうときの安堵感(笑)

息子が保育園の時に怒涛の朝から、保育園に預けた瞬間の安堵感と全く一緒です。

 

今申請している介護保険で、申請が降りたら介護のリハビリをしたいと思っています。

今は健康保険のリハビリ

介護のリハビリは時間も長いし、何より送迎のバス付き!と夢のようなことだと思っていたのですけど。。

まず、母を決められた時間にバスに乗せなければいけない試練(笑)があることがわかりました。1人でできる!と言いそうですが、とんでもない。。任せていたら、大変です。断られます(笑)

 

まだまだ介護と呼べるようなレベルではありませんが、色々起こるのでしょうねぇ。

 

穏やかな精神状態で受け止められるように。

心したいと思います(笑)

 

 

コロナが悪い

楽しみにしていた月一回のアンサンブル教室が。。

前日夜に、連絡があり。

「先生が来られなくなったので、中止にします」

と。。

何の理由も書いて無かったので、多分コロナじゃないかと。。

コロナにかかったのか、濃厚接触者になったのかわからないけれど。。

残念です。。。

 

次の練習は、2ヶ月後。。。

長すぎる。。。

 

急にぽっかり時間が空いて。。

じゃあ、合唱の練習をしようかと、YouTubeに合わせて歌ってたら、YouTubeが反応しなくなり。。。

挫折。。。

 

息子の習い事もやはり、先生が濃厚接触者になったからと、中止。。

ぽっかり空いたらしい(笑)

 

 

夫も、久しぶりの飲み会で楽しみにしてたら、会社から「自粛」とお達しが出たそうで、あえなく中止。。。

 

コロナの影響は、本当に凄い。。

 

まあ、気を取り直して夕食でも作るか。。

と、冷蔵庫を見たら、何にもない。。

何で??

と、思ったら。

アンサンブルの会場の近くに美味しい餃子屋さんがあるので、いつも買って帰ってる。

今回も今日は餃子!と思って、付け合わせの野菜だけ用意していた。

 

アンサンブル教室が中止になるということは、餃子も無くなったということで。。

だから、夕食の買い物しなくちゃいけないということまで、頭が回っていなかった。。

 

そういう時に限って、あり合わせのものが何もなく。。

何とも貧相な夕食になった。。

 

「なんかシンプルやなぁ。。」

と家族に言われて。。。

 

確かにねぇ。

 

コロナが悪いのです。

アホかと言われそうですが。。

何かのせいにしないと、やってられないので(笑)

 

とにかく、早くコロナ終わって!

と、思った昨日でした。。

 

 

 

一人暮らしと介護のバランス

同じマンションで1人暮らしをしている母(87歳)

介護の認定がまだなので、今は、健康保険で、週一回のリハビリ(整形外科)を受けている。

介護の認定は8月末らしい

 

 

今までの詳細はここに。。宜しかったら。

 

o-chancello.net

 

リハビリに通い出したのだけど、保険によって内容が違うと知った話

o-chancello.net

 その後骨粗鬆治療の話

o-chancello.net

 

私は、毎回送迎係。リハビリは40分強なので、大概待合室でぼーっとしたり、本を読んだり。

 

整形外科の平日の昼は、

見事に老人ばっかり。。。

 

よくよく見ると付き添いで来ている人は少ない。

皆歩くのも大変そうなのに、どうやって来ているのだろう?

入り口まで送ってもらってるのだろうか?

 

介護タクシーで来ている方もいた。

タクシーの運転手さんがおばあさんの手を引いてやってきて、受付の手伝いをしていた。

受付の人に「治療が終わりましたらここに電話していただけますか?」とお願いしていた。

介護タクシーなんてものがあるのは初めて知った。

 

また知らない世界に入ってきた。

 

隣に座ったおばあちゃんが話しかけてきた。

ここ数年、知らない隣の人と喋るなんて無かったので、何だか新鮮。

まだまだコロナの感染者は上昇中だけど、椅子と椅子の間に仕切りはあるし、マスクもしてるし(喋らない方が良いのでしょうけど)何よりおばあちゃんが明るくて楽しそうなので。

話をすることに。。

 

96歳のおばあさん。一人暮らし。娘(と言っても還暦過ぎている)は東京に住んでいて、2週間に一回世話をしに来てくれる。ヘルパーさんも来てくれる。

96歳とは思えない、頭の回転の速いおばあさんで、テンポよく話をしてくださる。

脚が悪いから、リハビリに通っていて、健康教室にも通ってたんだけど、週二回通っていたら、忙しくなっちゃって週一回に減らした。

1人暮らししたいから、頑張ってるんだけど、色々大変。

特に洗濯物が、干し場が2階なので、階段の上り下りが大変で。。

大きなビニール袋に洗濯物を入れて、よいしょよいしょと持ち上げて上がって、乾いたら、また、ビニール袋に入れて持って下がってる。とか、

笑いながら教えてくださるのだけど、いやぁそりゃ大変だろう。。と、私の方がドキドキする。

喋っているうちに、ついつい

「大変だけど、やっぱり一人暮らしって魅力的なんですね」と言ってしまった。

言ったとたん、あっ!と思ったが、もう遅い。

おばあちゃんは、「うーん」と考えて、

静かに呟いた。

「一人暮らしは気楽なんだけどね、良いんだけどね。歳を取ると出来ないことが色々出てきて、やっぱり手伝ってもらいたいのよね」

と、ちょっと寂しそうで、泣きそうだった。

申し訳ないことを言わせてしまったと反省した。

 

最近読んだ本

60歳をすぎた女性医師。東京で救急医療をたずわさっってきたが、小さなミスをきっかけに退職して故郷の父の元に戻る。

そこで始めた仕事は、訪問診療医。

在宅医療の現場で出会う患者たちとの奮闘を描いた小説です。

ちょっと前に吉永小百合さん主演で映画化されました。

この作者の南杏子さん。

現在も老人病院に勤務する現役のお医者さん。

経歴が異色なんです。

元々は編集者でした。結婚して子供を産み育てながら、一念発起して、33歳の時に医学部に学士編入して医師になって、それだけでも凄いのに、作家にまでなってしまったという凄い経歴。

トーク番組に出演されているのを偶然見かけましたが、ガンガン進むパワフルな女性かと思いきや、穏やかな、笑顔の素敵な女性でした。

 

 小説では、訪問診療医になった主人公が、色々な家庭を訪問し、在宅介護の現実に直面します。

それぞれの家庭は、一般的な在宅介護とは違う、「自分の希望の介護」を求めています。

主人公の医師は、戸惑いながらも、何とか「良い最後」を迎えさせてあげようと奮闘しますが、余りに非常識な患者やその家族に困惑します。

時に大きくぶつかりながらも、少しずつ理解し合い、寄り添い、それぞれの「最後」が満足のいくものにしようと頑張ります。

 

 介護保険という、国が定めたレールの上で、いかに上手く乗っていかれるか?と考えていた私には、「素直に乗っていられない」現実もあることに気がつかされました。

我が家はどうなるか?

レールに乗られなくなったとき、私は家族として、どんな行動に出られるだろうか?

 

考えても答えは出ない問題ですし、

最近は、「まさか」が頻発する世の中ですのでどうしようもないのでしょうが。。

心構えだけでもしておかないといけないなと思いました。

穏やかな文章で語りかけてくれる小説ですが、厳しい問題を突きつけてくれたありがたい小説でした。

 

 

 

 

 

 

 

楽器弾くのを舐めていた話

合唱の練習方法がわからなくてオロオロしていますが。。

思い起こすと、チェロを始めたとき。

大学のオーケストラ部に入った時ですけど。。。

その時はもっとオロオロしていましっけ。

 

大体。大学のオーケストラというものは、元々無理があるのです。

4月に入学して。入団して。楽器を触り出すのは5月からです。

それで、11月には舞台に立って、合奏しようというのが無理があり。

吹奏楽部はもっとすごいです。6月ごろデビューですから)

もっと凄いのが三年生になったら(つまり二年後)トップとして後輩率いて弾かなくちゃいけない、下手したらソロもあって💦1000人くらいの聴衆の前で、ソロなんてあり得ない話だと思うのですが、それがあり得る世界なんです。

もちろん出来は酷いもんですけど、素人が聞くと結構、ちゃんと弾いてる(吹いてる)ように聞こえますから。

それだけの形にするのは、ものすごい無理をしないとダメなんですが。

 

それなのに、私は能天気にも大学入ったらオーケストラ!と軽ーく考えて、入団しました。

物事を深く考えないタチなので

流石に、ちょっと不安ではあったのですが。。。

 

入部前に先輩が、大丈夫!大丈夫!というのです。

ものすごい練習するのかと思ったら、

「水曜日と土曜日が合奏練習、あとはその為の個人練習を時間があるときにするの」

と言われて。。

馬鹿な私はそのまま受け止めました。

時間がある時に個人練習をちょこちょこすれば、問題ないって(笑)

バカな女です(笑)

そのまま楽しく入部してチェロを選んだものの。

練習が始まると、どうも雰囲気が違うんです。

時間がある時に個人練習と言われるので、総合練習以外の4日間のうち、二日くらい練習していました。

それも1時間くらい練習すればいいかな なんて思っていたんですけど。。。。

どうも周りの当たりが悪い。。

私は全くの初心者ですから、先輩が一から見てくれます。

もちろん先輩だって自分の練習が必要なんですけど、その時間を割いて見てくれる。

私の練習に付き合ってくださるのが30分くらい。

課題をもらって、1人で練習するのだけど、全部で1時間もやれば十分!と思ってるから、30分くらいやって帰ろうとすると、

「あれ?もう終わり?」と言われて。

 

私は十分と思ってたんですけど、周りは「こりゃダメだ」と思っていたらしいです

後から聞くと(笑)

 

心配した先輩は、毎日のように私の授業が終わるのを待ち構えていて、「今日練習できる?」と誘ってくれます。

加えて、同期の女子の友達も「練習行こうよ」と誘ってくれて。

 

今思えばありがたいことです。やる気ない(私は十分あったんですが、レベルが違った)先輩や友達が根気よく練習するように導いてくれて。

 

だからちょっとやる気になったものの。

 

でも、1時間の練習がちょっと伸びたくらい。それでも私としては「すごく練習してる」

と思っていたのですけど。

 

練習が始まって1ヶ月くらい経って、初めて一年生が合奏に参加しました。

確か 双頭の鷲の側のものに という有名な行進曲だったと思います。

 


www.youtube.com

 

数週間前に楽譜を渡されました。

ピアノをやっていたので楽譜はなんとか読めることはできました。ピアノは両手ですので2段の楽譜をいっぺんに読まなくてはいけませんが、チェロの楽譜は、単音だけ。楽勝じゃない?と思ってたら。。。(なんでも甘く考える)

 

それまで、弓の動かし方の練習(ボーイング)とか、音階練習をやっていたのですけど

楽譜は音階でやってないような高い音もあり。。。。

それにメロディじゃないので、何をやってるのかわからない。

先輩は親切に教えてくれるのですが、ちんぷんかんぷん。

とにかく長い音符だけ弾けるようにと言われて、その部分の音の場所は覚えて、合奏に参加したのですけど。。。。

 

最初から、落ちました(笑)

5小節くらい休みがあって、遅れてチェロが入るのですが。

どこで入るのかさっぱりわからない。

数えて!って先輩隣で言ってるのですが、どうやって数えるの?

ピアノは数えるなんてことありませんから。

呆然。。。

結局先輩が体を振って入るところを教えてくれて。

入れたんだけど。

今度は、早くて、ついていけない。

ピアノは自分のペースで最初から最後まで弾きますので、ついていかれないなんてことはありませんが、オーケストラは、テンポについて行くしかないんです。

落ちたら、今どこをやっているか探して、入っていくしかない。

当然、一度落ちたら、入れません。。。

 

呆然自失の私。

 

周りを見ると、同期の友達は

固まってる人もいましたが。。。。

ほとんどが、しっかり弾いて(吹いて)いました。

ええ?弾けるの?なんで?

初心者歓迎のクラブですが 3分の2は、高校の吹奏楽や、オーケストラ、あと小さい頃から先生についている人でしたから、問題なく弾いています。

 

呆然としてるのは、未経験の人、数人。もちろん私も。

 

そこでやっとわかりました。

 

甘く見てた。。。。

 

そこから、必死の日々が始まりました。

合奏に参加できるようにと、レコード(その頃はまだCDないし)何回も聞いて、練習して。。。。

個人練習も毎日、7時過ぎくらいまで弾くようになりましたが。。

 

とは言っても、頑張ったからって、できるようにはなりません(笑)

要領は悪いし、頭も悪いしで、一年生の中でも 一番ついていけてない存在でした。

 

夏合宿も散々。。。

弾けない上に、弦が緩んだのが調整に時間がかかり、練習に参加できないことまで起こり、

四年生の先輩に「さいあくー」と言われ。。。。

気のせいか、皆の視線も冷たくて。。。。

落ち込むわ落ち込むわ。。。。

 

そんな夏合宿で、私は暗雲たる思いで、1人で練習していました。

やってもやっても弾けないし、どうやれば弾けるようになるのかさっぱりわからなくて。

本当にくらーい気持ちで、でもとにかく弾かなくちゃとゴシゴシと練習していました。

 

そんな時、ひょこっと大学院生の先輩が顔を出したんです。

オーケストラ部は三年生までが戦力で、四年生以降は、お手伝いで参加するというシステムになっていました。

だからその大学院の先輩とは滅多に一緒になることはなく、ほとんど喋ったこともありませんでした。

その先輩がチェロを持って夏合宿にやってきて(苗場)私の部屋を訪ねて下さったのです。

秋の演奏会に向けて練習をしているのですが、一年生は、小さな曲だけ出演(シューベルトの未完成とホルストの惑星の木星)でした。

先輩が訪ねてきて下さった時は、先輩たちは大きな曲(確か、シベリウスの2番)でホールで合奏の練習中。

大学院の先輩も練習にいらしたのだから、当然ホールに向かうものと思っていたのですが。

先輩は「ねえ、遊ぼう」と誘ってきます。

え?と思いながら、先輩を見ると チェロの楽譜持っていらっしゃいます。

2本のチェロで合奏する楽譜でした。

 

えー。

突然楽譜を持ってこられても。そんなもの弾けるわけないし。。。

大体、演奏会の曲が弾けなくて、涙目になってるのに、そんな他の曲の練習なんてできないよー。それに先輩、合奏練習でないと、折角新潟まで来たのにーーーー。

 

とにかく、今はできない!と抵抗しましたが(笑)

 

先輩はニコニコと「いいの、いいの。遊ぼう、遊ぼう」

と一歩も引きません。

 

全く、もう。。。。こんなのバレたら現役の先輩たちにどれだけどやされるか。。。。

 

簡単なものやるから。

難しい方は私(先輩)がやるから。

やろう!

 

と言われ、渋々始めました。

案の定弾けないのですが、弾けないポイントを先輩が指摘してくれて、だんだん弾けるようになってきました。

30分くらい弾いていると、なんとなく合わせるコツがわかってきました。

コツがわかると 先輩はものすごくものすごく大袈裟に褒めてくれるので、すぐ良い気になって、

じゃあ、もう一曲。。。とどんどん進んで行きました。

さっき涙目で練習していた私も笑いが出るようになって。

ものすごく明るい練習室になってきました。

1時間くらいひいた頃でしょうか。

「あー楽しかった。じゃあ、私合奏に行ってくるね」

と先輩は合奏練習をしているホールに向かいました。

 

それだけなんですけど。

なんかコツを掴んだような気になって。。。

気持ちも明るくなって。。。

練習がスムーズに進むようになりました。

合宿の最終日には 隣の先輩がびっくりするほど(初日に比べるとですけど)弾けるようになっていて、「最悪」と言った先輩も、「上手になったじゃない!」と一転して褒めてくれて。

とにかく、壁を乗り越えられた、思い出深い夏合宿となりました。

 

今もチェロを続けているのは、そういう周りの存在があったからだと断言できます。

センスもない、要領も悪い私がなんだかんだいいながら、続けてこられたのはあの時助けてくれた方々がいたから。本当に恵まれた境遇でした。

 

で、合唱。。。。

できないところは、あの頃の私と同じですが。

違うのは、全くの1人ということ。

持ち上げてくれる人も引っ張ってくれる人もいません。

歌の基礎の練習と、歌の世界の雰囲気を感じるために

ボイストレーニングのお試しとかないかな?と思ったのですけど。

そんなものないし。チェロでレッスン代を払っている身としては、ボイストレーニングのレッスン代まで払うのは無理。

 

思えば、あの大学時代よりも悪い状況かもしれない。。。

でも、ずうずうしさはあの頃と変わりません。

「無理です」

と言われるまで、なんとか頑張ってみようと思います。

 

 

 

 

 

 

合唱曲は、どうやって歌を覚えるのだろう?

合唱に参加したくて、でも何の経験もないのですけど。

まずは、楽譜を買って歌の練習をし始めました。

o-chancello.net

 

YouTubeを聴きながら歌っています。

7曲あるうちの特に2番がステキ。

全曲が1時間にも及ぶので

(時間が取れないというより、すぐ飽きるので💦)

ちょっとずつ歌って練習していますが。。。

楽しいですよ♪

 

楽譜を見ながら音を取って、歌ってます。

これなら、休みのところもカウントできるし、入るところもわかりやすい。

 

オーケストラの練習する時と同じですね。

ひたすら楽譜と睨めっこして、歌ってます。

オーケストラに比べると音符の並びは簡単なのですが。

歌詞(ドイツ語)付きで歌ってみると、メロディが頭に入ってないから、めちゃくちゃになります。

こんなんで、大丈夫なんだろうか?

と思っていたら、

 

あれ?っと。

 

私の合唱の経験は高校一年の音楽の授業までです。

本格的に教えてもらったことも、勉強したこともないのですが。

でも、音楽の時間の歌なんて、歌詞は見るけど、音符は見ませんでしたよねぇ。

先生のピアノに合わせて歌ってるうちに何となく覚えて。歌ってた。

謡曲だって、楽譜見て覚える人はいないですよね。

何度か聞いて、覚えちゃうもんですよね。。

 

合唱の人はどうやって覚えてるんだろう?

 

1時間以上のマイナーな曲ですから、音楽の授業の時のように、聴きながら覚えるっていうのは無理な話だと思うんですが、楽譜で合わせる練習で良いのですかねえ。

 

ドイツ語の発音って、カタカナ読みで良いんですかねぇ。

大学で第二外国語をドイツ語やっただけなので、ほぼわかってないんですけど。。

 

わからないことだらけ。。(笑)

 

こういう時に経験者がいるとすぐに聞けるのですが。。。

全くいないので。。

 

文字通り手探りの練習です。

 

まずは、オーケストラで練習する通り、楽譜と睨めっこで練習してみます。